「寂しい」という感情について〜璃月〜


前々から避けてきた話題がある。
それは「寂しい」という感情について。

人間は孤独だ、とよく言う人がいる。

生まれる時が1人なように、死ぬ時も1人。
だから誰もが孤独を感じ、寂しさを感じる。

最近本屋さんで見かけた、話題の本。
仕事があって、家族がいて、恋人がいて、
社会的に全てが整っているのに、寂しさを感じる若者が増えている。
それは、なぜか?
のようなことがその本の帯には書かれていた。

なぜ、「寂しい」という感情が生まれるのか。

声を大に言いたい、私は今「寂しい」。
常に「寂しい」。
家族が、友人が、恋人が隣にいても、同じ時間を共有していても、それでも寂しい。
1人だと尚、寂しいのか、と言われると
それはそうではなくて。
用事で外に出かけている間にエネルギーが足りなくなって動けなくなったらどうしよう、しゃがみ込んでしまったら。
頭が真っ白になってしまったらどうしよう、
とか最近時々ある現象が1人の時に起きたらどうしよう、
と不安ではあるけれど、
不思議と寂しいの量的にはあまり変わらない。

「寂しい」という感情が先走って、紛らわすものも、埋めるものも見つからない。
これは今の私にとって、死活問題。
毎日、結構?とても?辛い。

最近夜勤続きだった彼。何時に帰ってくる?と聞く日々が続いていた。
「ごめんね、しつこくて。寂しがって」
と私がいうと、
「俺が逆の立場でも寂しいもん」と言っていた彼の言葉には救われると同時に、あなたが隣にいても「寂しい」のだけれど、という言葉は飲み込むことしかできない。

ぎゅーっとしてくれているのに「寂しい」といった言葉がポロリでてしまうことがある。確かに、理解できないと思う。
どうして?隣にいるよ。一緒にいるよ。
そんなこと言わないでよ、と言われることがあるから。



恋人を対象に、「寂しい」と感じるのは、二つの理由があるという。
一つは、その人がいないから、暇で、「寂しい」と感じる。これに関しては、相手ありきの自分になっているため、恋愛的にはあまりよくないとされている。
二つ目の「寂しい」、これはなかなか会えない、それぞれの生活がある中でも好きだから会いたい人に対して持つ感情。一般的に恋愛はそれぞれ自立している状況(つまり依存状態にない)の方が良いというから、こっちの方が良いはずだ。
正直、今私が彼に抱いている「寂しい」という感情がどちらかはわからないけれど、二つ目であることを願いたい。



「寂しい」という感情を抱き始めたのはいつ頃だろうか?
わからないけれど、高校時代、初めて恋人ができて、依存するようになってからかもしれない。
常に一緒にいたい、そういう感情を抱く相手と出会ってからかもしれない。
だけど、彼がその私のいわば束縛を受け入れることはなかった(当たり前だけど)。
そして別れ際、彼はそれが重荷だと言った。

その瞬間があまりに辛かったのか。
誰かに埋めてもらわなければ、埋められない心の穴の存在を自覚したのか。
もしくは、その彼をきっかけに、
全ての感情を曝け出すことを知ってしまい、
それができなくなったことが寂しかったのか。


彼と別れたあと、とにかく「寂しい」と嘆く日々が続いた。
その後くらいからだろうか。
大学は地元から遠く離れて、下宿できるところを選んだ。


時々ご飯に行ったり、遊びに行ったり、と
仲良くなった友人はいたけれど、サークルにも所属せず、小クラスでも積極的に人間関係を築くこともなく。
ひたすら1人で過ごすことを好む時期が続いた。


ひたすら孤独を極めて、興味のある分野に夢中になり、がむしゃらに勉強した(とはいえ、元々そんなに頭も要領もよくない私だから、そうでもしないと単位が取れなかった)。

でも敢えて、その孤独な環境に身を置いていた。
自分の中にある「寂しい」という感情と、ひたすら戦っていたのかもしれない。
長期休みの度に国内外へ旅行にも行ったが、ほとんどが1人だった。1人で計画して、行き当たりばったりの旅行ばかりだった。

よく大学生活は華々しい、と言われるが、
思い返しても私の大学生活はやはり、孤独だったと思う。








遡ってみること、昨年の秋口。

寂しさのあまり、先に出てきた昔付き合っていた人と飲みに出かけ、会っただけでもはぁって感じなのに、酔った勢いで、勢いしてしまった。
寂しかった、ただ寂しかったんだ。
ただ、そのあと心の底から後悔して、アプリを使って遊んで、気を紛らわした。


寂しいのは、仕方がないこと、
自分で向き合っていかなければいけないこと。
そう、誰も言わないけれど、
そうなんだと思う。

誰かに寂しさを向けてはならない、なぜならその寂しさは誰かでは埋められないから。
埋められるのは、自分だけだから。
自信、生活、仕事、家族、友人、様々なもので自分を満足させる。

寂しい、寂しいと嘆いている私も、
それはきちんと理解しているつもりだ。
だから向き合う他ないことだと思う。

何でこんなテーマを書いたかというと、本気で最近考えているから。悩んでいるから。どうしよう、と思っているから。

なーんて、結構どうでもいいお話だけれど、書いておきたかった。この話はおしまいっ!

流月、お手紙のお返事ありがとう。
嬉しかったよ!

最後に面白い話を一つ!
この前流月と急遽飲みに行った日、地味に酔っ払って帰ってきたようで、どうにかおうちに帰って、シャワーを浴びたはよかったんだけれど、翌日、家中めちゃくちゃで。
特にお風呂場ね。
彼の髭剃りをシャワーかけるところにフィットさせて、
タオル掛けにもう一つの髭剃りをかけて、
その時邪魔だったのか自分のゴシゴシタオルをいつもと全然違うところにかけて。
タオルケットで体拭いてて、洗濯機に入れてたし。
てっきり、朝夜勤明けに帰ってきた彼が全部やったのかと思って、怒ったら私だったの笑
酔っ払い私よ。

そんな私だけれどこれからもどうぞよろしくね。
さぁ、本当におしまいっ!

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