スタートアップか、スモールビジネスか。

朝、よくデートをしていた東京駅構内にあるカフェの前を通りかかった時、

「あ、思い出の!」

と言うと、

「はて?」

と返されました。朝デートは全て妄想だったのかもしれません。

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さて、将来どう生きていくか。といったことを二人でよく考えるわけですが、その中でスタートアップをしたいのか、スモールビジネスをしたいのかといった論点が出てきました。


[引用元] https://www.slideshare.net/masatadokoro/startup-science-startup

結論、 "自分が幸せにしたい対象の規模" と、 "タイムリミット" の2つを組み合わせて導き出された目標によって、どちらになるかは自ずと決まってくるものなのではないかと思っています。

例えば、

世界中の貧困を、自分たちが死ぬまでになくす

という目標を掲げた場合、対象の規模は大きく、タイムリミットまでに残された時間は少ないため、スタートアップを立ち上げようとなります。一方で、

生まれ育った町に住む人たちが美味しいと感じるパンを、私たちの孫が大人になるまでにつくる

という目標を掲げた場合、対象の規模は小さく、タイムリミットまでに残された時間にも余裕があるため、それはスモールビジネスとして十分に成立します。(ビジネスという手段ではなくても実現できるかもしれません。)

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さて、それを踏まえてまずは、幸せにしたい対象の規模を考えます。私は、生まれてこのかた、健康に、本当に何不自由なく暮らしてきました。素晴らしいパートナーや家族、友人や同僚、学び舎や住む場所に恵まれ、会ったことのない多くの人(や見えない微生物?)にも自分でも気づかないところでたくさん支えられたおかげで、今とても幸せです。だから、次は自分がこれまでもらったたくさんの恩恵を、私と関わってくれたみんなにお返ししたいと思っています。

すなわちそのリターンの対象は、家族やパートナー、友人に留まらず、世界中のあらゆる人、ひいては自然界に存在するありとあらゆるもの、ということになります。規模はとてつもなく大きいですね。

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次に、タイムリミットを考えます。直接的な関わりのある人には、どちらかが死ぬ前に恩返しをしたいです。関わりのあった地域や母校にも、自分が死ぬ前に恩返しができたらいいなあと思います。ここまでは、相手や自分の寿命を基準にタイムリミットを決めることができました。

では、直接的な関わりのない人には?目に見えない微生物には?どうすればタイムリミットを設定できましょう。顔が見えなかったり実体がなかったりする対象に想いを馳せると、途端に思考の抽象度をあげる必要があり、そのためにリアリティを持てなくなっていきます。対象を特定できないので、少なくとも寿命という基準だけで決めることはできません。

ただ、私は、少なくとも生きている間に、そんな目に見えない存在にも恩返しをできることを実感したいです。そのためには、なるべく長い間、広い範囲に、恩恵が行き渡る仕組みを作る必要があるように思います。(そうすれば対象を特定できない恩人たちにも恩返しできる可能性が高まるから!)

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以上のことから、掲げる目標(まだ一人でしか言語化していないから暫定です。あとで二人でブラッシュアップします。)は、

関わってきた全ての存在に恩返しをできる仕組みを死ぬまでにつくる

になりました。となると、これは一部はスモールビジネスでできるけど、スタートアップでしかできないことも出てきそう!という結論に至りました。

結局どちらか一方にはならなかったな。


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昨日のデートが全て妄想だった場合、

「昨日話したことを元に、こんなこと考えたよ!」

ってパートナーに見せても、

「はて?」

って言われるだけだと思いますが、ひとまずシェアしてみます。




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