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memorandumというのは、備忘録のこと。最近、うひゃー(驚)となった事を書き留めておく日記のような感じの小話。今回は小話2つ。今回は最近行った眼医者と歯医者の話。

緑内障

まんまタイトル。最近、Glaucoma(緑内障)だって言われちゃいましたよ。うひゃー(驚)というよりは、うへぁ↓↓(驚)ってそんな話。年を食ってくるとこういった体の病気とかの英単語知識が増えていく悲しさよ。

覚悟はしていた、というかまぁ「なきにしもあらん」的な気持ちでいました。統計的に見たときに顔に重度のアトピーなんかが出てる人ってなりやすいんですって。目の周りをひどくこすったり、顔にも薬を塗らなきゃいけないから。顔とか首なんかには基本的にステロイドのクリームは塗ることはないのだけど。他の箇所に塗ったクリームが手に残っていて目をこすった時に入る、とか。私はほぼ1年中、激しい花粉症のようなもので、アレルギー反応で頻繁に目が開けられない程に目が腫れたり、異様な痒みがあったり、そんなんだから。

ド近眼の私は年に1度は視力検査をするのだけどその時、眼圧が異様に高いと言われ、専門家医に見てもらっていた。覚悟はあるといったものの、緑内障がどんな病気なのか、どうなるのかなんて知らなかった。

緑内障、と聞いたらすぐさま失明!とか、手術!とか思っていたのだけど、実際のとこ、失明に至るまでは10年、20年の歳月がかかることがほとんどで失明率というのは非常に低いらしい。そして、点眼治療である程度の進行を遅らせることができるので、治りはしないけど絶対に手術せねばならないということでもないらしい。ほほ~ん。

驚いたのは、なんと40歳過ぎると20人に1人の割合で緑内障の診断を受けるという高確率ぶりと、眼圧ってのは割と些細なことで上がったり下がったりするらしいということ。

例えば、緊張すれば上がり、ステロイド剤を内服していると上がる。更には普段の食生活、アルコールやカフェインの摂取も関係するというのだから驚きである。

とはいえ、目の眼圧を測るってあの状況は恐怖でしかない。あの空気?が『ぶしゅっ』と出てくる機械。私はアレが大嫌いである。アレに顎をのせ、じっとしていてね~なんてその状態だけで私は緊張するし、ビクビクしてしまう。基本的にビビり屋なのだ。あと眼科医がめちゃくちゃ眩しいライトでじぃいと目玉を確認するってアレもこわい。緊張するな、と言われる方がむしろおかしい。

あと、ものっそい近距離で医者が診察するのも緊張するし、嫌である。いや、目の検診ゆえ当たり前のことだけれども、あれほどに他人の顔を近くに感じるのってキスする時以外、目の検診だけではなかろうか。担当医はじぃちゃんだから別に何とも思わんけども、だ。やっぱり緊張するじゃないか。これがイケメン先生であれば大変なことであるよ。

タイトルを忘れたけど昔みた映画で眼医者さんにいて、目をメスですぅぅぅっとスライスされるというシュールな無音映画を見た故の恐怖がある。しかしあの映画はなんだったのだろう……うんと若い頃に見たことだけを覚えていて、余計なトラウマしか残っていない。

「あれ~、なんか君のoptic nerve(視神経)の形、なんか変だなぁ。こんなの見たことないなぁ。まぁ緑内障とは関係ないけど、左右でねぇなんか違うんだよねぇ。変だなぁ」と言われ私は「ふぁっ?!」と声にしてしまった。

眼科医は結構なじぃちゃん先生なのだけどこれまで何千人、何万人という人の目を見てきた人にそんなこと言われたら、誰だって「ふぁっ?!」ってなると思う。

「え、何が変なんですか?」と聞いても「変としか言いようがないんだよねぇ」と答えられ困惑する私である。というか、あのビッカー!と光るライトと拡大鏡みたいなもんで神経が見れるって考えるとそれも怖いし、すごい。だがしかし、医者の口から変なんて言葉が出ると心配になるではないか。発言に気を付けていただきたいが、どうも私の視神経は左と右で形が違うのだという。

