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「読後感」って何?


よく耳にする「読後感」という言葉。


ある小説や物語を読んだ後の感覚…

または、映像作品にもその言葉は当てはまります。


世の中には、多種多様な作品があり、多種多様な読者(観客)がいます。

「読後感」は人それぞれでしょう。

しかし、皆さんもお気づきの通り、世の中に溢れる多くの作品は、みんなが同じ読後感を味わうことを狙うものが多い!

そこで、今回は皆さんに「多様な読後感」をテーマにした物語の実験者になってもらいたいのです。

より真剣にあなたの読後感と向き合って欲しいので、有料noteとさせていただきます。(※読後感に不満足な場合は返金も可能とします)

今回は、映像ではなく短編です。

それでは、ミニシアターの気分で、気軽にお楽しみください。


Santa Claus in Summer Time 〜真夏のサンタクロース〜

スクリーンショット 2020-05-19 14.16.53


夏休みの図書館で、一冊の本を見つけた。

それは不思議な本だった。


 本の題名は『真夏のサンタクロース』。


2018年に出版された、見たことのない海外小説だ。


表紙を開いてみると、こんな文章が書かれていた。

  

          ♢


 これは、読む人によって結末が変わる不思議な物語


  この本を読む前に、1つだけルールがある

      “結末を誰にもバラさないこと”

     それだけは必ず約束してほしい

  

          ♢


私は少しためらったが、もう一枚ページをめくってみた。


 「注記:この本には《赤の物語》と《緑の物語》がある。

この2つの物語は、全く同じシチュエーションで、全く異なる結末を迎えるだろう。


 選べる物語はどちらか1つだけ。

     

《赤の物語》を選ぶのか、《緑の物語》を選ぶのか、それはあなたの自由。


どちらを選ぶかで、物語の真実が変わって見えてくるはず。


チャンスは一度きり。

さあ、準備はいいかい?」


「なんだこの本?」


私はそう思いながらも、読み進めてみることにした。




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