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ひらめき☆マンガ教室 第6期 課題4 ネームの感想

課題4のネーム感想です。
これでいいのだろうか、と迷いながら投稿します。
今回の課題文についての話とか、ひらめき☆マンガ+についてとかいろいろ書きたいことはあるのですが、まとまらなくなるので潔く感想のみ投稿です。別記事で何か書くかも。
基本書き直ししないですが、あとで読み返して表現がまずいなと思った箇所があれば補足をいれたり加筆したりします。

今回の課題提出作は以下から。


感想

大須賀健『おかしいとは思わねぇか?』

この話をピロートークとしてR18でやるの、おかしいとは……いや、好きなんだろうなあと思うんですけど、僕は正直わかんないっす!!すみません!!!!
…と、初読で思ったんですが、よく考えたら自分があまり読んでないだけでこういうマンガあるよなあと思い直しました。ちゃんとキャラがたってるので、何回か読んでるとクセになってくるような感じがします。

やながわけんじ『カレー牛乳』

面白かったなあ。最初から最後まで笑えてほっこりするマンガでもありますけど、なぜだかちょっと泣けてくるような、そんな仕上がりになってると思いました。物語の背景ははっきりとは描かれずに、ただレイちゃんが幸せそうにしてるのを描いてるのが良かったです。家庭環境とかを少しでも明示的に描くと読者はそっちばかり気になってしまったりするものですが、この作品は物語を一切シリアスにせず、キャラや背景のみで読者に自然と何かを感じさせるようなことができてる作品で、凄い…!と思います。

くまのぶ『おぼんやすみ』

見開きの開放感が気持ちいいですねー!前半ちょっとコマが詰まってるかな?と思いましたが、それこそが見せ場の気持ちよさに繋がってると思いました。
個人的には場面転換しないまま最後の会話で終わった方がエモい感じになるかなと思いましたが、話の終わりとしては余韻のあるいいものになってるなと思います。

ほりい泉『Your words are』

茉莉花いいキャラですね!表情がいろいろ変わって魅力的なキャラに思います(14ページとか好きですわ)
天国、地獄と雰囲気が変わるのがとても面白かったですね。最初から最後まで二人だけの世界!良いですよね。でも、百合展開になってから雰囲気の変化がつかめずちょっと戸惑ってしまったのも正直なところです。

あい乙いなびこ『公園であの子と』

キュルアリスとアリスのキャラににどういう差があるのか(どうアリスがキュルアリスのように見えるのか)そしてこの話が続くとしたらどうなるのか、気になるところです。 全体的にコマが大きく、コマ割りに統一感があるというか、一定の規則があるような感じでとても読みやすいです。
11ページですが、主人公のリアクションよりアリスの姿を大きく見せた方がいいかなあと僕は思いました。

山岡兄弟『約束を守る』

アクションになってからのコマの躍動感が良くストレスなく読み通せました。でも正直言うと、話の内容よりキャラと画面の勢いでがっと読まされた感じで、それが良かったのですが、悪く言うと印象に残らないなあとも感じています。最後敵を倒すシーンとかがあれば何かカタルシスがあったのかなあと思いました。

高月晃太『魔法少女現実を見ろ』

設定や掛け合いが良かったです!お話のテーマもよかったのですが、二人の友情だったり、宮城さん(黒髪の方)の感情の動きが見えないなあと思いました。会話はわかるのですが、キャラがわからないせいでお話の納得感が薄いのかなという感想です。

阿山カンフー『ツチノコイヌ』

タイトルになってるツチノコイヌの存在感がイマイチだと成立しない話ですが、ツチノコイヌの魅せ方(7ページ)が良かったので面白く読めました。
ただ、7ページではなくその前の6ページにツチノコイヌを登場させた方がめくりでのインパクトがあってもっと良くなったのでは、と思います。

赤い氷『三竹さん』

とにかく物語のドライブ感が良かったです。不満というかあまり納得できないのは、主人公の願望が成就してしまうことですね。ハッピーエンドはアリと思うのですが、このままの話だとそうはならんやろと思ってしまいます……(最後のコマのモノローグがなければよかったのかもしれない)

ヤギワタル『ファクトチェックするトラベル』

正直言うと肩透かし感が強いですね……。前半はファクトチェックする対象に予想外の何かがある、またはそこで何かが起きることを読者が期待できるようなつくりになっていると思っていて、後半はそれが裏切られる展開となりますが、であれば主人公の”気づき”だったり”価値観の変化”なりを強めに出した方が物語としてのカタルシスがあったのではないかなと思いました。
(旅の醍醐味的なことを描いているのだと思うのですが、あまりわからずです)

ぼんち。『恋に落ちても。』

おっさん、嫁さんの職場知らんかったのか……。とか思ってしまいますが、設定も主人公のおっさんのキャラも、もちろんオチも面白かったです。
(ただ、ちょっとコマ割りが読みづらいなとは感じました)
あとやはり、11ページのおっさんのキメ顔ですよね。途中からオチは予想出来ますが、その状態からのあのキメ顔がくるので、オチが際立っていて面白いです。笑えます。完成稿では最高に目立たせてほしいなと思いました。

やまださとし with うちやまつとむ『浮丘千鶴のニチジョ』

2ページ目、4コマのコードというか起承転結はあるように思うのですが、起承転結の”結”である4コマ目がどうオチてるのか(またはどう話の展開があるか)がわからないな、と思いました。
あとやっぱりアピール文が欲しいです!