普段から、特に運転している時など、右側が見えにくいことがある程度。全く見えないとかではなく、右の端っこの方がぼやけるというかなんというか。とりあえずは点眼治療しつつ、これまでは半年に1回の診察だったが、これからは毎月、チェックすることになったので、今後も何かあれば(ないほうが良いけれども)ここで小ネタ披露していきたい。

ちなみに2つ。まずは、40歳を超えている人!年に一度でいいから視力検査をするといいよ!私は幼い頃から眼鏡生活であるので、視力の良い人の世界がさっぱりわからんが、視力が良くても検査はするといい。

そして2つ目。アレルギーや喘息のある人は眼科でもきちんと申告しなければなりませんよ。目薬なんて、飲むもんでもないし、と思っていたのですけれど。緑内障における主流の目薬というのはβ遮断薬(βブロッカー)なのだけど。βブロッカーは、β受容体遮断作用により血圧、心拍数などを抑えることで高血圧、狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬なのだが、β作用は気管支拡張性であるので、その遮断薬は気管支喘息を悪化させるのである。目薬にしてもしかり。目に入れるもんから喘息が悪くなるなんて全く想像外。

ちょっと話がそれるけど、甲殻アレルギー持ちの人はどんな病院にいっても必ず申告するべし!なぜなら、消毒や検査で使う色素薬、多くの場合、甲殻類が色素減となっているため、最悪、アナフィラキシー反応が起こることがあるそうですヨ。


歯医者

私は幼い頃から歯医者が大好きな奇妙な子供だった。というか、かかっていた歯医者さんのじぃちゃん先生がとても好きだったので、歯医者を嫌がることはなく、むしろ歯医者に行きたがり、実際、用もないのに歯医者さんに行っていたという奇妙なガキであった。

時に。前出の眼科医もそうだけど、私はおじぃちゃん先生に当たることが多い。大腿骨壊死症のNoteにも書いたけど、最初の主治医は高齢で、知らん間に亡くなっていた。こちらで以前、かかっていた喘息の先生もしかり。更には最近、産婦人科の先生もUnexpected Death(予想していなかった死)を迎えてしまったらしくメールが来た。で、タイトルの歯医者さんもそう。何だよ、死神かなんか?と思えるほどに結構な数の主治医がご逝去なされているのである。

で、歯医者の話。亡くなってしまったイタリア系じぃちゃん先生に代わり、現在の先生はインド系の先生。どちらの先生も「日本の歯科治療は素晴らしい技術がある!」と日本にいる頃、日本のじぃちゃん先生が入れた詰め物を絶賛していた。あれかな、日本人は細かい作業が得意とされるからなのかな(謎)

で、このインド系の先生がとても大雑把というか、めっちゃ痛いの。歯医者さんが大好きで、肋骨折れてるのに気づかない程に痛みに鈍感(よく言えば、痛みに強い)私ですら、もうやだ…って言いたくなるくらい。

ちょっと前に奥歯の根本(歯茎の下にあるとこ)が折れてしまい、抜歯するしかなかった。ちなみに抜歯は歯医者では行えない。抜歯を専門?にする場所があり、そこでやってもらうのだ。何故かは知らん。で、その抜いた場所にはインプラントかブリッジと呼ばれる歯を入れねばならなかったのだけど。

医療費が高いアメリカでも、歯医者なんてもう別格なのである。日本でも歯医者さんって結構、お金かかるけれど。私が歯を抜く前に提示された価格は、インプラントは1本$9000(90万円。保険適応外)ブリッジは$4000(40万円。保険が適応される)と言われたためブリッジ一択である。もちろん、ローンも組めるわけだがそれにしても歯1本90万円。無理無理。

ちなみに奥歯を一本抜いたのだが、額面価格は$2800で保険が適応され自腹で払ったのは$300ほど。今回のブリッジでは自己負担額が$1500で、残りは保険から払われた。不思議なのは、半年に1回の歯の検査・歯石取りは無償なのである。なんでだろ。

歯にかかる保険は普通の健康保険とも違うし、歯の保健が無い人もいっぱいいて、虫歯からばい菌入って亡くなった子供のニュースを見た時は心が痛んだ。

そしてこんなにも治療費や保険は馬鹿高いのに、The Hangoverという3人の男たちが酔っぱらって色々しでかすコメディ映画に出てくる歯医者さん役の人は歯医者であることをドクター(医者)じゃないからってめちゃくちゃ馬鹿にされるポジションだったんだけど、あれはなんなんだろう(謎)

