何かが足りない
今まで四コマ漫画を描いたり、文章を書いたりしていて思ったのは、自分が書くものには、何かが足りない、ということ。
これという、言いたいことやテーマがないからだと気づいた。私が書きたいのは、私が好きなキャラクターの日常であり、特に事件性はない。物語やドラマとしての内容が弱い。
では、そのキャラクター達の成長を物語として書けばどうだろうと思えば、これが驚くことに成長しない!! 成長させようと思うと途端にご都合主義になり、なんか違うなと筆が止まって書けなくなる。
それでも、根本的なテーマがきちんとあれば、何を言いたいかを伝えられるのだが。これと言って無いのだから困った。そんなものを、なぜ書いてるのか?となる。
なぜ書いているかと言えば、頭の中で彼らがうるさいので……と言うと、おかしいだろうか。もう何年も頭の中でフッと湧いては消えて、また出てくるものを、忘れたままではもったいないような気がして書いている。
もう十年も前に描いたキャラクターを、今でも好きだと言ってくれる友人がいる。ありがたいことに。だったら、もうそれだけで良いような気がする。
何かが足りない、というのが私の書くキャラクター達の根本なのだろう。その足りないものを埋めようとすることもしないし、できない。
そこに可笑しみを感じて、くすりと笑ってもらえたらいいなあと思う。
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