見出し画像

②ES対策 ― 400字のテンプレを作って使いまわそう

今回はESについてお話します。

ESは時間はかかりますが最も対策しやすい分野なので、選考を受ける企業や業界を決める前から早いうちに準備をしておくとよいと思います。
「選考のある就活本番までは時間があるから…」と放置していると後々時間を食われてES外のところで痛い目を見ます。できるところは今のうちにやってしまいましょう。

ESとは?

ES(エントリーシート)とは、企業に対し自分のプロフィールや考えていることを書面にして提出するものです。いわゆる履歴書と似たようなものですが、いくつか違う点があります。

履歴書は市販されているものを文具店やコンビニで入手し住所氏名や学歴などプロフィールを書いて伝えるのがメインであるのに対し、ESは企業が作成・配布し、「学生時代力を入れたこと(略称ガクチカ)」「自己PR」「挫折した経験」など自分の考えを文章で書いて伝えることに比重が置かれているのが特徴です。

とはいえ「履歴書」と「ES」はあまり厳密に区別されているわけではないようです。

大学生協で売っている履歴書には「ゼミでやったこと」「ガクチカ」「自己PR」と自分で考えて書く項目が紙面の2/3を占めていますし、「エントリーシート」と題されていても住所氏名などの個人情報を書く項目は当たり前のようにあります。そして履歴書にしろESにしろ、問われる質問はある程度決まりきっています。

したがって、ES対策としてはよく出る質問に対してはあらかじめ答えを準備しておくことが対策として有用になります。

また最近は手書きではなく企業が用意したWeb上のフォームにPCやスマホで入力するデジタルタイプのESも多くなってきています。むしろこちらが主流となっているといえるのではないでしょうか。私が手書きの履歴書やESを書いたのは数えるほどしかありませんでしたが、デジタルで書いて提出した回数は数えきれないほどあります。大手企業やベンチャー企業はデジタルでやる傾向がありますが、中小企業や昔からある企業は紙媒体や手書きでの作成・提出を求められる傾向にあると感じました。

このように、「あらかじめ答えを準備しておくべき」ということと「デジタルデータとして企業に送ることが多い」ということを考慮すると、「よく問われる質問に対しては、選考が始まる前からあらかじめPCやスマホで自分なりにESを書いて準備し、それを使い回す」ことがES対策の肝になります。


ESの質問には2種類ある

ESで問われる質問は2つに分けることができます。
一つは「自分について答える質問」です。いわゆるガクチカや自己PR、その他自分の経験や内面なのについて答えるものが当てはまります。
もうひとつは「会社について答えるもの」です。志望動機をはじめとして会社の長所短所を聞く問題などがあります。「将来この会社でやりたいこと」などもここに含まれます。

この二つの就活対策上の違いは、「企業研究・業界研究」が必要か否かです。「自分について答える質問」は会社のことについて考えなくても書くことができますが(むしろ下手に会社のことを絡めないほうが良いです)、「会社について答える質問」には会社について深く知らないと受かる回答は書けません。

また「自分について答える質問」はどの会社の選考でも同じことを書いたり話したりすることになりますので使いまわしが効きますが、「会社について答える質問」は会社ごとに対策する必要があります。

したがって、まずは「自分について答える質問」、とりわけよく出る「ガクチカ」「自己PR」から対策をするとよいでしょう。

まずは自分についてのESから書こう

今からES対策をされる方は、まずは自己分析のみで書き出すことのできる「学生時代力を入れたこと」と「自己PR」をそれぞれ書いてみることをお勧めします。

字数は最も一般的な400字で書いてみましょう。もしそれ以下の字数を指定されたら文字数を削り、それ以上の字数を指定されたら話を膨らませたり形容詞を入れたりするなどして字数を増やせば良いです。指定字数の95%くらい、ここでは380字~400字くらいまで書きましょう。

書き方や構成については、大手ES対策サイトUnistyleさんの対策記事が非常に参考になります。


Unistyleさんの記事はこのESだけではなく自己分析から面接対策まで、就活全体の対策法をわかりやすく書かれています。

就活本番まで時間に余裕のある方や最初から最後まで筋の通った就活対策をしたいという方はUnistyleさんの記事をスケジュール論から内定後の身の振り方まで通して読んでみると良いと思います。

このブログでも就活の最初から最後まで順を追って攻略法を述べていますが、このブログが「オファーサービスを利用し自分に合った中小企業やベンチャー企業に入る」ことがゴールになっているのに対し、Unistyleさんは「自分からエントリーして倍率の高い日系大手企業に入る」ことが目的となっています。この方針の違いを把握した上で参考にしていただければ幸いです。

「書くネタがない」という方は自己分析まで戻りましょう。受かるESの構成を先に学んでから、それに当てはまるエピソードを自分の中に探し出すという方法も悪くないと思います。

「ガクチカ」と「自己PR」がそれぞれ400字程度で書けたら、その文章を保存しオファーサイトに登録しましょう。 また選考にあたってガクチカや自己PRの記入を求められたら、保存した文章をコピペし送ればOKです。

オファーサイトへの登録、活用のしかたについては次回述べます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?