筋肉のバランス…大丈夫?

  例えば、『腕を曲げる』働きの筋肉と『腕を伸ばす』働きの筋肉があり、この相反しながら対になっている筋肉を拮抗筋と呼びます。

 この対の働きのバランスが悪くなるのが、いわゆる体の歪みと言われるものです。

 大きなパーツだと、まず猫背!

 体が前に丸まる働きの筋肉に緊張が起こっているから猫背になるわけです。

 O脚の方は骨盤が後傾することにより背骨が後弯するためと、体の前後の重さのバランスをとるために背骨が丸まり、肩や頭が前方にでてくるいわゆる猫背になります。

 猫背では、体の前側の筋肉が縮んだ状態になっているのですが、猫背改善に腹筋を指導されました、などと言うお話を聞くことがあり驚いてしまいます。

 よーく、猫背の形を見てください。

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 縮んでいるのは体の前側、引っ張られている緊張が背中側ですよね?

 だからと言って、背中側の筋肉を鍛えればバランスは回復じゃん、と短絡的に結論を急がないでくださいね。

 なぜならば、猫背になった原因は脚の筋肉のアンバランスなので、良い姿勢を回復させるためには脚の筋肉のバランス回復が必須なのです。

 これと同様にすべての関節炎、関節の痛みには原因が有ります。

 腰痛、肩こり、首の痛み、腱鞘炎、ヘバーデン結節、プジャール結節、リュウマチの関節痛どれも同じで、筋肉のバランスが失われて関節の合わさり方がずれてしまっているのです。

 最近は、そうした原因にきちんと目を向けないで、その場だけ気持ちがいいほぐしやストレッチ、部分的な健康体操などが増えていますので、お気を付けください。

 ふくらはぎだけ揉めばいい、肩甲骨をはがせばいい、つま先立ちが良い、そうした部分だけのものをたくさん行ったりすると健康を害することもありますから、くれぐれも体は全体で考えてください。

 

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