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皮膚に浸透しないから効果がない?

ヒアルロン酸は人の皮膚にとって非常に
重要な成分です。

化粧品に配合されているヒアルロン酸と聞けば
保水力とイメージする人が多いのではない
でしょうか。

また、
ヒアルロン酸は分子が大きく
皮膚に浸透しないので
使っても意味ないと思っている人も多いかも
しれませんが、それは少し勘違いしている
と思います。

ヒアルロン酸は元々生体内に広く存在する

《ヒアルロン酸の特徴》

・主に関節や眼などに存在する

・最も多く存在するのが皮膚
(ヒアルロン酸の50%以上が皮膚に存在)

・高い保水力
(1gで6ℓの水分を保持できる)

ヒアルロン酸は、表皮、真皮の両方に存在し表皮細胞、繊維芽細胞、いずれもヒアルロン酸を合成する
ことができます。

存在量としては、
真皮に圧倒的に多く存在しています。

ヒアルロン酸は水分保持だけではない

近年の研究では、
皮膚の自然老化光老化炎症の抑制など
にも関与すると言われています。

実際に老化した皮膚はヒアルロン酸の量が
減少しています。

なので、
ヒアルロン酸は老化抑制の重要因子として有名です。

皮膚に浸透するの?

本題となる"皮膚への浸透性"ですが、
ヒアルロン酸の分子量は一般的に
100万程度あるので、皮膚に浸透することは
ありません。

ですが、
近年では低分子のヒアルロン酸(加水分解ヒアルロン酸)や低分子量化・微細化したヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)があります。

例えば
ヒアロオリゴ (分子量/1万より小さい)

ヒアロベール (吸着型/プラスに帯電)
傷んだ肌や乾燥した肌はマイナスに帯電

引き合う▷ずっとくっついてくれる
(潤いやツヤにつながる)

ヒアロリペア (修復型/油に溶ける性質】
人間の体は基本的油に溶ける疎水性で
できています。
よって肌の中に染み込みやすくなっています。

ヒアロキャッチ (高保湿型ヒアルロン酸)
水に溶ける親水基(カルボキシル基)を添加
より水に溶けやすい、取り込みやすい。

HA4 (ヒアルロン酸を構成する糖が
4つしかない最小単位のヒアルロン酸)
分子量800/バリア機能をすり抜ける。

このようにヒアルロン酸は、
分子量によって性質が異なります。

よって、
ヒアルロン酸=浸透しないという考えは安直であると言えるでしょう。

ヒアルロン酸の美容効果

実際、ヒアルロン酸配合の化粧品を使うと肌は変わるのでしょうか。

《検証内容》
目元にシワのある女性被験者76名を対象に
ヒアルロン酸配合(分子量は5万〜200万/配合量0.1%)のクリームをシワの部分に60日間、
1日2回塗布。

《結果》
・皮膚の水分量と弾力が有意に向上

・シワの深さが有意に減少
※全てプラセボと比較

更に低分子量化されたヒアルロン酸は
皮膚への浸透性が高まることから
シワの深さが減少することも確認されています。

このような結果から
ヒアルロン酸をたった0.1g配合した化粧品であってもヒアルロン酸のまわりに水がくっついてくれるので格段に肌の水分量が増え、肌のツヤ感やキメ、小ジワなどを目立たなくさせてくれる優れものだということがわかります。

季節の変わり目、肌がゆらぎはじめる前に
プラスのアイテムとして
取り入れてみるのもいいですね。

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