【東大院試】これだけでOK!口述対策

割引あり

東大院に合格したKanaです。
今回は、自分や友人の口述試験の結果を踏まえて、応用化学専攻の口述試験の対策についても書いていこうと思います!受験生だった時の自分は、口述試験は何が聞かるのかとても不安で、筆記試験と同等のレベルでの記事が本当に欲しかったと強く感じていました。そのため、実際の口述試験の実際の様子や、質問内容を踏まえて、対策を本気で考察しました。
 本記事で口述対策は完結するように詳しく書き、自分が受験生だったときにこれくらいの情報量が欲しかったと思えるような内容に仕上げたと思っています。

院試受験を本気で志した受験生に本記事が届いて、来夏の合格を勝ち取ってほしいと思っています!
※今回は第一志望の院試に向かって本気で挑戦している受験生に特に届いてほしいと考えているため、一部有料の記事として作成させていただきました。


口述試験

試験の概要

 口述試験とはありますが、実質的には口頭試問のような形式で、化学の基礎知識を身に着けているのかを問うような印象でした。なお、口述試験は週始まりに行われると思いますが、会場や注意点などの詳細は前の週の金曜日に送られてきます。

 東大院の入試説明会で「化学の総合的な知識を問うため、卒業研究の内容や研究室によってばらつきがある可能性が高く、直接的な対策をするのは難しい」との話がありました。口述試験に関する情報が少ないという点では、対策の方針が不透明となる難しさは大いにあると思っています。しかし、本記事では、情報の格差を補うために、実際の受験者が経験した質問や試験の様子をもとにして、口述試験の対策方法や注意点をまとめました。

対策の方針&内容

 まず、口述試験に関する捉え方ですが、外部受験と内部受験では全く話が異なるという点は必ず認識しておいてほしいと考えています。

 研究室の先生の立場となって、来年のM1の学生を採用する場合を想像してみてください。内部生は少なくとも卒業研究で1年以上は研究室で扱っているテーマに取り組んでおり、そのコミュニティ内での人間関係もある程度構築されていると思います。そして、大半の学生は就活に専念することから、早い人でM1の春から、遅い人でも冬くらいには研究のウェイトはどうしても軽くなってしまうことは容易に想像できます。外部からの学生が同様のルートで就活に取り組むとすれば、これに加えて、研究のバックグラウンドの勉強が必要となるため、その勉強にM1の前半は割かれ、ようやく研究に着手しようとなったときにはもう夏~秋になってしまっていることでしょう。秋は学会シーズンですから、データのある学生に発表の機会が与えられますが、上記の有様では、とてもpositive dateを得ることはほぼ困難であると予想されます。化学系研究職を志望する場合は、早くてM2に進級するタイミングで、遅くてGW前後(本当にうまく行かないとそれ以降になってしまうことも・・・)に就活を終えます。そしてようやく、本気で研究テーマに取り組むことはできますが、外部の学生が実質的にテーマに取り組める期間は1年くらいであると概算できます。

 さて、このような現状で、外部の学生を迎え入れるメリットはどこにあるのでしょうか?さらに、ここで院試の合格条件を振り返ってみようと思います。

『入学資格を得るには,「1)外国語,2)一般教育科目,3)口述試験の合計点による評価」および「3)口述試験による評価」のいずれも合格となることが必要である。』

東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻(修士課程)入学志願者案内

 この記載は、TOEFL、筆記試験、口述試験の合計点(900点満点)で合格最低点以上の点数を取るだけではなく、口述試験だけでも足切りを実施することを示唆しています。私は「外部の学生をあえて採るメリットをアピールできなければ、意味がない」と思います。

 少し厳しい話とはなってしまいましたが、外部から受験する学生の立ち位置や重視すべき点を考え直してもらいたく、あえて冒頭に書きました。口述試験は配点が100(筆記は600)と少なめに設定されていますが、特に外部勢は足切りに合わないようにしっかりと対策をすることが重要です!
 

実際にやっていた対策

 自分の経験と他の受験者10人以上から見聞きした内容をもとに、口述試験の本質的な対策について真剣に考察していきたいと思います。
 私が対策していたのは2週間位前からで、過去問演習の合間にスマホにメモしていました。主には

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