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溜め込むばかりだと具合が悪い

私は本当にしんどい時、あんなに好きなはずのノートにすら向かえなくなるという癖がある。完全に頭がヒートアップしていて、同じことをぐるぐると考えている。この春はその傾向が顕著だったので、いかんいかん、手放さないと、と思ってあれこれやってみた。

あまりにもしんどいと、机に座っている、手帳を開く、ペンを握るということすらできなくなる。だから、いつも触っているスマホがいいか、と思ってジャーナリングアプリを採用。毎日気持ちを入力してみるところからはじめた。これが結構いい。日記がつけられるだけじゃなく、リマインダーもかけられるし、気持ちやシチュエーションを選択してぽちぽち押すだけで、しばらくすると過去の気持ちの揺れが見える化されてくる。客観的に、遠くから、自分を眺められるようになる。

でもやっぱり、ざわざわと落ち着かない時があって、手帳やノートにどんどん気持ちを書きつけてみたりもした。箇条書きやマインドマップよりも、文章にするのが良い気がして、そうしてみた。

手を動かして書くって、どうしてこんなに気持ちを鎮めてくれるんだろう。仕事の休憩時間に書いて、次に戻った時には目の前の仕事にきちんと頭が戻る。近頃は仕事中も夜の時間も関係なく、とにかく同じことを何度も繰り返し考えてしまっていたから、なんだか救われたような気持ちになった。

私の頭の中には、こんなにも言葉が溢れていたのか。改めて振り返って、その分量の多さに驚く。

今回は気づいたらどこにでも書き留められるように、アプリ、複数のノートや手帳を用意していた。SNSにはあまり書かないように気をつけていたけれど、どうしてもしんどい時はそれも自分に許した。パートナーや信頼できる人、カウンセラーさんへの相談をした言葉の量も含めると、かなりの量だ。

こんなものを頭の中で始終漂わせていたら、そりゃ苦しくもなる。新しい言葉も、出てこなくなる。

ノートは自分だけの相棒だ。なんにも言わず、受け止めてくれる。だから書くほどのことじゃないと思っても、アイデアや思考を深めるためではなくしょうもない感情の羅列だとしても、書いて吐き出してゆく癖を取り戻していきたい。

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