鳥Aves note I-i
空と雲の写真とともに、断章詩篇『鳥Aves note』をお届けします。
鳥Aves note I-i
――「羽を持つ造化の傑作をめぐる」(W. H. Hudson)、時折りの調べnote
鳥、鳥たちの飛翔は時に空に融通自在にあるのではない。なぜなら鳥、鳥たちはいつもすでにそれら翼に古い生前の傷を負っているから。彼、彼女らが飛ぶのはそのように入る傷を癒そうとして癒し切れないから。わたし、私たちが鳥、鳥たちをわたし、私たちよりもはるかに優性と感じるのはわたし、私たちの傷もまた鳥たち同様わたし、私たちより前にありそれをあらかじめ具わるものとして生まれながらわたし、私たちはいまだそれを膿むにまかせたまま飛び立てないでいるから。
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