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季節と暮らし。

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季節や時間の移ろいを大切にしていきたい。そんな想いでいつもより少し丁寧に『時』を感じてみた生活の記録。
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#至福のスイーツ

夏と秋、季節と共に”時間”を想う。

夏の暑さが極まる8月。 照り付ける太陽の日差しも強く、外に出るのも普段より体力が削られるようです。 今日から三連休も始まり、夏休みやお盆休みを楽しまれる方も多いのではないでしょうか。 そんな8月ですが、二十四節気では8月8日から『立秋』という秋の初めの季節に入りました。 よくよく五感を研ぎ澄ませてみると、空気に秋の匂いがかすかに混じり、ほんのり季節の変わり目を予感させる要素がちらほらと見えるようにもなってきました。 暑さが続くとつい、早く涼しくならないものかとぼやいてし

梅雨にしかできない”特別”を楽しむ。

6月6日。 6が二つ続く本日より、二十四節気では『芒種』という季節に入りました。 稲などの穂先にある突起を「芒(のぎ)」と言い、稲や麦などの種を蒔く頃を「芒種」と表したそうです。 この頃は雨や曇りが多くなる季節でもありますね。 雨の日に外へ出ると、どうしても人間の私は「傘が邪魔だなぁ」とか、「服が濡れた!」とか、気持ちが下がることも多くなりますが、 意識を少し離してみれば、家々の庭に咲く花たちや、コンクリートの隙間から生える名もなき草、そして大きく咲き誇る紫陽花の、 そ

風薫る、初夏の足音。

本日、5月5日は、奈良時代に中国から伝わった五節句の一つである「端午の節句」です。 日本では「こどもの日」としても親しまれ、子どもたちの(特に男の子の)健やかな成長を祈願する日とされています。 もともと「端午」は月の最初の午(うま)の日を指していたそうですが、「午」と「五」の音が同じ発音であったことから、数字の「五」と意味が混同されるようになり、5月5日が祝いの日となっていったそうです。 五月人形や鯉のぼり、健康を保ち邪気を払うとされている菖蒲湯など、この日にまつわる行事

「別れ」は、大げさなくらいが丁度いい。

本日は春分。昼と夜がちょうど同じ長さになる、季節の節目の日。 だんだんと気温も暖かくなり、桜が満開へと近づくのを日に日に感じるこの頃です。 皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか? 私はせっかくなので、春の和菓子をいただこうかなと、散歩のついでに和菓子屋『仙太郎』さんへ立ち寄ってみました。 調べてみると、「薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)」という、すりおろした大和芋を使ったお饅頭だそうです。 見た目が可愛くて手に取りましたが、なるほど、淡い甘味はお芋の風味だったのだと後か

桃の節句に、東と西の桜餅。

ご近所さんの庭々にある梅の木が、日に日に花開いてゆく姿を見るのが、私の最近の楽しみです。 今朝は、満開の梅の木にメジロが二羽、仲睦ましそうに花の蜜を吸いに来ていて、思わず立ち止まって眺めてしまいました。 小っちゃくて可愛らしく、桃色の中に生える黄緑色がなんとも鮮やか。 朝からとても癒される光景でした。 そんな今日は、3月3日、桃の節句ですね。 もともとは中国の「上巳の節句」という、無病息災を願う厄祓いの行事が由来で、 平安時代に日本に伝わってからは、紙や藁で作った人型

今年はカヌレでバレンタイン。

昨日はバレンタインデーでしたね。 想いを込めたチョコレートで素敵なひと時を過ごされた方も多かったのではないでしょうか。 私は昨日、日本橋方面にいたので、バレンタインデーを名目にコレド室町でずっと気になっていたお店に寄ってみました。 Canele de CHIANTI(カヌレドキャンティ)新潟に本店があるカヌレ専門店で、最大18種のフレーバーから好みの味を選べる、もっちり新食感なカヌレ屋さん。 去年の夏から日本橋のコレド室町にもお店を出されていて、ずっと気になっていたので

noteをきっかけに出会えた”自分の新たな一面”

noteを書いていると、自分の新たな一面を発見することがあります。 私の一番大きな発見は「和菓子が好き」という自分の一面でした。 前から同世代の子たちより少し和菓子への関心が高いかも?と、薄々気づいてはいたのですが、自覚したのはnoteを書くようになってから。 「あれ、和菓子の記事多いな…?」 客観的に記事の一覧を見て、ようやく自覚に至ります。笑 記事に書きたい!という気持ちも加わり、今年は和菓子への興味を積極的に行動に移し、知識が深まった一年となりました。 お餅や

冬の訪れは、いちご大福から。

二十四節気では、本日より「小雪」という季節に入りました。 東京では、日中の暖かさがまだ十分に残る日もありますが、街ゆく人々からはどこか忙しなさを感じはじめ、少しずつ師走へと近づいているのを肌で感じます。 そんな「冬」を感じさせる和菓子を、今日はおやつにいただいてみました。 新宿にあるお気に入りのお団子やさん「追分だんご本舗」さんで、苺大福の販売がはじまったと聞き、さっそく買いに行ってみました。 いつもお団子ばかりで、大福をいただくのは初めてでしたが、お餅がとろっとやわら