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かもす、畑はじまるってよ

わたし、畑はじめます。

意識高い人間がなんか嫌い


2023年、ずーっとやろうか悩んでいたコンポストを始めた。
悩んでいた理由はお金で、生ごみを肥料にするのにお金払うのばかばかしいと感じていて、菌の世界でもあるし興味はあったけど踏み出すことはしなかった。お金を払ってコンポストする人は意識が高くて余裕があるんだ…と自分とは別の人間だとさえ考えていた。

だんだんと「私とは違う人」と世界を分けて考える、その偏った意識さえも何か奇妙と思い始めて、否定していた世界へ足を踏み入れたくなってきた。

コンポストを開始

コンポストを始めて見えた世界は「生ごみが人間にとってのゴミじゃなく、微生物にとってのエサになる世界」神秘的だった。

毎日生ごみを1か月半入れ続けても菌がしっかり分解するので、もう溢れちゃうよーみたいなことはない。食材廃棄が少ない我が家でも、ゴミ袋が一回り小さいサイズで足りるようになった。確実にゴミは減っていった。

発酵と腐敗も人間側から見た世界の話で、菌は環境に合わせて「分解」をしているだけ。ゴミとエサも人間側から見た世界なんだと知り、なんて人間様は偉そうなんだ!とちょっとぷんすかしたりもした。

料理をしながら「これは菌は食べられる?食べられない?」とゴミエサジャッジするのが習慣になった。コンポストを通じて自分も循環の一部にいられることを体感して、循環をしない選択がいかに無駄なことをしてきたのかを知った。


少し前の私が「意識高い人がすること」と思っていた世界は菌の観察もできるしこんなに神秘的で、循環の一部にいる心地よさを教えてくれた。お金じゃねーんだよ!とあの頃の自分にコンポストをぶちまけたい。

コンポスト熟成中に畑をやりたくなる

1か月半が過ぎるとコンポストは熟成に入る。さて、この肥料どうしようか…コンポストの目的は肥料だから、土に還してゴールかな?そこに種をまいて、野菜を収穫して、コンポストに入れたら循環コンプリートかもしれない。

Instagramに、コンポストを作ったこと、畑をやりたいことを書いたら、すぐに「土地はありますか!?」と生徒さんから連絡が入った。繋いでもらって、無事に畑を借りることができた。本当にありがとう。言ってみるもんだよね。

菌ちゃんふぁーむを学ぶ

畑の勉強は、菌ちゃんふぁーむで学ぶことにした。

無農薬がいい、というよりもこの人から学びたいと感じた。畑って「気楽に入ってくるな」のオーラを感じる領域で「畑やる」と言うと、その人の経験値に関係なく「大変だよ」「暑いよ」「虫いるよ」と知っていることを嫌な顔して言われてしまって、なんだこの世界線は…!!とびっくりしてしまった。(たまたま聞いた人が悪かったのか?)

発酵の世界はけっこうオープンマインドで「発酵は楽しいよ!失敗しても大丈夫!発酵って正解もないから!これだけは注意って方法だけ教えるね!」といった感じ。そういうところが発酵の好きなところでもある。わざわざ発酵のマイナスポイントを言わない。

菌ちゃんは「畑は誰でもできます!大丈夫!私が教えます!ほら、見て、ここ」という動画全体がそんな雰囲気で、畑に対する不安を拭い去ってくれるおじさんだった。動画をただ見て学んでいても心地いい。

「そんなんで肥料になるか!と言ってくる人もいます。そういう人にはこう言いましょう」と対処法まで教えてくれた時は、菌ちゃんは自分の領域展開できているんだ、領域の違いなんだこれは、と気づいた。・・・呪術廻戦以外のたとえが思いつかない。

どうせやるなら、大変なこともポジティブなエネルギーでやりたい。

これは畑に限らず、何をやるにしても今後大切にしたいと感じていて。もう30代半ばを過ぎたし、これからは楽しい心地いいことだけに自分の人生の時間とお金とエネルギーを使いたい。今ある日常が、当たり前に明日も来る時代ではないから、ストレスかからない選択肢があるなら全力でそっちを選ぶ。

いつかできた野菜で料理教室をする

なにか目的があった方が精神的にも良いと思うので。

「いつか菌ちゃんのやり方で野菜が収穫できたら、それを使って発酵料理教室をやりますね。」

では、循環の一部になってきます。



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