見出し画像

#014 大田区パパ育児奮闘記 〜妻とのコミュニケーション〜

 生後2ヶ月半を迎えたが、今日初めてハンドリガードと言われる、自分の手を見つめる動作をしていて、夫婦二人で歓声を上げた。カメラを向けると少し緊張するのか、いつもは笑顔がひきつったり無表情になったりすることがあるが、今日のハンドリガードは、カメラを向けても真剣に自分の手と向き合っていた。

 最近指しゃぶりなども始まっていたので、既に自分の手には気づいているだろうという話をしていたところだったが、やはりいざ自分の手をじっと見つめているところを目の当たりにすると、こうやって新しい世界をどんどん発見していくのか…と感慨ひとしおである。

 そんな子供の成長をよそに、先日育休を迎え、妻と少し話し合ったことを記録に残しておきたい。

1.話し合いのきっかけ

 私は普段、あまりものに頓着をしないタイプだ。と言えばおおらかそうに聞こえるが、もっとシンプルに言うと人の感情にあまり興味がない。し、あまり積極的に人に介入しない。

 それは、妻に対しても同じようなところがあり、出産前からも、「最近何も思わないの?」というような問いを受けることがあった。例えば少しすれ違いがあり、会話が少なくなっている時などだ。

 決まって妻から課題提起をしてもらって、話し合いというプロセスをたどる。話し合えばほとんどのことは解決に向かうため、課題や問題が放置されて、収拾がつかなくなることはないが、ポイントは自分から言い出せない(というか、気づかない)ということだ。

 そして、今回は子育てにも関連して、普段からのコミュニケーション不足をきっかけに話し合いを持つことになった。

2.妻の訴え

 「最近夫婦の会話がない」と言って妻が涙目になっていたため、これは少し話し合いをした方が良いなと判断し座って話をすることにした。よくよく聞くと産後の積み重なりがあったようで、かなりストレスを溜め込んでいたことがわかった。

 妻の指摘は以下のような事柄からスタート。
 ・最近イライラする
 ・夜中のおむつ替え→授乳中に起きないのは仕方ないにしても
  再度寝ようとした時にいびきがうるさくて妻が寝付けない

 これらは本当に表面的なことで、一瞬言い返しそうになったが涙を浮かべている理由は他にもあるだろうと思い、もう少し話を聞くことに。もちろん、「いびきがうるさい時には遠慮なく起こして欲しい」ことはきちんと伝えた。

 もう少し話を聞いていくと、日々赤ちゃんの世話をしていると仕事などとは違って、何かを終わらせたという達成感が全く感じられないとのこと。なので、必要以上に例えば予防接種の必要記入事項を全て埋めた、とか、出産祝いをいただいた方にきちんと内祝いを返した、とか目に見えるタスクの終了を追い求めてしまう傾向にあると言うのだ。

 それに対して私は、書類の記入などは基本的に妻に任せ、また内祝いなどは面倒臭さが先にきてしまいなかなか送り返せずにいたりする。妻から「もう送った?」と聞かれる度に、生返事を返すのもよくあることだった。

 明確な終わりや達成感を感じられない日々の中で、少しでも終わらせようという努力に私が全く共感や協力を示さないことがすごくストレスで、つらく当たってしまっていると自覚していたらしい。そして、そのことでイライラしている自分自身にも、そんな些細なことでイライラして…と、また嫌悪感を抱いてしまうという負のスパイラルがあったようだ。

3.埋められない経験の差

 何度かこのnoteの中でも書いたが、我が家の息子は本当に育てやすい。特に今のところ夜に本当に良く寝てくれるのだ。かつ、泣いている理由が比較的わかりやすく、空腹、おむつ、ねむたいなど、理由に応じた対応をするとそれほど長時間ぐずるということがない。

 ただ、そんな息子も魔の三週間と言われる生後3週間頃には、本当に途方にくれるぐらい泣き止まない時があった。私はその時は離れて暮らしており、よく夜中に電話をして、電話口でヘタクソな童謡などを歌い、必死に落ち着かせようとしたのを覚えている。

 その時期は、2週間検診で体重が増えすぎていると指摘されたりしたこともあり、妻もかなり混乱していた時期で、泣く度に自分の対応が悪いのでは?と不安になっていたようだ。

 急に過去の話に触れたのは、今回の話し合いの中で「里帰り出産を後悔している」と妻が言ったからだ。里帰り出産自体というよりも、生後3週間の本当にどうして良いか分からなかった時期に、夫婦で子育てができなかったことで、時々「あの大変な時に夫はいなかった」という考えが頭をよぎってしまうらしい。

 過去のことなので今から事実を変えようもない。こうやって文章にすると、あの時は自分も分からないなりにできるだけ妻に寄り添おうとしたのでは?と思わなくもないが、やはり泣き止まない赤ちゃんを目の当たりにして途方に暮れていないのは事実だ。

4.話し合いの末に

 今やどうしようもない過去の経験などにも話が及んだが、胸につかえていたものを吐き出し、少しすっきりしたようで話し合いの後には少しすっきりした表情をしていた。

 一つ一つの大小様々な問題に、こうすべき!という正解などない。ここまで書いてきた課題に対して、どんな解決策を夫婦で話し合ったのか が気になる方もいるかもしれない。が、残念ながら全てにこうしようという結論は出ていない。

 むしろここで自分の記憶としても残しておきたいのは、違和感や不安、不満を見て見ぬふりをせず、夫婦間で共有する時間を意識的に持つべきだ!ということ。

 向き合うのが苦手な私は、いつも妻からの発信を待ってしまうが、忘れないでおきたいのは信号が発された際に、できるだけ向き合うことだ。忙しさや、時には眠たさなどを言い訳にしてうやむやにしてしまわないように、子供だけでなく、妻とも向き合う時間を確保しようと決意を新たにした機会だった。

 書きたいことはもっとあったはずだが、とりあえず今日はここまで。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?