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華生ばかり #0031

 ずーっと、わりとどうでもいいことを考え続けて、自分以外の意見も欲しい場合は誰かに「こういうことがあって、こういうことらしいんだけど。どう思う?」と唐突に聞いたりするんですよ。最新のわりとどうでもいいかもしれない考え事は「ゲームのバグ」とか「裏技」とかを超えて「チート」に走る人のことなんですよね。そこまでして知り合いに勝ちたいのかな、とか。チートしちゃう人の中にも色々いて、バレたら素直に認めて「やってた。今までズルしててごめん」みたいに謝る人とか、「は? まぁやってるけど。それが何?w」的な開き直り方をする人とか、周りに対して自分の中の「申し訳なさ」が増幅しすぎて、いきなり「実は……。でも、もうやらない!」って自白する人とか。たかがゲームのズルじゃん、そんなんどうでもいいわって最初は思ってたんだけど、最近は「こういう『バレなきゃいい』みたいな精神性って、私生活にも反映されてるんじゃないのかな」と思えてきて。だって、ゲームだって生活の一部じゃん。それ以前に、色々調べてたら、エグいチートをすると端末がぶっ壊れる可能性とかあるらしいしさ。そこまでするのか……? と、純粋に疑問だったり。そういう人って、バレなきゃ万引きとかもするのかな、と考えているわけです。

■虚像と実像

 ↑この写真もそうなんだけど、ここ近年のプリクラって異様でしょ。これをぱっと見ても、私だって分からない人もいると思う。んで最近「bena」っていうカメラアプリでセルフ撮りしてるのね。私はiPhoneだから、Androidにもあるのかどうかは分からないんだけど。でね、このアプリがすごい便利で、適当な高さのところにiPhone立てて、スタートをタップして、ぴたって動きを止めるとシャッター切ってくれるのよ。だから簡単に全身とか撮れる。若干、無言で仕事するカメラマンさんみたいな感じなの。やっぱ人間じゃないなって時たま思うのは、外で撮るときに風が吹いてて木の枝が揺れてたりすると、いつまで経ってもシャッター切らないとか。同じ理由で、服に紐っぽいものが付いてたりすると、それが揺れてる限りシャッター切ってくれないとか。でも、基本的にはすごい便利なの。このコラムやってて、もういい加減、買ってくれる方々も顔のアップ見飽きただろうなとか色々思ってて、ちょっと違う感じの写真撮りたいなっていうのは前から思ってたんだけど、何せそんな都合良く撮ってくれる人いないから。

 元々私は「宣材」と呼ばれる、営業用のプロフィール写真とか撮るのがすっごい苦手というか嫌いで、自分の全身を俯瞰で見たのなんて……もう何年ぶりなんだろ? 軽く10年以上経ってるかも。撮られながら「あーーやだなぁーー」と思ってて「はい笑顔で行きましょう!」と言うカメラマンさんに、真顔で「宣材って笑わなきゃいけないんですか?」とまで言った……そりゃーとんがってたもんです。(その場で当時のマネージャーにかなり怒られました)撮らなきゃだめだね。というか撮って、一回見てみた方がいい。自分の全身像を。あぁー、私ってこういう感じで見えてるんだ! っていう衝撃と発見があるよ。若い子たちも、バカみたいに目デカくしてバカみたいに肌真っ白にしてバカみたいに脚長くしてくれるプリクラを一回やめて、補正なしの己の全身像を一回まじまじと見た方がいいと思う。絶対「姿勢良くしないと!!」やら「やばい痩せなきゃ!!」やら、まぁとにかく絶対ショック受けるから。虚像の自分見て「このプリ機マジ盛れるー♪ やばくない?」じゃないよ。やばいのは真実の姿よ。全体的なスタイルもそうだけど、最近のプリ機って肌すべてのアラを凄まじい照明でぶっ飛ばして、鈴木その子さんみたいにするでしょ。その鈴木その子機能が全身に適用されるから、思わぬところのアラに気付かないと思う。膝が黒くなってるとか、遠目で見たら法令線すごいとか、首の皺が凄まじいとか。

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