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かさじぞう

二年生の国語の単元に「かさじぞう」がある。印象に残ったところを絵にしたり、二年生の周りでは、「かさじぞう」にまつわるものを目にする。私は、直接授業に関わっていないので、詳しくは全くと言っていいほどわかっていない。図書の時間にやって来た時、担任のリクエストで一度語っただけだ。(突然のリクエストだったが、たまたま一年生に語った後だったので、どうにかこうにか語ることができた)

さてそのクラスが、本日やって来て、「かさじぞう」の劇を披露してくれた。シーンは、笠を地蔵に被せて帰ってきたじさまをばさまが労うシーンと、何もないのに餅をつくまねのシーンと、六地蔵さまが宝を引っ張ってじさまの家にやって来るシーンだ。三つのグループに分かれて、セリフもバッチリ入っていて、餅つき唄や、地蔵の唄もあり、とても素晴らしい劇を見せてもらった。正直なところ、目頭か熱くなり、お礼を述べる時は、涙声にならないようにするのが難しかった。感激したので、お礼のメッセージカードを送った。

その後、担任と話す機会ががあり、伺ったところ、じさまとばさまのシーンは、まずしい暮らしを支えているばさまの優しさを表現したかった。餅つきのシーンは、餅つき唄が楽しかった。六地蔵がじさまの家にいくシーンは、沢山の宝をじさまに届けてあげたかったとのこと。

もちろん、これらのシーンが選ばれたのは、担任による授業での経過からは明らかで、本来なら授業参観で披露する予定だったが、コロナ禍で参観はなくなり、それなら、図書室にいる私なら、喜んで観てくれるのではないかと言うことだ。嬉しい限りだ。

後で、図書室にやって来た子どもたちと話したら、ドキドキしたとか、いつもより声を大きくした、などと語ってくれた。

日々、私の拙い語りをきいてもらい、逆に私自身が恥ずかしくなった。子どもたちの中にある、素晴らしいエネルギーに感激の一日だった。春はすぐそこに来ている。

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