🍎家の食卓【5】サンクスギビング２０２２

Ringo

2022年11月28日 01:28

我が家の食卓・料理事情なぞを綴っていくこの🍎家の食卓シリーズ。今回は、国際結婚カップルあるあるネタであると思う。お久しぶりのこの記事では今年のサンクスギビングについてレシピを交えて書き記したい。

こちらが以前書いた我が家の食卓の話。

以前、サンクスギビングの記事を書いたが、アメリカ人にとってサンクスギビングはとても大事な祝日でざっくり言えば、家族、親族で集まりディナー（とはいえ、大抵、２時とか３時とかに開始）をする日である。

今年はりんご家名物。家族クソドラマの真っ最中（こちらはまたえらいことになっているので後日、記事にいたしたい）のため、友人宅でサンクスギビングを過ごした。友人は夫アルゴの詩・スラムポエトリー関係の友人でかれこれ２０年ほどの仲になる。

こちらが以前書いたサンクスギビングの話。

アメリカで暮らしだして２２年になる。BBAはもう５０も近いというお年頃なのだが、それでも「アメリカ初体験」はまだ存在する。今回、ご紹介いたしたいのは、Fried Turkey。そう、七面鳥🦃の丸揚げである。

なんでもかんでも揚げちゃうアメリカ人。というのは満更、嘘でもない。この七面鳥の丸揚げなどというものなんて最たるものである。噂には聞いていたが、今回、初めて料理する場面を身近で見て、初めて味わった。

うまい……うますぎた。これが感想である。これしかない。写真を交えてお伝えしたい。

こちら。どーーん。

まず、屋外調理である。当たり前だ。七面鳥揚げキットなるものが売られており、寸胴鍋、それをのっける五徳のようなもの、ガスバーナー。ちなみに七面鳥揚げたために、火事になったというニュースも多い。そこまでして揚げたいのか！という話である。

そして、どーん！こちらが味付けされた七面鳥。

七面鳥は普通に、丸ごとのものがスーパーで売られているのだが、冷凍されている。解凍するのに三日ほど（七面鳥のサイズにもよる）かかる。七面鳥揚げの最大のポイントは、完全に解凍させることなのだそうだ。でなければ、水分のせいで火事になりやすいのだという。

味付けはご家庭によりけりだが、こちらはガーリックパウダー、オニオンパウダー、塩、黒コショウ、赤いのはお肉専用の味付けパウダーである。普通にオーブンで焼く場合も同じような味付け。オーブン焼きの場合はお腹の中にスタッフィングを詰める。今回、使用されたのは１６パウンド。７キロである。我が家の単位でいえば１大五郎🐶である。

７キロ……ちなみに友人は、同サイズの七面鳥をオーブンでも焼いていた。サンクスギビングにおけるアメリカ人の本気である。

７キロもののでかい鳥（丸ごと）を揚げるのだ。もちろん大量の油が必要である。今回はピーナツオイルとベジタブルオイルを使用。４ガロン。１５リッター。何がすごいって、この揚げ物天国では、ガロン単位の油が売られている。普通のスーパーで。

油の温度は華氏で375度が適温。摂氏190℃。大量の油なので温度が上がるまで45分ほどかかる。この温度がキモで375度を保つのが最大のコツだと友人は言っていた。1パウンド（0.45kg)につき、3〜4分が揚げ時間。

温度を少しばかり下げて、こちら。2時間後。

この焦げた部分が！たまらなく美味かった。横に写り込んでいるバカでかいボトルは油の入ってたボトル。

おわかりいただけるだろうか。ここでもアメリカ人の七面鳥にかける本気をみる。そう、下に置かれているのは七面鳥🦃専用まな板。

ターキーのカービング（切り分け）は家庭によってはお父さんの腕の見せ所！みたいなところもある。そしてこちらがディナーテーブル。

友人の家族やほかの友人、全部で１０人。１２時半くらいから前菜をちょこちょこつまみ、ディナーの開始は２時半。１時間ほど食卓を囲み、デザートという流れである。

サンクスギビングの定番料理の並ぶテーブル。ちなみにやたらコーラなのはこの友人が1年に1回だけコーラを飲むのがサンクスギビングらしく。5種類の😂コーラが準備されていた。

私は前菜もろもろを持参した。冒頭にレシピと書いた。七面鳥揚げの詳細を書いたがそんなもん日本のご家庭で使えるレシピではないので、こちら。作った前菜のレシピなどを覚書程度に書いていきたい。分量等は目分量であるが。

スピナッチディップとデビルドエッグ。

こちら両方ともアメリカパーティの定番。ディップは、パンの真ん中をくり抜いたブレッドボウル。クリームチーズ２００グラムをレンチン１分。サワークリーム８０グラムくらいをいれ、マヨネーズをいれ、オニオンスープパウダーをお好みの量いれて混ぜて、レンチン１分。混ぜる。茹でたホウレン草の水気をこれでもかというほどがっちり絞り、刻んだあと混ぜて出来。ディップは冷蔵庫にいれて保存。サーブする直前にブレッドボウルにイン。

