令和の時代に交換日記をしている。

旦那と交換日記をしている。アナログで。LINEも勿論毎日しているけれど。
結婚前からだから、かれこれ2年以上になる。

旦那は手書きで物を書くのが好きじゃない。
医療従事者だから、毎日カルテも書いているだろうに、自分の字が綺麗じゃなくて好きじゃないから、って出会った頃に言っていた。

でもわたしは手書きが好きで、付き合う前から、手紙をよく送った。手書きの文字は、その時の雰囲気や気持ちを全て切り取れる気がして好きだ。そうしていつしか、分厚いノートに交換日記が始まった。結婚した特権、と思っている。

入籍前に引っ越した時は、旦那が新しい環境が不安で、よく文字が揺れていた。
入籍直前は、入籍日のディナーデートが楽しみで、たくさん文字を書いた。
入籍直後にわたしの体調に変化があってからは、わたしの不安が増えた。
検査薬を使って、膝が抜けるような不安と安堵を感じたことも書いてあった。
婦人科に行ってみて、よくわからないけど喜びが爆発して、テンションがめちゃくちゃ上がったことも書いてあった。
年末に朝起きたらいきなり出血していて、人生で一番恐怖を感じたことも、結婚して初めてのお正月を寝たきりで迎えて、旦那が全部料理をしてくれた気持ちも書いてあった。

悪阻が始まって、何もできなくて申し訳ないって気持ちも。唯一飲めるリンゴジュースを見つけたときの喜びも。夕ご飯の天津飯を作りながら、初めて吐いてしまった時の不安な気持ちも。
最後に2人で旅行を、って、県内に車で旅行して、たくさん笑って嬉しかった気持ちも、読めばすぐ思い出せる。

子どもが産まれたら、今までのように旦那を大事にできないかもしれない、って、喧嘩して実家へ飛び出した時の書き置きも、この交換日記にあった。
産まれる前に最後の1人時間を堪能してね、って前向きに書けた時の気持ちも。

子どもが産まれて、入院して、5日して家に帰ってきた時のおかえりのメッセージは、見開き1ページ使って書いてあった。

初めての育児なのに身体が思うように回復しなくて、全身痛くて、起き上がるのも億劫だったけど、不安な気持ちも日中1人で怖い気持ちもみんな書いて伝えることができた。

初めて、文面で喧嘩したのも全部書いてある。
口先ばっかりでちっとも思いやってくれない、って書いてしまったことを後悔してる。

なんとか子どもが大きくなってきて、夫婦の時間にパズルを一緒にやりたいって、旦那が教えてくれたのもこのノート。

1歳の誕生日の夜を一緒に迎えられた幸せも、手にとるように思い出せる。

わたしが選んだ分厚いノート、交換日記だけで埋め尽くして、ようやく折り返しくらいまで来れた。わたし達2人の大事な軌跡。

これからも、何冊も、何年も、3日に1回くらい、喧嘩した後は互いが寝てる時に仲直りと謝罪の言葉たちを、たくさんたくさん、埋めていきたい。

#習慣にしていること