シリーズ「霊の中に生きる」 No.4人の霊(4) ⑬


エルサレム神殿跡


人の霊(4) - 牧師の書斎

聖書の最高の教えは、
「霊の中で生きる」ことです。

イェシュアは多くの病人がいたにもかかわらず、なにゆえに「三十八年も病気であった人」に声をかけたのでしょうか。そこにもしるしがあります。「三十八年」というのは、イスラエルの民がエジプトを出て神の約束の地であるカナンに向かったはずなのに、第一世代の者たちが荒野で死んでしまった不信仰の期間であったのです。 


【新改訳2017】
申命記 2章14節


カデシュ・バルネアを出てからゼレデ川を渡るまでの期間は、三十八年であった。それまでに、その世代の戦士たちはみな宿営のうちから絶えてしまっていた。【主】が彼らについて誓われたとおりであった。 

モーセは神が約束されたカナンの地がどのような地であるかを探るために、12の部族からそれぞれひとりずつを選んで斥候として遣わしました。

選ばれた12人の斥候は40日間もかけてその地を探ったのです。

エジプトから連れ出された民たちの中で誰一人その地を見た者はいなかったのです。

モーセ自身も然りでした。

斥候たちの報告は、そこはまことに乳と蜜が流れていて、すばらしく良い地だが、その地の民は力が強く、その町々は城壁があって、そこに住む民はみな背が高い者たちであるというものでした。


この報告に基づいて、その地を占領することはとてもできないという者たちと、神が与えると約束したのだから必ず占領できるという者たちとに、意見が二分しました。

その結果、イスラエルの民は38年間荒野をさまようことになったのです。

その背景を「三十八年」ということばが意味しているのです。単に一人の人ということではなく、イスラエルを代表しているのです。


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