街の成長に関わりたい_まっさんインタビュー
自分が住んでいる街から隣の街を散歩した時に、自分の街とは違う匂いや雰囲気にワクワクする人も多いのではないだろうか。少し足を伸ばしてみた場所に、気になるお店や場所が見つかった時の嬉しさは、いつもの日常を旅に変えてくれる。
今回は、そんな「街」を愛し、地元愛を持っている人を増やしていきたいという熱い想いを持つまっさんにインタビューを行いました。
この週末は、自分の街をふらっと散歩してみてはいかがでしょうか。
街を好きな人を増やしたい
「街は人格を形成する要素の一つ」だとまっさんは言う。なぜ街を好きな人を増やしたいのか、その熱い想いの根源を聞いてみた。
「私は物心ついた頃から東京の杉並区で育ちました。地元の八百屋さんがあったり、お肉屋さんに行ったら飴ちゃんを今でもくれたりします。そういう周りの人との関わりとの中で成長できたという感覚があるからこそ、「地元愛」を持っている人を増やしたいと思うようになりました。それは、生まれ育った場所だけではなく、転勤などで新しい土地に来た人も街を好きになってほしいと思っています。
街がその人に与える影響は大きく、自分の住んでいる場所によって、関わる人が変わり、人生の選択肢も異なると考えています。街によって文化や習慣が違うからこそ、自分の住んでいる場所とは異なった地域の人と出会うことが、新しい発見につながることもあると思います。
そういう新しい出会いから、自分の住んでいる街のいいところを見つけられたり、自分自身の価値観を認めるきっかけができるかもしれません。なので、街に愛着を持っている人を増やすことで、自分自身を認めてあげられる人を増やすことにも繋がると思っています。だからこそ、街を好きな人を増やしたいという気持ちがあります。」
街の成長に関わりたいと思ったきっかけ
47都道府県を訪れたり、海外を訪れたりとさまざまな「街」をみてきたまっさん。ただ街を訪れるのではなく、街に還元したり、街の成長に関わりたいと思うように気持ちが変化したという。そのきっかけとは。
「香川県琴平町を訪れたことで、街に還元したいと思うようになりました。わずか3日間の旅でしたが、街を大切に思い、発展させていこうとする人達と出会って交流したことが影響しています。
琴平町には有名な金刀比羅宮があり、年間300万人もの観光客が訪れているものの、金刀比羅宮の表参道以外にはお客さんが訪れにくいといった課題がありました。その課題を解決するために、表参道に足湯を作ったり、パソナグループ会社とタッグを組んだり、染物体験やうどんつくり体験など、その土地の文化を体験できるようにしたり、と柔軟に変化を受け入れていました。町長さんをはじめ、お店の人も、自分が好きなものを通じて琴平町の魅力を伝えようとしていて、その姿勢に感化されました。ただ旅をして終わりではなく、その場所に行った自分だからこそ伝えられることを発信していこうと思うようになったきっかけの町です。」
琴平町だけではなく、自分が旅をした場所について周りに発信したことで、周りから頼られることも増えたという。
「自分自身が旅をしたときに感じたことや経験したことを周りに発信し続けたことで、旅をしたいと思ったときに、一旦まっさんに聞いてみようと思ってもらえることも増えました。自分が訪れた街を友人が訪れて、その街の写真を見せてもらって変化を知ることができるのも、楽しみの一つです。」
旅とは一過性のものというイメージを持つ人も多いなか、なぜそこまで街の成長に興味があるのか、その理由は実に面白かった。
「大学の商学部で、資本主義を学んでいたことが街の変化に興味を持った理由になっていると思います。需要がある所に仕事が生まれて、人が集まって、街が成長し続けていくという資本主義の考えが根本にあって、だからこそ、昔ながらの街でありながら、新しいものを寛容に受け入れていく姿勢がある街の変化を見ることが好きなんです。
街を人のように捉えていて、街によって性格はバラバラだと思っています。下町だったら人情味あふれていて近所の人と立ち話をしていたり、ニュータウンならファミリー層が多く住んでいるので、それぞれの家族が1つのコミュニティになっている、みたいに街によって性格があると思っています。
私自身は、浅草や金沢のように昔からの風景も残しつつ、新しい観光スポットもあるような場所が好きです。外の人も受け入れる、中側からも外側からも「この土地をもっと盛り上げていこう」と思っている人がいるからこそ変化を受け入れていると思うので、そういう街に魅力を感じます。
そして、自分がその変化や成長に関わっていきたいというのが今後やっていきたいことです。」
日常を旅にする発信をしたい
街の成長に関わる方法は様々だ。まっさんが行いたい街の成長への関わり方とは。「まずは地元を盛り上げるところから行っていけたらと思っています。地元の杉並区には、地元をもっと盛り上げようとしている人たちがたくさんいるので、自分が面白いと感じた人と積極的に関わっていくことから始めようと考えています。
あとは、杉並区の区境を一周してみて、そのことを発信したり、街についての雑学の発信も行っていきたいです。
琴平町や今まで自分が行った場所を周りに発信したことで、周りの人が新しい街の魅力を知ってくれたように、自分が体験したことを発信することによって、日常の生活にちょっと彩りを付け足せるような「日常を旅にする」ことができたらいいなと思っています。
普段の生活でいつもとは違う道を使ってみたり、予測できないことに出くわしたりするワクワク感を自分の発信を通じて感じてほしいです。街歩きを楽しくしてほしい、普段の生活をちょっと楽しく思ってもらって、街に対する愛着も持ってほしいと思っています。
そこから、実際に外に出たときに少し寄り道をして、本来の目的にちょっとプラスの経験ができたりして、こんなことがあったんだよと会話のタネになっていくような経験をしてほしいです。」
街歩きのプラットフォームを作りたい
街歩きを通じて、日常に少しのHappyをプラスしたいという目標。その目標は想像以上に具体的に考えられていた。
「SNSでの発信をした先に、将来的に街歩きのプラットフォームを作りたいです。自分がベンチマークしている人がいて、その人が不動産とコラボして部屋紹介を行ったり、法人化をしているのをみて、まさに自分がやりたいことを実現している人がいることを知りました。都心はその人が行っているので、都心以外の場所を舞台にコミュニティを作っていきたいと思っています。」
街の成長に関わりたいという強い想いを話してくれたまっさん。地元が好きで、ただ変化を享受するのではなく、変化をつくっていく人になりたいと話す表情は真剣で、この人ならきっと夢を現実にできると感じさせる強さがあった。
まっさんの街に対する熱い想いを聞きながら、自分自身の地元のことはよく知らないことに気づいた。普段の通勤で使っている道を今日は少し違う道を使って歩いてみようと思えたインタビューでした。
まっさんのSNS
note: https://note.com/massanpo_tokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/massanpo_tokyo/
Twitter: https://twitter.com/massanpo_tokyo?s=20