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日記~結婚10年目のお弁当生活~

夫とは10年以上前に出会った。

当時27歳だった彼は「夜ご飯食べるから待ってて」とおもむろにグラノラに手を突っ込んで食べるような人で、牛丼はヘビロテしすぎてもう食べたくないと言うような人で、朝ごはんは菓子パンと野菜ジュースと決めているような人だった。

あまりに不憫に感じたので、手料理をふるまったら胃袋を掴んでしまったらしく交際が始まった。当時わたしはフルタイムで仕事をしていたし料理も苦手で、とても弁当を作るという発想にも至らず。彼も「食堂があるからいいよ」と言っていた。

それから数年後「食堂ごはん飽きたな」と言い出してはいたけど、弁当は作りたくなくて「食堂は社交場だからね」と訳わからない返事をしていた。

そんな穏やかな日々が一変。

趣味のビーズ入れとして使っていた小さいお弁当箱を置きっぱなしにしていたら「嬉しい!今日お弁当!?ありがとう!」と言われてしまった。(そんな幼稚園児サイズの弁当を作るわけないだろう)と思ったけど「違うよ、それビーズ入れだよ。お弁当がいいの?」と聞くと「できるなら」と言われ、お弁当を視野に入れることにした。

絶対なしと思っていない自分に気づき、色々な視点で考えてみた。

①お金の問題
お昼と食後のコーヒーに1日770円かかると聞いて、経済的にメリットは大きそう。

②彼の健康
私も慣れないうちは冷凍食品に頼るけど、長期的な視点でみたら彼の健康に貢献できるかもしれないよね。

③私の気持ち
食卓で出す料理とは別ジャンルになるお弁当作り興味があるし、やってみる価値はありそう。早起きすることになるし、料理の幅も広がるし、今のところワクワクしかないかも。

・・・「来週からお弁当始めます。慣れないうちは冷凍食品は入れるし、ムリせず楽しんでやりたいので、作らない日もあるかもしれないけど努力します。何か希望があったらその都度言ってください」

と夫に伝え、お弁当生活がスタートした。

1日目
2日目
3日目

「ねえ、毎日同じもの食べてるな~みたいに感じない?」と聞くと「作る側は開けて同じようになってる印象もつかもしれないけど、食べる側は味が違うから美味しく食べてるよ!」

4日目


そんなこんなで、冷凍食品を使わせていただいているけど徐々に減らしていきたいかな。学生の頃食べていたから「懐かしい!これ好きだったー」とエンタメとして楽しめているからしばらくはそのまま。食事は健康もそうだけど、楽しんで食べるのが大切だし、作り手の「めんどくさい」の想いもこもらない範囲でやっていきたい。

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