SEとITプランナーの違い
かみゅーです。
某社で「ITプランナー」として働いています。こちらの記事の青い人です。
「ITプランナーを増やしたい」に乗っかって、ITプランナーの仕事ってこんなものなんだよ (こんなものじゃないかな) をダラダラ書いていきます。
ITプランナーとは?
その名のとおり「ITのプランニングをする人」です。具体的には、下のようなことをする/成果物を作ることになります。
- 戦略立案
- P/L検討
- 要件定義
- 業務フロー図
- システム構成図
- ワイヤー設計
- WBS、スケジューリング
逆に、下のようなことはしません
- システム詳細設計
- プログラミング
- 言語、フレームワークの検討
- インフラ構築
- ERD
社内では「whyとwhatがプランナーの担当、howがエンジニアの担当」という表現をよくします。
SEとITプランナーの違いとは?
「SEの上流工程」に近いと感じる方も多いかと思います。実際、やることは非常に近く、我々も「SEみたいなもんです」とざっくり説明することがあるくらい。
前職で「エンジニア→SE」を経験したあと、2年間ほど「ITプランナー」をやってみて、明らかに違うなと感じている二点を紹介します。
ITプランナーは顧客側の人間である
SEの世界観だと、時間をかけていろいろな細かい資料を作り、MTGを何度も経て「合意」していきます。その後、実装の都合で少しでも変更しようものなら、おおごとです。
そうしてものすごく時間をかけて作ったシステムですが、完成品をみて「仕様(思っていたの)と違う!」となることも多く、そういうときには合意資料や議事録を武器にして法的に戦っていきます。
一緒に戦う味方なはずなのに、「裏切られたときのための準備」をずっとしている感覚。
一方、ITプランナーは「合意」を取りに行ったりしません。マインドとしては「発注側(顧客側)の人間」だからです。
顧客側だから、合意を取るというより、「上司に説明する」くらいのつもりで説明をしていきます。
顧客側になれるかどうか、というのがITプランナーの肝。それには、顧客の話をよく聞いて、言いたいことをきちんと理解し、「コイツはわかっているから大丈夫だな」と思わせること。論理的な思考も大事ですが、それ以上に「それぞれの登場人物のモチベーション」を掴むことが必要だなと常々感じています。
howを(優秀な)エンジニアに任せる
実現したい世界、やりたいこと、いつまでに、を伝えたら、それをどう実現するのか、については一任しています。これができるのも、"合意をしていない" から。また、
SEの世界観は、どのように作るのかを細かく決めて、そのとおりにやってもらう(やってくれる人を探す) 、なので、ここも大きく違います。howまでプランナーがやると、できることの幅がそこに制限されてしまいます。
実物が上がってきたときに「あ、そう来た?」って思うこともありますが、詳しく聞くと「なるほどー!!!」となることがほとんどです。
そして「プロダクトマネージャー」へ
今は「プロダクトマネージャー」という役職が脚光を浴びてきました。ITプランナーは「B2Bサービスにおける、プロダクトマネジメントの一部」なのかなと感じています。
ITプランナーの考え方を活かしつつ、プロダクトマネジメントをしていければと思います。
では。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?