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社会人のワーホリはブランクなのか?

私は新卒入社2年8カ月で退職し、オーストラリアへワーキングホリデーへ行った。

2019年1月 渡豪(シドニー)
2020年1月 渡米(ニューヨーク)
2020年4月 帰国(パンデミック真っ最中)


このnoteを書き始めてからもずっと考えがまとまらない。でも、考えを可視化させるためにも書きたいと思う。

私と同じようにワーホリに行った人や行こうと思っている人で、同じように考えている人には、少しでも共感できるポイントを見つけてもらえると嬉しい。

ワーホリのことを今まであまり知らなかった人には、「こんな選択もあるのか」と思ってもらえたらいい。
「ワーホリなんてブランクじゃないか」と思っている人にも、「違うんだよ!」と言いたい気持ちがないと言ったらウソになるけど、それぞれの価値観の違いだから、それは仕方ないかなと思いつつ、「確かにワーホリも良い経験だね」と思ってもらえたらとっても嬉しい。


さて、世間のワーホリのイメージは、どんなものなのか。

バケーション?
フリーター?
行き当たりばったりの放浪?

どれも正解になれると思う。でも、これらをネガティブにとらえるのは間違っていると言いたい。

なぜなら、社会人でワーホリという選択をするのは、簡単なことではないからだ。環境を変えるとめんどくさいことがたくさん伴う。海外になると、より一層面倒なことが多い。もちろん、仕事を続けてキャリアを積むのも簡単ではないけれど。

海外で働くことは基本的に許されていない。だからお金を払って権利を買う。その土地に存在するためにお金を払う必要があるのだ。日本に帰ってくるのであれば仕事だって探し直しだ。まず、色々面倒なことが多いのに、あえて海外に挑戦している。

では、なぜ行くのか?

そう、そこに目を向けずに、「ワーホリはただの旅行=ブランク」と言い切ってしまう”会社の人たち”に聞きたい。

唐突ですが、、、

「産休・育休はブランクですか?」 と。

私の個人的な意見としては、産休・育休はむしろ最高のキャリアアップ期間。”親”という役割の経験がもたらす仕事への好影響は大きいはず。

新しいここと、未知への挑戦。第二子以降だとしても子供はそれぞれ個性があって子育ても異なる。毎回が新しい挑戦。体力も使う。

”親”という立場になって始めて見えてくることもきっとあるだろう。考え方も変わるかもしれないし、新しい自分の一面もみえてくるだろう。人間として成長するチャンスだ。

ここで改めて聞きたい。「ワーホリはブランクですか?」

きっと、「旅行だ」と割り切ってワーホリビザを活用している人ももちろんいるだろう。所詮、ワーホリなんでただのビザの種類でしかない。どう使うかはその人次第だ。ルールにのっとっていれば何をしてもいい。

フルタイムの仕事だってできるし、もちろんカジュアルの仕事もできる。何より、「住む」ことができる。そう、ワーホリには「暮らし」が伴う。

この「暮らす」という部分が大事。数日~数週間の旅行とはわけが違う。暮らしてみないと見えてこないことがたくさんあるのだ。短期間の旅行で見えてくるのは見た目の部分がほとんど。建物や風景がインスタ映えするとか、食べ物がおいしいとか、その土地の外向きの顔。お店の人や街の人々も観光客に対する表向きの良い顔をしてくれる。

住むとなると、そうはいかない。言語ができるとかできないとかはあまり関係がなく、冷たい態度をとられることも多くなる。正しく表現すると、表向きの良い顔が向けられる確率はぐんと減る。

毎日が新しいことへの挑戦。予期せぬ出来事との奮闘の日々。

そんな難しいことへの挑戦をブランクと呼んでしまうことが、あってよいのだろうか?と私は考えてしまう。

確かに、そのまま勤めていたら経験できていた挫折や成功は逃してしまうかもしれない。でも、それと同じように、仕事を辞めてワーホリ に行かないと経験できないことも、山ほどある。

私は、ワーホリをブランクとして捉える人(会社)は、その会社という環境の中での経験値だけが重要だと考えているように感じてしまう。

会社の研修旅行が存在するなら、ひとりの人の人生を俯瞰的に見たときにワーホリという経験値があってもいいじゃないか。数日間の"研修"旅行よりもはるかに濃い経験ができる。

会社の制度として1年以上のワーホリ休業を設けてもらわなくても良い。国からの給付金もいらない。(ワーホリ制度を作ってくれてありがとう)同じ環境に戻れる保証はワーホリに行く人の成長やチャレンジ精神にはあまりよくない。だけど、世間の評価としてステップアップ期間という認識がもっと強くなっても良いのではないかと思う。

産休・育休への考え方が変わってきたように、海外への挑戦に対する考え方も徐々に変わっていって欲しいと強く願っている。

ただ、願うだけではかなわない。

私自身、経験者として、自分の人生で「ワーホリは価値のある経験だ」と証明していきたい。

ワーホリという名称だけでなく、その期間にどういう想いで、どんな経験をしたのかが大事。その経験をどう自分のキャリアに生かすのかがかなり重要。

始めの一歩はそんなに重たくなくてよい。思い立ったら海外へ足を踏み出してみたらよい。でも、そのあと、その自分の勇気を無駄にしてしまってはもったいない。時間もお金もかかっている。

世間の目はなかなか変わらないかもしれない。

でも、挑戦者たち自身が、自分の経験をブランクしてはいけないのだ。

海外経験で身に着けた「柔軟性」を最大限に生かして、堂々としなやかに生きていこう。


ワーホリのことで「ちょっと聞きたい!」ということがある方、お気軽にコメント欄からご連絡ください:)ワーホリ相談用のLINEアカウントもありますので、こっそりワーホリのことを相談したい方は、コチラからどうぞ!(エージェントではないので、経験者としてお話できることをお伝えします。)


小学校から大学までお勉強を頑張る多数派な生き方をしてきた私が、少数派に入った経緯を書いてます。ぜひ、読んでください!


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