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使える時間を増やす、には?

こんにちは。きっかけアクセサリー作家の、音海奏乃です。

今日は金曜日、かなのわーずの日ですね。

今回は、使える時間をどうやって増やしていったか、というお話をしていきましょう。といっても、日付変更線をまたぐとか、終わらない夏休みとか、物理的に時間を増やせるわけではありませんので、悪しからず……。

隊長、24時間、戦えません!

とあるテレビコマーシャルでは、24時間戦えますか、という歌がありましたね(知らない方もいるとは思いますが……)。もちろんあれは商品を売るために作られたので、強烈なインパクトを残す必要がありました。そういう意味では成功したのですが、いざこれを自分の身に置き換えてみると大変です。

24時間、自分の体や心に負担なく活動できればいいのですが、そうできない以上、違う方法を探すしかないですよね。そんなときに思い出してほしいのは、かなののちょっとしたルールです。環境が違うので、役に立たないよ、と思う方もいるかもしれませんが、基本的な考え方は何かのお役に立てると思っていますので、お付き合いください。

集中して使える時間を使う!

当たり前のように見えますが、意外とそうでもないんです。使える時間中に、すべての力をそこに入れ込むことができることって、結構少なくないですか? 例えば、今だけはハンドメイドに時間を使うぞ、と決めたのに、予期せぬ家事やトラブルに遭遇するとか、集中してできそうだと思ったのに、「あ、忘れてた」という感じで用事を思い出し、集中できなかったとか……。

私は、そういう失敗を何度も繰り返してきました。というのも、介護と家事とハンドメイドのバランスを保つのは意外と難しいからです。この中では、どうしても、ハンドメイドの優先順位が下がってしまいます。家事や介護も、時間が決まっているものもあれば、突発的に起こることもある。だからほかの作家さんのように、「何時から何時までこれをする」というのがたいへん決めづらい環境でした。

だから、時間が使えないことが当然だと開き直って、使える時間だけを使うコツを身に着けました。人それぞれの生活スタイルがあるので、一概には言えませんが、ご参考までにどうぞ。

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まず、カレンダーや手帳を見ながら、一週間のスケジュールを決めていきます。曜日で絶対に決まっているイベント(ゴミ出しや人の来訪、通院など)をその曜日の枠に書き出します。

次に、融通の利くイベント(料理、掃除など)を書き出していきます。普段通りに記入していくと、いつも何気なく行っていることが、意外と頻度を減らせることに気が付きます。

最後に、ずらせるものはずらして、やめていいものはやめて、細かいスケジュールを調整します。やることを減らしていくと、たった少しかもしれませんが、自分の時間が生まれます。

使っている時間を意識して、自分の使える時間を作り出しましょう!

それでも時間がない? その気持ち、わかります

せっかく作った時間も、家族の予定が急に変わったり、予期せぬ変更が起こることで不本意な時間の取られ方をすることがありますよね。痛いほどよくわかります。私も、せっかくハンドメイドの時間を取れると思ったのに、介護や家事が割り込んできて、時間なんて初めからなかったとばかりになし崩しにされてきました。今でもたまに、されますが。

あまりにもそんなことが続いた日には、ストレスが一定のラインを越えて、家族に文句を言ったこともあります。文句を言っても、環境が大きく変わることはないのですが、「せっかく努力して作った時間を、なんで無駄にされなきゃいけないんだ!」 と怒りと悔しさと悲しさが混ざり、苦しい思いをしました。

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そんなある日、ここでも開き直って、考え方を変えたら、前ほどは苦しくなくなりました。それは、「時間をチャレンジ感覚で使う」ということです。わかりやすく言うと、アスリートになった気持ちで、時間を使うのです。

例えば、せっかく4時間自分の時間があると思ったら、2時間で中断を余儀なくされた場合。「2時間で邪魔が入って自分の時間が終わった」というのが、以前のとらえ方です。それに対して、「2時間でここまでできた、ということは」と考えるのが、今の考え方です。

2時間でも4時間でも、それが私に用意された時間だと割り切って、「その時間内でこれだけ出来た」と、まずは出来ている部分に注目します。そうすると、今回はどうしてここまでできたのか、どうしたら次に同じ時間の場合、もう少し多くできそうか、と考えるようになります。手際が良くなった、作業環境を工夫した、など、工夫したことに「結果」を見出すことで、怒りよりも早く、「次はあそこを工夫してみたい」など、次に同じことが起こった時に備えて、効率をよくしようと考えるようになるのです。

物理的に時間がなくても、気持ちに余裕が生まれることで、少しだけ、時間があるように思えるのです。そして、工夫して、効率がよくなると、本当に使える時間が増えてきます。

結果に意識を向けて、知恵と工夫でさらに効率UPを目指そう!