デビルドエッグは、固ゆでたまごを半分に切って、黄身と白身にわける。黄身のマヨ、レリッシュ（刻んだピクルス）や刻みパセリなぞを入れ、ねりねりする。お好みでお酢を少々加え、白身にもりつける。絞り袋なぞを使用すると見栄えもよろしい。盛り付けた卵にはパウダーパプリカや乾燥ディル、パセリなんぞをガーニッシュとして添える。

今年は友人に教わったJapaneseスタイルデビルドエッグなるものも作ってみた。これは、黄身ねりねりの際に、ごま、わさび、しょうゆ、ナンプラー、お酢を混ぜ、盛り付けた後に刻んだねぎを添えるというものも作ったらそれが大人気であった。瞬殺された卵。うふ。

こちらは、チキンスティックとポテトスティック。

チキンは胸肉をブラン液（塩１０ｇ、砂糖１０ｇ、水２００ｇ）に２時間ほど漬け、一口大に切ってワンタンの皮で巻いてあげる。餃子の皮でもよろしいが、ワンタンの皮は正方形なので巻きやすい。もう一つのほうは、バッファローチキンのソース（辛いソース）に２時間ほど漬けたもの。こっちにはチーズも入れて巻いて揚げた。

ポテトスティックは、ジャガイモを薄く縦に切ったものを水にさらし、まな板に並べて薄くコーンスターチをふりかけ、さらにもう一枚のせる。再度、コーンスターチをうっすらふりかけ、くるっと巻いて爪楊枝でとめて、揚げる。揚がったら、爪楊枝を取り外し、塩をかける。今回はトリュフ塩を使用してみた。

ちなみにこの芋スティック。サツマイモでも作ろうと思ったのだけど、ジャガイモより丸にくく、失敗したのでサツマイモは型抜きして大学芋の味付けをした（で、型抜きででた芋の切れ端は、まとめて茹でて、砂糖と豆乳を加えてマッシュした後、一口パイの中身にいれた。無駄はださぬ、これが私の料理ポリシー。キリッ）

ミートボールと上記の大学芋。

ミートボールは二種類。一つは肉に刻みネギ、ごまを混ぜ込んだものでソースは照り焼き（しょうゆ、酒、みりん）もう一つは、肉にパセリを混ぜ込み、ソースはバルサミコソース（バルサミコ酢、ブラウンシュガーを煮立たせたもの）

ピッグインブランケット、マッシュルーム肉詰め、ベーコンチーズスティック。

こちらはパイ生地は、水曜どうでしょう、大泉洋さんになりきり作っていただきたい（私は毎度、大泉化してパイを作る）が、市販の記事でもよかろう。ピッグインブランケットもこちらのパーティおつまみ定番で、パイ生地にソーセージを巻いたもの。うちは夫アルゴが豚肉を食べないので、ターキーソーセージを巻いた。

ベーコン（これもターキー。普通の🐷🥓でも良いが）、チーズスティックはパイ生地にシュレッドチーズをぐわぁっと敷き詰め、ベーコンをのっけて巻いて、ねじねじする。シュレッドチーズがぼろぼろ落ちたりするが、巻いた生地をその上でゴロゴロして少々のチーズも外側につけて焼くと、よい具合にチーズの焦げがつくのでよき。チーズはモッツァレラチーズ。何でもいいけど。

マッシュルームの肉詰めは、ミートボールを作る際に、３等分に分けておいたもの。肉だねは、牛ひき肉、薄く塩コショウ、たまご、パン粉を入れてねりねりしたもの。肉だねの味をわざと薄くしておくといろいろ活用できるので。で、その肉だねにオレガノ、イタリアンスパイスなるスパイスミックスを入れ、マッシュルームに詰めて、それにパルメザンチーズをふりかけ、焼く。

このパイ生地のブツとマッシュルームはオーブンに入れてまとめて調理。オーブン回してる間に、ほかのものを作る、というわけで全品にかかる時間は２時間くらい。今回、１０名の招待とのことだったので、ちょっとづつ、いろいろ、とテーマにちょっとづつ色々を作ってみた次第。丸揚げターキーと異なり、こちらのものは普通に作れると思うので、持ち寄りパーティだの、集まりなんぞで作ってみるのも良きかもしれないです。

で、これが一口芋パイ。

余ったサツマイモとパイ生地の活用。小さいマフィンの型を使用して作ってみましたよ。うちには豆乳しかなかったから豆乳を使ったけれど、普通の牛乳でも、まろやか濃厚にしたければ生クリームを使用するのも良きかと。

そんなわけで、今年のサンクスギビング、もりもりのお話であった。

ＥＮＤ

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