見出し画像

七十二候:雪くだりて麦出る

おはようございます。
2023年、一番最初の季節のお話です。
約5日ごとに巡る ❝七十二候❞ 「雪くだりて麦出る」ってどんな季節?

2023/1/1~1/5、2023年最初の七十二候は「雪くだりて麦出る (ゆきくだりてむぎのびる)」。どんな季節かっていうと、降り積もる雪の下には新しい麦の芽が出始める季節。二十四節気「冬至」の末候にあたります。

皆さん、「五穀豊穣」の五穀って何のことだか知っていますか?日本では、ハレの日にお参りをしたり、季節ごとの様々な儀式で「五穀豊穣」を願います。自分のことだけじゃなく、周りのみんなのこと、日本のどこかに住む誰かの幸せを願うときに使われるのが「五穀豊穣」の願いです。❝私も、みんなも、日本中が豊かであるように❞、五穀豊穣にはそんな願いが込められている気がします。

さてさて、五穀豊穣の五穀とは、「米、麦、粟(あわ)、稗(ひえ)、豆(大豆)」のこと。私たちの暮らしを支えてくれる、主食となる食物たちです。その中で一番重要とされてきたのが「米」、そしてそれに次いで大事にされてきたのが「麦」!

「雪くだりて麦出る」とは「五穀」の一種、「麦」の成長を見守る季節の名前。麦は毎年、秋に種を蒔き、翌年の初夏に収穫します。秋に蒔いた種は年を越して、寒い寒い冬の間、辺り一面が雪に覆われていても、その下でひっそりと芽吹き、暖かい春をじっと待っています。(年越しをする植物のことを越年草(えつねんそう)と言います)そして、その後スクスクと育ち、6月頃、麦畑は黄金色に染まり収穫のときを迎えます。


麦の発芽

「雪くだりて麦出る」という季節の名前は、時間をかけて成長する麦の最初の一歩を伝える言葉。「雪くだりて麦出る」が新年最初の七十二候であることも、何だか素敵だな~。❝季節を感じる暮らし❞も、年を越し、寒い冬に人知れず芽吹き、春を迎え、いつか黄金色になって皆さんのお腹と心を満たせるように成長していきたいと思います。

季節を感じる暮らしを通して、皆さんの日々がより豊かに広がっていきますように♪ 2023年も❝季節を感じる暮らし❞を、どうぞよろしくお願いいたします。このページを見つけてくださりありがとうございました。

今日も良い一日になりますように♪
kana【季節を感じる暮らし/四季ソムリエ】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?