造形がリアルであればあるほど、迫力のあるポーズは不自然になる?
生き物を造形していると、ポーズをつけてつくりたい気持ちと、ポーズをつけずフラットな自然体の状態でつくりたい気持ちのジレンマが常にある。
僕は生き物を、作品としてではなく生きているものとしてつくりたいと思っていて、そのためにはどうするべきかをいつも考えている。
作品の表現としてはもちろん迫力のあるポーズで造形したほうが格好良いし魅力的だと思うが、"生き物"をつくる場合にはどうなのか。
ライオンの、今まさに獲物に飛びかからんとする瞬間の躍動感ある動きと表情を、静止した状態でつくる