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写真撮影のワナ

こんにちは。きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂、店主の音海奏乃です。

今回は、きっとハンドメイド作家あるあるな、写真撮影についてのお話を。結論から言えば、音海奏乃の技術力不足ですが、陥りやすいワナについてまとめました。

まず、時間がない!

自然光、と呼ばれる、一番アイテムが美しく見える光があります。蛍光灯や白熱電灯など、人口の光には色がついていて、少なからずその色味がアイテムにも反映されてしまいます。そのため、撮影には自然光を使って、目で見ている状態に近づけて撮影するのがポイントです。

と、ここまではほとんどの方が知っている、基本中の基本。しかし、これにはこんな続きがあります

青みが強い朝の光と黄味が強い夕方の光を避けて撮影しましょう。時間帯は、10:00~15:00までの間がベストです。また、直射日光も避けましょう。影が強く出てしまうからです。レースのカーテンなどで遮って、柔らかい光を意識しましょう。

はい、ここでポイントなのは、撮影時間です。お勤めをされている方はわかりませんが、家にいて子育てや介護をしている方は、だいたいこの時間に何をしているか、ご存知ですか? そう、この時間は、家事をしている真っ最中なのです。昼ご飯までの準備や、散歩の同伴、買い物、昼ご飯の準備、片付け、掃除、洗濯物取り込み……大から小まで、数え切れないほどの家事をするのが、ちょうどその時間

しかし、お日様も待ってはくれません。季節によっては早く日が沈んでしまいます。日差しが強すぎる日もある。雨の日だって、曇りの日だってありますよね。そんな中で、限られた瞬間に集中して撮影できるかというと……答えとしては、厳しい、というのが現状です。

そしてもう一つ、残念なお知らせが。その時間に集中できる日をせっかく作っても、子育てや介護中は、予期せぬ予定の狂い方をするのが日常茶飯事。いつ、自分の予定が崩れるかわからない、即対応を求められるような、他者優先の環境では、そういう面でも、だいぶ不利なのです。

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そして、場所がない

時間の制約があるということがわかったら、次へ進みましょう。次は、撮影場所についての一般的な情報です。

明るい窓側の位置を選びましょう。アイテムの雰囲気によって、差し込む光の向きを調節します。できれば、目線の高さになるようにテーブルを用意して、白い壁紙の、南向きの部屋がおすすめ。

さぁ、もうお気づきですね? そんな素敵な間取りの家があれば、苦労しないのです

言い訳に聞こえるかもしれませんが、これは結構本当のことです。東の窓は昼過ぎると暗くなってしまうし、かといって西向きの窓では、日が差してきてから沈むまで時間がないし、北は基本的に影になってしまいます。白い壁紙は関係なさそうに思うでしょうが、壁紙の色が変わるだけで、かなり室内の明るさが変わります。侮れませんね、壁紙。そして、テーブル。窓際にテーブルがあったり、移動式のテーブルがあったり、座って撮るわ、という方はいいのです。問題は、それ以外の場合。そんなに都合よくテーブルはないうえに、家族と暮らしていては勝手にモノを動かすわけにもいきません

こればかりは、新しい家を借りるわ、という方を除いて、どうにもならない不可抗力です。どうせ言い訳でしょ、と思った方はぜひ、いろいろな部屋で試してくださいね。

そもそも技術がありゃしない

これはもう、本人の問題です。何も言うことはありません。

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今は便利な時代なので、専門書を買いに行かなくても、ネット検索で情報を得ることができます。ハンドメイドやアクセサリーの取り方を検索すると、いろいろな方のアドバイスやコツが載っています

そういうものを見て、勉強しているはずなのですが、なぜだかそのようにいかないんですよね……。先ほどの部屋や時間の問題うんぬんは別としても、何回やってもうまくなっていないような気がしています。過去の写真と比べると、小物遣いなどは工夫ができていると思いますが、明るさなどはやっぱりうまくいきませんね……。あ、ちなみに撮影後に加工はしない派です。加工したほうがおしゃれに見えて人目にもつきやすいといわれていますが、加工している時点で本物とは離れてしまい、手元に届いたときに差が出そうなのでしていません

撮り方めぐってぐーるぐる

ああじゃない。こうじゃない。そんな風に試行錯誤をしながら、毎回撮影しているのですが、統一感を出すために、1度にすべてのアイテムを出してきて撮影するので、時間もかかってしまいます。

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布を変えたらどうか、小物を足したら、それとも減らすか、順光にするか、逆光にするか……。配置なども考えながら、あれは試したけどうまくいかなかった、と変えたはずの撮影方法に戻ってくることもしばしば。「これだ!」といった撮影方法が見つからず、毎回撮影しているせいか、フォロワーさんや投稿を見てくださる方の中には「またやってんなぁ」と思う方もいるでしょう。

よく言えば毎回違って面白いのですが、悪く言えば、安定感と統一感がない。これをどう乗り越えていくか、いまだに答えが出ません。ほかの作家さんのように、いつかはしっかりと「これに決めた!」という状態になるまで、模索は続きます

こんな撮影いやだ! とは思いますが、やめてやる! とはなりません。それはやっぱり、たった一人でも見てくださる方がいるなら、素敵な作品の魅力を伝えたい、という思いがあるからですね。せっかくご縁が生まれて、私の作品を知った方に、魅力を伝えていきたいのです。まだまだ力不足ではありますが、精進していきたいものです。

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今回は、写真撮影に潜む魔物……ではなく、撮影の難しさについてまとめてみました。最近は自然光にこだわらず、室内灯で魅力的に撮影できる方法も模索中です。そうすれば、曇りの日にチャンスが訪れたとき、さっと撮影できますから。そんな風に、少しずつ変えていって、これからもカナ・ノワール堂のアクセサリーをお届けしていきますね。

きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂

音海奏乃



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