お誕生日ですが、今後一年の意気込みをどうぞ
「そうですね、今年の誕生日はこれまで以上に『区切り』としての意味合いが強いように思います。
もちろんこれまでもそれなりに目標を立てて、今年こそは、今年こそは、と野心を持ったりもしていたんですよ。
でもほら、私って持久力……持続力って言うのかな、それがないじゃないですか。や、知らんがなって話ですね。でもほんとにね、ないんですよ持続力。
お正月に立てた目標もこれまでは三日でなかったことにしてましたし、ちょっと前向きになれることがあって、これから頑張ろうと誓った五分後には人生に絶望して投げやりになったりして、そういうね、言葉は悪いんですけど、どうしようもない口だけの人間なんです。
だから趣味として始めてみようと思って買った道具とか、買っただけで満足して使わずにしまってあるようなのがたくさんあります。
お金がないと不安になって吐いたりしてるくせに、矛盾してますよね。お前それ最大の無駄遣いじゃん! みたいな。
そういったものもこの一年は、減らしていきたいです。
少し前に、今年の目標を100考えたぜ、みたいなことを書いたじゃないですか。
あれ、結構着々とこなせていて、とはいっても小さいものなんですけど、毎日ストレッチをするとか、ヨレヨレになった下着は捨てるとか。
それで、他にも立てた大きめな目標を、誕生日をきっかけに二、三個ほど達成させてみようかなって計画してるんですよ。
例えば、「目に物を入れるなんて恐ろしい!」と二十年以上言い続けてきたコンタクトレンズ。あれに挑戦したいです。
眼鏡は顔の一部だと胸を張って言えるほど、眼鏡と共に生きてきたんですけど、それこそ四半世紀以上かな、ずっと眼鏡です。そこからね、一歩踏み出してみようかと。
そもそも視力がとても弱くて、両目とも裸眼だと0.02とかそれくらいなんですけど、この視力だと眼鏡をかけるとレンズで顔の輪郭が欠けるんですよ。
目自体もね、ものすごく小さく見えるようになっちゃって。
顔面にコンプレックスがあるのに、なぜかそのコンプレックスを強化させてしまっている……と気づいたんです。
お化粧したときとか、いい感じにできたルンルン♪ ってなっても、眼鏡を装着すると一気にコレジャナイ感が出てくるんですよね。あれが本当に嫌で。
眼鏡に合ったメイクをしなさいよって話なんですけど、そこまでお化粧スキルが高くない。本格的にお化粧を始めてから十年とかそれくらいなんです。多分今の中学生の方がお化粧上手ですよ。
なので、コンタクトを使うというのは、私なりの手抜きでもあるわけなんです。
お化粧とかがイマイチだと、それだけで具合が悪くなることがあるじゃないですか。
あるんですよ、ほんと。外で見た自分の顔とか、もうびっくりしますから。お家の鏡ではもう少し見れる顔だったのにーって。
多分あれ、お得意様だからちょっとサービスしてくれてるんです。健気なやつですよ、家の鏡も。
とはいえ週に一度くらいの頻度でしかつけないと思うんですけど、チャレンジすることに意味があると思うので、頑張ってみようと思います。
そしてコンタクトレンズデビューをしたら、次にやりたいのはショートカット。
ずいぶん長いことロングなんですけど、九歳まではショートカットだったんです。
でもそのくらいのときから、知らない人に男の子と間違われることが増えて、クラスメイトからもそういう、今では差別語と言われるような言葉で呼ばれるようになって。そこから徐々に髪を伸ばすようになりましたね。
まあ、完全に伸びるより先に不登校からの引きこもりに突入したんで、どのみちロングになってはいたんでしょうけど。
可愛いと言われてみたいとか、女性扱いされてみたいとか、そういう願望もありました。今も若干ありますが!
でもね、もういいんです。ないものを望んでも仕方ないんです。
ならば自分が好きなスタイルをしていったほうがいいんじゃないか、自分が過ごしやすい格好でいればいいんじゃないか、と考えた結果、出てきた髪型がハンサムショート。
とにかく髪の毛を乾かすのが楽そう。
私、年単位で外出していなかった時代がかなり長かったこともあって、未だに外出の予定がない限りはお風呂とか入らなかったり、頭も洗わずにいたりとかしてもわりと平気なタイプなんですけど、さすがにそろそろそういうのは卒業して、身嗜みだけでもちゃんとしようかな……なんて。
あとはね、クールビューティーになりたい。
その顔と体型で何を寝ぼけたことを言ってるんだ、と思われそうですが、クールビューティーになりたい。
そしてあわよくば、クールなのに実は可愛いところもあるじゃん、って思われたい。
声は斎賀みつきさんでお願いします。頼む、このとおりだ!
なんかね、今までの半端な年齢だとこういう願望をおおっぴらにするのが恥ずかしく感じてたんですよ。ブスが勘違いしやがって、みたいに思われてるんだろうなとか、そういう。
しかしですよ、このくらいの歳になったら同じことを口にしても、ちょっとテンションが痛いおもしろオバサンで通るんじゃないかと。
これまでの人生を振り返ってみると、出会った人たちの中でそういう中年の女性がとても楽しくて優しくて好きだったなと気づいたんで、なら目指そうと思ったわけです。
つまり、誕生日を区切りにして行うのは、今まで出会ってきた「この人みたいになりたい!」を全部ひっくるめて自分を作り直そうかな、という壮大な自分革命なんです!!」
・・・
兎にも角にもそういうわけなので、寝込まない程度にいろいろやってみようかなと考えています。
今年の私はすごいですよ。
乞うご期待!
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