深田えいひれ『極限状態』

感情の盛り上げ方が上手いですよねえ。盛り上げたいシーンでコマを大きくしてキャラの顔を寄りで描いて、そして語りも盛り上がるように演出してあって、うま味というか、ガツンとハッキリとした味がして満足感があります。

形井中へい『サッカー部員志田ちゃんの自由なふるまい』

面白かったです。キャラクターがいきいきしていて魅力がとても伝わってくるような描き方になってるなと思います。
あと、11~13ページのサッカーのシーンが良かったです。サッカー漫画詳しくないですけど、すごいそれっぽいというか、サッカー漫画じゃんっ…!って思いました。

ねりけし『げきあつ!K-POP』

好きがめっちゃあふれてて、作中の文字数の圧もそうですがこの勢いに読者としてもノせられた感じでした。面白かったです。
フィリックスくんを魅力的に描こうとしてるのが結果的に漫画自体の読みやすさやメリハリに繋がってるのが良いですねー。細かい演出もいちいち面白いし!

藍銅ツバメ(らんどうつばめ)『なんとなくネクロマンサー』

掛け合いは面白いですしオチも良かったですが、久保の人間味が垣間見える、このマンガの見せ場部分の印象がちょっと薄いかなあという気がします。
田中についても、ああいう寡黙というか感情を表に出さないキャラで、そこが魅力と思いますが、読んでて感情が掴みづらいなとも思います。田中側の感情の描写ももっとわかりやすいコマで見たいなと思いました。

桐山『境界』

マンガ自体とはあまり関係ないですが、僕は仲良くなった人とかに「怖い話もってる?」って聞くので、「素人が至高か…」っていうのはわかる~って感じです。
”こわいもの”って意外なとこからくると怖いし面白いですが、まさかこの短いページ数でいきなり来てしかもそんなところから…!って思えたので、んー、良かったです!

藤原ハル『1/720の初恋』

これは共感ですねえ。そして面白い。森ちんがいいキャラでした。失禁までいくとはなあ。
吉田さんも歯抜けなしでもいいキャラですが、歯抜けで魅力がブーストするのはわかりますねえ。ただ、森ちんは歯抜けがただ好きなのか、吉田さんに歯抜け要素が合わさったことで”好き”のパズルのピースがハマってしまったのか(後者とは思いますが)が、ちょっとわかりづらいかもと思いました。

アキオ『万引き少年と援交少女』

キャラクターどうしの掛け合いや話の展開が面白かったですね。アキオさんの他の作品もそうですが、言葉が鋭角に突き刺さってくる感じがするのが魅力と思います。話の終わりもよかったです。
気になったところとして、コマとコマの繋がりがちょっとわかりづらいなとは思います。場面がとぶのについていけない箇所がありました(いきなり視点人物が変わったり)よく読むとわかるのですが、初読時は戸惑ってしまったのが実際ですね……。

たにかわつかさ『梅雨空と真っ黒』

「大丈夫か…?最後に何度も「うん…」て言ってるけど、その絵買って後悔してないか?」と思っちゃいました。
公園ではその場限りの「マジック」に主人公は魅せられてるはずなので、あの絵持ち帰ってから主人公が冷静になったらどうなるんだ……?と気になってしまう……いや、気にしすぎか 笑
(※「マジック」とは種も仕掛けもあるやつじゃなく、偶然的な出会いとかそういうやつです。一応補足)
あと、完成稿にすると美大生が描いてる絵に説得力が必要な気がするのでハードルがめちゃくちゃ高いのでは……?と率直に思ってしまいました。
気になるところばっかり書きましたが、美大生ニナのキャラとかシチュエーションは好きですし、良いなと思いました。

ひむか『体温の形』

エロい!(率直)
先輩はずるいですね。「一番簡単な上達法は対象を好きになること」と言いつつそういうことするなんて!って、読んでいて主人公に感情移入してそう思えるような展開と艶めかしさ(いやらしいわけではない)がありました。面白く読めました。
先輩はどう思ってるんだろうな、いやそれがわからないのがいいのかな、とか読んだあとに考えました。

中山墾『推しとメシで生きています。』

いやー、面白かったですねえ。
めっちゃ行きてえ、この店。検索は即しましたね。
主人公のリアクションが最高に良いです。美味しさがめっちゃ伝わってきます。導入から主人公に共感しっぱなしで最後までテンションを保ったまま読み進められました。読んでておなかが減ってきます。
あと、主人公が孤独のグルメ的なおじさんとかではなく、一般アラサー女性に設定してるのがとても良いと思いました。男性ウケってわけでもなく、青年漫画誌の読者層に限らないもっと広い層にアプローチできるような気がしますし、僕としても単純にこういうマンガ読みたいですね。

きぬばり『好きは上から、降ってくる』

それぞれの場面は王道というか、いい展開だなと思うのですが、小猪丸さんがどういう人なのか、主人公に対してなぜあのようなコミュニケーションをとったのかが、わからなかったです。タイトルからして「好き」の感情が絡んでいると思うのですが、肝心のそれが見えなかったので、どういう話なんだろう?と思ったのが正直なところです。

明青りんご(あおりんご)『夫のひとこと』

いいですねえ。主人公の「好き」の感情に最短距離で読者を到達させているマンガと思います。無駄なくコンパクトな枚数でできることをやりきってるな、と。
一日何もしないで自己嫌悪になってるときに優しい言葉を投げかけられたいものですよね。うーん、良い。

東京ニトロ『グランド・ツアー』

良き日の思い出と悲しい記憶が、現在の時間軸での旅先のアナウンスによって結びつき想起される構成が上手いなあと思いました。
主人公は先輩の死を通して苦悩したりその苦悩を乗り越えたりしたのだというのがうかがえるラストでしたが、主人公はどう乗り越えたのか、を少しだけでも見たいと思いました。ただ、エモい感じに終わってるので満足感はあります。



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