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お好み焼きは二つだけじゃない

休日の前夜、21時頃に一度寝た後で深夜に目が覚めてしまって、そのまま起きてネット巡回などをしてしまうことがあります。
それで何となくテレビを点けっぱなしにしていたら、ドラマをやっていまして。
所謂「深夜の飯テロ」ってヤツですね。

バブリーダンスで有名になった大阪の高校のダンス部の元部長が主演のドラマです。
(うちは団地なのでBSもCSも共同アンテナが立っています)
演技がどうのこうのは別にして、美味しそうな料理を作って美味しそうに食べるドラマというのがウケるのは、これを見ていると分かるような気がします。


その中で一つ引っかかったことがありまして。
お好み焼きの話題になったときに、料理上手の登場人物が言ったのが、

「それって関西風? 広島風?」

というセリフでした。
あー、お好み焼きってそういうイメージなのね。
それしか無い風なのね。
ドラマのセリフに一々噛み付いたってしょうがないのですが。


私は関東東海をブラブラしながら育ったので、関東と東海の文化を吸収しました。
子供の頃は浜松にいて、名古屋に近い文化だったと記憶しています。
暑い時期を別にすると、子供が駄菓子屋に行ったときにはお好み(焼き)を食べるのがパターンでした。
一つだけある鉄板の周囲に椅子が並び、マンガ雑誌などが置かれ、生地に細かく切った漬物を入れたものを焼いておかかや青のりを乗せて切って食べるのです(タイトル画像、遠州焼きというらしい)。
今食べたら安っぽいと思うでしょうけど、子供にとってはご馳走でしたよ。
(私が住んでいた頃に浜松餃子なんてものは無かったです)

その後東京に出てきて、友達とお店に行ってお好み焼きを食べるようになりました。
テーブル席と小上がりがあって、それぞれのテーブルには鉄板があって、お客が自分で焼くタイプのお店ですね。
素人でも簡単にできて、食べれば美味しいし、友達と連れ立っていけばちょっと盛り上がるのが良かったです。
(もんじゃ焼きはまた別の機会に書きます)

こういった遠州焼きや関東風お好み焼きは、今の世間では無視されているのでしょうか。

「粉もんは関西」

「広島風なんて言うな、あれがお好み焼きじゃ」

という意見もあるでしょうが、それだけと思われるのは心外です。
メディアに流され、思考停止になっていないといいのですが……

調べてみると各地にそれぞれのお好み焼きがあるようで、そういう文化は大事にしたいと思うのです。


東京は日本中、世界中の料理が食べられる街です。
関西風お好み焼きや広島風お好み焼きのお店も、数え切れないほどあります。
でも関東風お好み焼きのお店がないわけじゃない。
そういう地元ならではというお店には、頑張ってほしいと思っています。


あともう一つだけ、自分が何を好むのかは当然ながら自由ですけど、それを人に押し付けるのだけはやめましょう。
地元に誇りを持つことと迷惑行為は別なのです。


最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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