話を戻そう。奥歯なんてそもそも治療しにくいとこに、このインド先生は、無理やり口を開くし、鏡のついている棒?あれをグイグイ押し付け、とにかく痛い。治療というか、扱いが乱暴なのである。その上、ブリッジは ↓↓

ブリッジの図

このように抜けた部分の前後の歯を削って土台?にするため健康な前後の歯を削らなくてはならない。失った歯があった部分の左右に生えている健康な歯を支柱として「橋」をかけるように人工の歯を入れる治療法。うまいこと名付けるものである。

インド先生はじゃんじゃん麻酔薬を打つのだが、ものすごく痛い。で、痛いんですけど…というと「はぁぁぁぁ」とものすごく深いため息をつく。インド先生が深く削りすぎなのか、まだ麻酔が効き始めていないのか、わからないけれど、とにかく痛く、そう主張すると、「はぁぁぁぁ」

更に、助手の人と私の歯を削りながら口論を始めたりするのだ。恐ろしい。私の上で口論を繰り広げながら、じゃんじゃん削っていく。ちゃんと見てるのか?削りすぎじゃないのか?とものすごく不安になるのだが、映画アウトレイジ(一番最初のやつ)北野武と椎名テッペイ扮するヤクザが敵方のヤクザを歯科医院で襲うというあのシーンを見ているので、うかつなことは言えない。殺られるかもしれない(怖)。

ちなみにインド先生は、ものすごく発音が難しいインド系のお名前なので、ここではインド先生。普段は、ドクターと呼んでいる。女医さんである。そしておっそろしく訛りのある英語で話すため、は?もっかい言ってください?と頼むのだが、もちろん、「はぁぁぁぁ」なのである。

インド先生は歯医者さんのあの椅子(ぐぃ~~んってなあるアレ)をほぼほぼまっすぐな状態にまで倒して治療するのがお好みらしいのだが、これも姿勢的に非常にツラい。あの固く狭い椅子にほぼ180度フラットの状態で治療を受けさせれられるのだ。なので、時折、手を挙げて「ちょっとうがいしていいかなぁ?」というとまた、はぁぁぁぁぁ、と言われるのである。はぁぁぁぁ、じゃねぇよ!と私はプンスコするものの、インド先生は気にもしない。

さらに痛みを訴える私に対し、二言目には「あなたは口が小さすぎるのよ」とプリプリ怒るのだ。そんなことを言われても、小さいものは小さいのだから仕方ない。

ちなみに私はどうやらあちこちの身体のパーツ?が小さいらしい。口もそうだが、膝の骨も人より小さい。未発達なのではなく、サイズが小さいと医者に言われ、マニキュア・ペディキュアに行けば、お店の人に「爪wwwwちっちゃすぎwwww」と何故か高確率で爆笑される。なんなんだ!因みに目も小さいと先日、眼科でも言われた。そんなもん、目なんて毎日鏡みてるから知ってる!(怒)

歯医者さんに行くたびに、ううぅ。イタリアじぃちゃん先生が亡くなった時点で歯医者を変わるべきだったのだ、と激しく後悔しているのだけど、他の専門家医と同じく、新たな専門家医への予約をするのは時間が恐ろしくかかるのだ。

なので、治療後にいつも「それじゃぁまた半年後に(検査)」と言われるのだけど、そのたびに「もう来ねぇよ!!(怒)」と思っているのだけど、なかなかに新しい歯医者さんが見つからないので困っている今日この頃。

因みに、大腿骨壊死のせいで私の股関節は両方ともタイタニウム製なのであるが、体に金属を入れている人は、歯石取りだとか、歯の治療の前には必ず抗生物質を飲まねばならないのである。なんでも細菌が入りやすいのだという。そのため、歯医者に行くたびに私は抗生物質を飲むのであるが、必ずと言っていいほど、その日の夜から朝にかけて発熱するのはインド先生の治療が荒いためだと私は勝手に結論づけているのである。

因みに大腿骨が腐り、人工関節にするまでの道のりを示した記事はコチラにまとめてあります。こちらでもほんとロクでもないことの連続であったのです。











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