見出し画像

東京子ども図書館

ー 心に残る贈りもの ー昔はなしを子どもに 東京子ども図書館 加藤節子氏のONLINE勉強会を視聴する。ここ数年毎年1年に1回は、東京子ども図書館に伺っておはなしを聞いていた身にとっては、コロナ禍で伺えなくなっていたのでとても楽しみだった。

講座の内容は、多くの昔ばなしを例にして、昔ばなしが子どもたちにもたらす良いものや、昔ばなしの特徴をとても丁寧にご講義していただいた。
昔ばなしが持っている底力が全てである。ずっと昔から人から人へ、口承で伝えられた、どの国にもどの民族にもある文化だ。語る人がいて聞く人がいる、互いの間に不必要なものはなくなり、辻褄の合わない部分は修正されて、今日まで残ったおはなし、それは地球の遺産と言い換えても過言では無い。実際私自身が、昔ばなしを聞いて、昔ばなしを語って目に見えない力をもらった。
昔ばなしは、おはなしに先祖・私たちの願いが込められている。また、はじまりの言葉と終わりの言葉があり不思議な出来事がその間におきる。3回の繰り返しで語られる。心の優しい人と心のひねくれた人の対比は、必ずひねくれた人は上手くいかない。音の楽しさ、言葉そのものの美しさ、様子の美しさ、描写は簡潔に。これからのことは、おはなし(昔ばなし)の語り手や研究者には、しごく当たり前のことではあるが、それらの特徴を持ったおはなしが直ぐに頭におもい浮かび「そうそう・・」と思って楽しくてしかたがなかった。
これらの表現的特徴が、全て内容の心理的特徴に繋がっている。大丈夫きっと誰かが助けてくれて上手くいく。人間には、色々な人もいる。人間には、二面性もある。恐ろしいものへの興味は、不信感の象徴であり、内的バランスを取るため。それは生きる力を養ってくれる。
改めて昔ばなしの力を確認した思いだ。私自身ますます、この昔ばなし・おはなしの世界を楽しみ、私の人生を充実させたいと思った。

講座の終わりには、東京子ども図書館の中の様子を見せ頂き、早くコロナ禍か終息して、伺えるようになることをねがった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?