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Googleはなぜ、「#近所は宇宙だ」と言い出したのか考えてみた。

今日、YouTubeをみていたら、こんな動画たちが流れてきた。

この動画は二つとも、Googleがスポンサーとなっている提供動画だ。ヒカキン、はじめしゃちょーそれぞれが、近所のお店を巡り、「 #近所は宇宙だ 」というメッセージを伝える、みたいな内容になっている。

動画自体はとても楽しめたのだが、僕は、疑問に思った。「なんでGoogleはこれに広告費を使っているんだ??近所は宇宙ってなんやねん」と。

そこで、今回は、この提供動画の目的、「#近所は宇宙だ」の意図について、Googleの気持ちになって、考えてみたいと思う。

(ちなみに、「近所は宇宙だ」でぐぐると武田双雲さんのブログが出てきたが本件とは全く関係ないと思われる。)

動画の中身から見えるGoogleの目的とは?

まず、二つの動画の中身について精査してみる。

スクリーンショット 2020-11-16 15.11.27

二つとも締めのメッセージとして共通していたのは、近所のことをGoogleで検索して、行ってみてください。というものだった。

また概要欄(二つの動画とも同じ)も載せておく。

提供:Google

楽しむことが、きっと近所の応援になる。
今、この苦境にも前向きな努力をつづけるご近所さんのお店や飲食店を支えるために、
この冬、近所での「発見」を楽しんでみませんか? #近所は宇宙だ 

※動画の制作は感染症予防に配慮して行っています。

Google 検索をするには、まずはアプリをダウンロードしてください。

Android をお使いの方はホーム画面の検索ボックスか、Google アプリから。
[ Google アプリを試す ]
https://play.google.com/store/apps/de...

iPhone をお持ちの方は、Google アプリをダウンロードしてください。
[ Google アプリをダウンロード ]
https://itunes.apple.com/jp/app/googl...

こんな感じ。定量的に言えば、Googleのアプリのダウンロード数、利用者数の増加がこの動画の目的になっているのは間違い無いだろう。


なんで「#近所は宇宙だ」なのか?

結論から言うと、このタイアップ動画は、「ドリルを売るには、穴を売れ」というマーケティングの基本を、お手本のように実行しているのだと思う。


「ドリルを売るには、穴を売れ」は、お客さんの求める価値をちゃんと考えよ、と言うことである。

ドリルを買いに来るお客さんが求めているのは「穴を開けること」であって、「ドリルを買うこと」では無いからだ。

今回の「#近所は宇宙だ」で考えてみる。

Googleのアプリというドリルを売るためには、Googleのアプリを使う理由というを作らなきゃいけない。

Googleのアプリを使う理由、穴として、「#近所は宇宙だ」(意訳:近所は宇宙のように実は知らない場所があったり、冒険してみると楽しい場所だ!)というコンセプトを提示し、近所のことを尋ねてみようという、ユーザーの意欲、を掻き立てている。

そして、穴を掘る、近所のことを調べるために、Googleアプリを使ってもらう。

というような感じだろう。これって、ただ、Googleアプリダウンロードして使ってみてね!みたいに言われるより、遥かにダウンロード意欲が掻き立てられると思った。特に、ヒカキンや、はじめしゃちょーが好きな人は二人も近所楽しんでるし、行ってみよ、と思うに違いない。


社会貢献的側面

もちろんこの「#近所は宇宙だ」のコンセプトには社会貢献的な意味合いもあるだろう。上の概要欄に

「楽しむことが、きっと近所の応援になる。今、この苦境にも前向きな努力をつづけるご近所さんのお店や飲食店を支えるために、この冬、近所での「発見」を楽しんでみませんか?」

という文言の通り、このコロナのご時世で、近所のお店に行く人たちが増えれば、救われれる飲食店の人がたくさんいると思う。Googleの事業者を思う気持ちが表れているのではないだろうか。

僕も近所のお店開拓していきたい。

蛇足だが、ヒカキンが動画の中で、やっていたように、Yahooで、「近所の激辛料理」で検索しても、有益な情報はトップに出てこない。

検索ワードに対して位置情報を活用しながら、最適な情報を表示するのはGoogleならではだなと思った。



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