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アートや音楽、本のこと

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アートや音楽、本について書いたことを随時、発信します。 マガジン画像の詩集『きみは転がりこんできたね、マイボーイ』は、川畑battie克行氏の作品です。
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2024年5月の記事一覧

千葉雅也『センスの哲学』

『ライティングの哲学—書けない悩みのための執筆論』 筋が通っていながらもセンスのいい個性…

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平出隆+聞き手・秋葉直哉『降るものと生るもの』via wwalnuts叢書18

詩人で造本家でもある平出隆さんが制作されているvia wwalnuts叢書18『降るものと生るもの』(…

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現代詩文庫 252『時里二郎 詩集』

同じ兵庫県生まれの先輩詩人、時里二郎さんから、思潮社現代詩文庫 252『時里二郎 詩集』(202…

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清水徹『書物について——その形而下学と形而上学』

ここ8年ほど、夜は8時頃に就寝し、朝は4時頃に起床する習慣で、2時間弱の「朝勉」を続けている…

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佐藤 究『幽玄F』

「三島由紀夫をモチーフに」(著者「謝辞」の言葉)、F-35A・Bという超音速戦闘機のパイロット…

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稲川方人『償われた者の伝記のために』

1977年、44歳で夭逝された宮川淳さんの著書に心酔した20歳の私は、1980年代に現代詩、現代思想…

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浅田彰『構造と力』と河口龍夫

2008年1月11日付けで、第一詩集『干/潟へ』を上梓し、浅田彰さん(「さん」づけなどおこがましいのですが)へも版元の思潮社様を通じて謹呈させていただくと、早速、1月25日の日付のある絵葉書の礼状が送られてきました。「精密に構成された美しい詩集をどうもありがとうございました。」と綴られた、河口龍夫さんの絵葉書『関係—時のフロッタージュ 第三期始新世の水鳥の足跡 2007』でした。遥か雲の上の上に住まわれている人と思っていたので、「‘08-01-25 Kyoto」と記された葉書