寝ても覚めても妬ましや

 コンプレックスの塊です!
 まずは学歴。小学校四年生で不登校引きこもりになり、それ以降勉強の類はほぼほぼしていないため、歴もなければリョクもない。
 分数の足し算はできないし、長野県の位置もわからない。ついでに逆上がりもできない。でも一応高認は取った。コンプレックスはまったく解消されない。
 次にお金。我が家はいわゆる貧困家庭で、住民税は非課税、申請すれば生活保護も通りそうだが親戚の目があるため貧しさに耐える、金はないが見栄はあるおうち。
 ここだけの話、私の敷布団は重ねた段ボール。歳を重ねて年々冬がつらい。今年も耐えよう。
 他にはルックス。ルッキズムがどうとか言われはじめた昨今ですが、そんなものはない平成時代にデブスと言われながら育った私。見事に醜形恐怖症&摂食障害のできあがり。
 最近言われたのは、「家具から服、化粧品まで全部無印良品で揃えてそうな顔だよね」です!! 褒め言葉か貶し言葉かわからん!!! 無印は好きだ!!! でも高え!!!!!!

 あとはなんだ? ここに書くと人間性を疑われてしまうようなものが、右手左手左足、ついでに右足の指を足しても足りないほどの個数持っています。
 そんなわけでコンプレックスをコンプリートしコンプレッサーで固めたような存在の私。街を歩けば僻み妬み嫉みで心は焼かれ、いかんいかん他人は他人、私は私だと自分に言い聞かせるのが日課となっております。
 これがもう非常に疲れます。負のパワーって精神力がめちゃくちゃ持っていかれますね!
 その原因は主に自己嫌悪で、誰かを妬む己の憐れさ惨めさに自己肯定感だだ下がり、自己否定感アップ、心がクサクサしちゃうので、顔つきも自ずと能面のようになってしまいます。

 もちろん私だって誰かを妬み嫉み恨み呪いたいわけではなく、できることなら穏やかな気分で街を歩いていたいし、芸能人の豪邸紹介みたいな番組が始まるや否やイライラしてテレビを消したくはないのです。
 しかし気持ちとは裏腹に、日々嫉妬の炎は燃え盛っているわけで。これが消える日は来ないだろうなあと漠然と感じています。
 人と比べなければいい、みたいな言葉は社会に存在を認められた、一定の水準以上の人間による一定の水準を超えた人のためのものだなと心から思います。一般社会ではこういうのをやっかみと言います!
 しかしながら、自分と社会を客観視したのちに分析して折り合いをつけ心の向きを調整できるのは、やはりそれなりの才能や環境を有した人の特権だと思うのも確かで。心や生活に余裕がなければ真っ当な思考を働かせるのも難しいと感じざるを得ないです。ええ。とても。

 などと卑屈なことばかり書きましたが、私にだって自慢できることはあるんですよ!
 以前小説を同人誌で出したとき、それだけの価値があるからとお値段の倍の金額をもらったことがあるんだぜ!!!!!!!! しかも二人に!!!!!!!
 でも結局はそのころの自分に嫉妬してしまうんだなあ……。人間難しいなあ……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?