下準備の大切さ

効率を上げるために欠かせないのは、ずばり、この"下準備"です。これがなくては、何もできないといっても過言ではありません。

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例えば、料理。事前に食材をカットしておくとか、多めに作って保存しておくとか、冷凍しておくとか。それから、ゴミ捨て。必要なところにだけゴミ箱を置くとか、ベランダにきれいなごみ(生ごみなど汚れやにおいがひどいもの以外)をまとめておくとか。家事の中でも、一度にできることや、ちょっとした工夫で工程数を減らすことができます。

ハンドメイドの場合は、あらかじめパーツを決めておくとか、決めたパーツをセットで袋に入れておくとかです。私はデザイン図を書かないやり方なので、決めたパーツの並びをスマホで撮影して、それを見ながらすぐに製作できるようにしています。もしデザイン図を書く方は、まとめてデザインするとかもいいですね。

その下準備があるかないかで、中断されたときの気持ちがだいぶ違ってきます。ここまでできたから次はあれをやる、という工程がわかっているので、焦らなくて済むのです。また、時間が空いた瞬間にすぐ始められるので、ロスが少ないのです。まぁ、ネックレスの時はビーズを何個通したかわからなくなることもありますが……。

下準備が明暗を分ける! あなたにあった下準備をしましょう!

同じロスならロサンゼルスを!

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時間が限られているので、できる限りロスは減らしたいですよね。あるとき、火事でも介護でも、時間がまとまって取れないだけで、ちょこちょことしたいわゆる「スキマ時間」というものはあると気づきました。そのスキマ時間を最大限生かせるかどうかが、私の時間とできることを左右する。そう思い始めてからは、さらに工夫を始めました。

初めに、何にどれくらいの時間と場所が必要かを見極めます。テーブルを使うのか、撮影のためにソファを貸し切るのかなど、使う場所とかかる時間、天候も加味して、いつどんな時に向いている作業、というのを明確化しました。そうすれば、雨の日は撮影ではなく製作やブログ更新をすればいい、など、時間の使い方がわかってきます。

続いて、下準備の細分化を行いました。撮影道具をまとめておく、まとめたパーツに金具も一緒に入れておくなどです。パーツの場所も、ハンドメイド置き場を決めて、そこからとればすぐに作業に入れるようにしています。そうすれば、ちょっと時間が空いたとき、タイミングを逃さず作業に入れて、タイムロスが少なくなります。

最後に、さっと片づける工夫もしました。広げたままで中断できればいいのですが、特に介護はそうもいかないことがほとんどです。ケガをさせてはいけないなど、気を使うので、そこはいっそ片づけてしまったほうがいいという場面が多々あります。なので、最低限のハンドメイドBOXを持ち運び、今作っているものと工具だけを広げます。そうすれば、作業が半端でも、箱の中にさっと戻せばそこから始められるから、便利なんです。

そうして工夫を重ねていったことで、今では時間が発生したとき、何をすればいいのか明確で、作業がさっとできます。中断されても、この時間でネックレスは厳しかったか、次は小さいものにしよう、など、前向きに考えられるようになりました。

時間との戦いは終わらないけど

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今回は、時間について、かなのの経験をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

家族の都合や、自分の体調もあって、夜遅くまで起きていることができない私には、夜中に自分の時間を持っている人たちがキラキラして見えていました。家で火事と介護をしている分、会社のように厳しい規則はありませんが、作業が中断されることには苛立ちました。他の人はまとまった時間で、ハンドメイドしてるのに、私は、と何度も妬んだことがあります。

でも、そうじゃなかった。知恵と勇気と工夫次第で、作業は進められるし、結果も出せたのです。自分に合ったやり方を見つけるまで時間がかかってしまいましたが、今はもう何も怖くありません。柔軟に、臨機応変に対応するようにもなってきたので、これからも自分のペースで時間を見つけて、使っていく予定です。

今、時間がないと焦っている方、特に私と同じように家事や介護で悩んでいる方のヒントになれれば嬉しいです。何の参考にもならなかったかもしれませんが、いま得た知識はいつか、何かのタイミングで役に立つ時が来るはずですので、心のどこかに引っ掛けておいてくださいね。

きっかけアクセサリー作家の音海奏乃でした。


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