工学と医学のクロスオーバーで生まれるイノベーションとは?
人間の体を理解し、治療するために発達してきた学問、医学。
その発展の恩恵により、私たちは寿命を延ばし、痛みや苦しみから解放されてきましたが、まだまだその恩恵が届かない部分も残っています。
やはり、同一の切り口だと抜け落ちてしまう視点もあるのではないでしょうか?
かの超有名社長も「イノベーションは理系と文系のはざまに起こる」的なことを言われていましたが、いろいろな分野がクロスオーバーをすると新しい発見があるのが最近の潮流ですよね。
そこで、今回は工学的視点と、医学視点のクロスオーバーの例を。
まず人間の体を工学的な視点で考察した先人、それはレオナルド・ダ・ヴィンチ!!
このビッグネームも、多眼的視点を持って人体を考察していました。
例えば、『心臓の大動脈弁がソフトに閉じるために、大動脈洞で渦を発生させている』と1508~1513年に見抜いているのですが、この視点は河川の治水工事で水の流れや渦の形態の観察などを行った水力学の知見の賜物なのです。
(レオナルドダヴィンチ 人体解剖図を読み解く 前橋重二著 新潮社刊)
と、紹介されています。
また、甲田光雄先生でも有名な西式医学の創始者であり、また日本初の地下鉄、都営浅草線の設計などをされた西勝造先生は、米コロンビア大学で工学を学ばれています。
そして、先生を一躍有名にしたのは「心臓はポンプにあらず! これに関して自分を論破出来れば~万円」という新聞広告から始まり、国会にまで及んだ論議です。
そもそも人間の体にある血管は、毛細血管まで含めると約10万キロメートル!
何と地球2周半の長さにもおよぶ血管に、こぶし1個の心臓がポンプとして隅々まで血を送れるわけがない!というのが先生の論旨でしたが、これも工学的に心臓をポンプ、血管を配管として計算して導き出された考察です。
そして、わが礒谷式力学療法を創始された礒谷公良先生も同様に物理的、力学的に体の歪みをとらえて治療をすることに成功しました。
その理論はいたって明快にしてシンプル!
『股関節のバランスが狂うと、ほかの部位は重力下でバランスをとるために必然的に歪む』という真理を発見し、その矯正法まで合わせて創始され、『これが全身に起こる不調の原因であり、それを修正すれば体は万病を治す万能薬の製造工場となる!!』と言われました。
私は、こうした医学+αの視点による発見が西洋医学が取りこぼしてしまった部分を補う可能性を無限に秘めていると考えています。
不調を体のバランスから治すことができる礒谷式力学療法ベースの整体院
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