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おうちで孵化させたカモの赤ちゃん

いま住んでいる家には、カモが16羽います。

カモと暮らすのは2年目。毎年春になると、繁殖期に入り、オスはより色鮮やかになり、メスのカモを追いかけ回し始めます。

春はカモたちの恋の季節なのです。


これまでみんな一緒に行動していたカモたちは、だんだんグループやカップルに分かれていきます。

観察していると、モテる奴、モテない奴、積極的な奴、なかなか声をかけられない奴、いろいろいるみたいです。

メスたちもいろいろいて、恋愛体質な子、全然興味のない子、声かけられるのが嫌いな子、それぞれです。

そんな季節になると、カモ小屋に卵が生まれてきます。

はじめて卵を見つける日はとってもうれしく、どの子が生んだのかな?温めてくれるかな?と気になります。

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(画像はイメージ。カモの卵は少し緑っぽいのです。)

残念ながらうちのカモたちは、去年と同じく卵を温めることはなく、生んだら生みっぱなしでした。

けれども、これだけオスがいるのだから、きっと有精卵なはず。

よし、今年は卵をふ化させてみよう!

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育てる気のないカモたちが生んだ卵たちは、人間がありがたくいただいています。


 * * *


さっそくネットショップで孵卵器を買い、新鮮な卵を4つ温め始めました。

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この孵卵器は自動転卵してくれるもの。この黒いバーが左右に動いて、卵がひっくり返ります。

わたしたちがすることは、湿度を保つため、時々水を入れてあげることだけ。

カモのふ化日数の28日間、ゆっくりと待ちます。

この子たちは、正式にはマガモとアヒルを交配させた合鴨ですが、アヒルもふ化日数は28日なので、同じです。

時々、卵を光にかざして中の様子を探ってみます。

途中、血管のような陰がいくつかの卵で見られました。
どうやら、有精卵だったようです。

ふ化日に近づいていくごとに、中の様子が気になり、光にかざすのですが、さいごの方は、真っ暗になるばかりでうまくいっているのかよくわかりません…。


 * * * 


28日目。

いよいよカモのふ化日です。

前日までは一切その気配がなく、途中で死んじゃったのかな?と心配していたのですが、くちばしがのぞいていました!

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