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8月30日(水) 母国語が違う人と仕事をするとき

今日はシェアオフィスで在宅勤務。
昨日の打ち合わせで、捗らないタスクの落としどころが見えたので、だいぶ気が楽になった。

最近、調査結果の資料のレビューをする機会があった。
前職でもレビューは何度もしていたけど、フリーランスになってからは初めて。
一緒にお仕事している中国人の方が作った資料を、日本のお客様に出す前の内部レビュー。
いつも思うけど、母国語じゃない言語で資料書くってすごすぎると思う。

製造業はそうなのかもしれないけど、オフショアで海外にお仕事を発注することも多い。前職でも大規模案件はほとんどそうだった。
初めて関わったオフショア案件では、設計行程までを日本で、製造・単体テストを中国でする形だった。

その後も何度も経験したけど、不思議だったのが、日本側の同じチームの人が、発注先の中国の人と打ち合わせをするとき、成果物を受け入れするとき、折々にふれて、発注先が日本である場合となにも変わらないことだった。

オフショア先の中国の方は、もちろん日本語は話せるし、なるべく発注側であるこちらの意向を組もうとしてくれる。
会社全体で日本を相手にしたお仕事をしている企業が多いので、日本に合わせた働き方が徹底されている。
ビジネスなので、それは当たり前なのかもしれない。
でも個人レベルで考えたとき、それはまったく当たり前のことではないと思う。

母国語がまず違う。仕事に対する考え方も違う。もっと言うとその背景にある文化も違う。
中国の方が日本に合わせて仕事をすることは、私たちが日本人同士で取引をするとき、もしくは彼らが中国人同士で取引をするときよりも、ずっと難易度が高いはずだ。

しかも日本の打ち合わせは、私から見てもわかりにくい。
ものをはっきり言わないからだ。
それが日本の文化でもあるけど、個人のレベルで「どう思っているのか」「このタスクは誰がやるべきだと思っているのか」と言ったことをはっきり口にしない。

「このタスクはやったほうがいいでしょうね」「そうですね」
「いま着手した方が」「そうですね」

で!やるの!やらないの!誰がやるの!
と、白黒はっきりさせたい短気な私は思ってしまう。

オフショア先と打ち合わせするときも全く同じ。
そんな言い方で相手に伝わるとでも思っているのか??

内部の打ち合わせで感想言い合ってるんじゃないんやぞ!
取引先との打ち合わせやぞ!しゃっきりしろ!

ハッキリしゃべらんかい!聞き取りにくいではないか!
ましてや母国語が日本語ではない方に聞き取ってもらえると思っているのか!!!
ってなる。(強い言葉でごめんなさい、誇張してるところもあります)

納品物のドキュメントを受け取るときもそう。
細かい日本語の間違いをいちいちミスに数える。
あげく「日本語の間違いが多い」などと相手先に申し入れをする。

母国語が日本語じゃない人たちがここまで仕上げてきてんだぞ!
中身がちゃんとあって、意味が分かるだけで十分だ!
それ以上の正しい日本語など求めんな!
そんなものは!こっちで直せばいいんだ!
いちいち突き返すよりもそっちの方が効率的でしょう!
いらん工数を先様に押し付けるな!

と思う。
(契約によります。乱暴な表現があったことをお詫びいたします)

「セキュリティ」を「セキュレティ」といったように何度も間違えていることがあった。無理もないと思う。
英語の発音である単語を日本語で書く。どっちも母国語ではない。
無理でしょう。わたしなら絶対無理。

なので、担当者の方に誤字として返すのではなく、管理者の方に「”security”は日本語では一般的に”セキュリティ"か"セキュリティー"と書きます。チーム内に周知をお願いします」とお願いした。

なにが正解かはわからないけど、想像力は今後もかかさないようにしたい。

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