どっこいしょ

本日の昼放送は、「どっこいしょ」(『日本・中国・韓国昔話集』出版文化産業振興財団編)読んだ。この本は、素晴らしい本で、この三国の昔話が三か国語で書かれたいる。挿絵のほうも、三国の有名な画家の手により、日本語は、小澤俊夫先生が担当されている。

おはなしの方は、男の子が美味しいだんごを食べて、「これは何?」と聞くと、「だんご」と教えられ忘れないように「だんご、だんご、」と言いながら歩いていると、小川があり、「どっこいしょ」と言ってしまい、今度は「どっこいしょ、どっこいしょ」と言いながら帰って、お母さんに「どっこいしょを作って」と頼み、「何言ってんだ!」と、叩かれて、だんごのようなこぶが出来たというはなし。絵本でも同じ内容のものがある。

さて本日、4年生の男子が、「僕の知っているおはなしは、川に落ちてザブンだったよ」と教えてくれた。その後すぐに違う4年生の男子が「僕の知っているのは、大人の男の人で、途中言葉が3回くらい変わったよ」と、いいに来てくれた。私は、「昔話だから、おはなしを集めた場所やおはなしした人によって色々なパターンがあって、どれも正解なんだよ」と伝えた。

お昼の放送も毎週、給食のある金曜日は、欠かさずおはなしをしている。回数もかなり重ねた。放送室のマイクの前で語るなり朗読をしていて、反応を目で見ることができない。が、回数を重ねることで、子どもたちの中におはなしが浸透したことを感じられるようになって来た。拙い語りだが、おはなしが子どもたちの生きる力になることを、強く望むこの頃だ。

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