人生初の半年記念日〜璃月〜

彼と付き合って半年になる日を迎えた。

1年記念を迎えるまでの、毎月の記念日は
「いつもありがとう、これからもよろしくね」
その一言で終えるつもりだったが、
先日の彼からのサプライズによりそうはいかなくなった(心から嬉しかったのは事実ね)。

ということで、私も計画を練り練り。
コツコツとアルバムを作り、手作りピザを振る舞い、シャンパンとケーキを用意して、お昼からお家パーティーを開催した。

アルバムの最後のページに貼った手紙は、実は4回書き直したもの。
半年間を振り返ったアルバムを作り終えてからだったこともあり、書きたいこと伝えたいことが溢れてしまったのだ。
正直、手紙を書くことにこんなに苦労したのは初めてだった。

彼はとっても喜んでくれたし、サプライズも成功して、私自身大満足。
サプライズって、結局は自己満足だと思っていて。
こうしたら相手が喜んでくれるかな、と考えながら準備する時間も
相手が驚いて、さらに喜ぶ顔を見て嬉しいのも、サプライズする側の話。
だから、私が大満足であればそれで、成功だと思う。


たかだか半年…と思うが、私にとっては未知の世界だった。

実は私今まで恋人はいたことはあるものの半年続いた人は、いない。
恋人がいたことがあると言っても、高校時代、2人。
その上カウントしていいのやらというほどの期間で(起きた事実的にカウントしたくない、というのも正直ある)、多分3ヶ月とか。

最後の彼氏がいた時から、今にかけて何ぞ、約7年間ほどある。
その間も「好き!!」みたいなのはあったものの、特に叶うことはなく。
つまり、ほぼ恋愛経験はないに等しい人間なのだ。

寂しさを紛らわすためにアプリを使って遊んでいたところ、
たまたま今と彼と出会い、出会って5日目には彼の家に転がり込んだ。

朝起きて、ごはん食べて、仕事行って、おうち帰ってきて、お風呂入って、ごはん食べて、寝て。その繰り返し。
仕事の時間以外は常に一緒で、なんら問題もなく。
4ヶ月後には、事実上半同棲から、同棲となった。
そこから2ヶ月後には、将来も考えて、と心機一転新しい地に引っ越すことを決め、今。

最初から彼とは、”恋愛″というかなんというか、いわば”生活”だった。
もちろん自分達で一つ一つ選択してきたことではあるけれど、本人たちが全て順応できているか、と言われたら実際はそんなことはないと思う。

そんなことも理由はなのか、最近喧嘩やすれ違いが多い、と悩んでいた。


その話をしたときに流月に言われた言葉が実はあまりにもしっくりきていて。

「璃月達は、すっ飛ばしてきた過程を今埋めているところなんじゃないかな」

その話を聞いて。
本来であれば、出会って、恋愛して、付き合うに至って、そしてお互いを知りながら段階を踏んでいくところを、
【形から入ったタイプ】
そう思ったら納得ができた。
何か新しいことを始めるときに、悩んで悩んで準備して…というタイプの人と、
なんだか面白そう、興味がある、と飛び込んでいくタイプの人がいるのと同じなのかもしれない、と。

最初から必要で、欠かせない存在で合ったことは間違い無いのだけれど、
本来であれば、それは時間を共にしていく中で少しずつ芽生えていく感情のはずなのだ。でも、私たちはたまたま違っただけ。

半年間毎日話していても、彼の知らないところはたくさんあるし、
新しい発見もある。それはきっと彼も同じ。
「え、そうだったの?」なんていう会話はしょっちゅう繰り広げられる。それはある意味新鮮だとも思う。

彼だったから、恋愛の経験値とか、そういうの関係なく、最初から素でいられて、全部をぶつけても向き合ってくれる、
そんな彼だったから、
この恋愛経験がほぼないに等しい私でも、
いわば俗にいう恋愛をできているのかもしれない。
山あり谷ありでは合ったものの、半年を迎えられたのかもしれない。

そんなことを思うと、本来盛大に祝う気もなかった半年記念を
きちんと感謝を伝える日にしてよかったと、後から思った。

引っ越しまで後3週間ほどとなり、新しい生活には期待と不安でいっぱいだけれど、それでも私には流月がいて、家族がいて、彼がいる。
あまりに暑い日が続き、何もしたくない日々が続き、
夏バテで食欲も皆無。ということで体力も出ないし、ずっと眠い。
でも、不安ばかりを抱えていても仕方がない。
今は体力温存期間として過ごしておこうと思うんだ。

そんな、人生で初めて、誰かと付き合い半年記念を迎えた私の感想でしたとさ。

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