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どこから観るか? どのように観るか?

お花を生けていると、煮詰まる時があります。

「この枝、ここでいいかな?」
とか
「もう少し、お花を入れた方がいいのかな?」
とか・・・

そういう時こそ、一旦離れて観るようにします。

煮詰まっている時は、部分的に観ていることが多いのです。
でも、一度、離れて観ると全体像が観えてきて、
枝のバランスや密度、花や葉の向きがわかってきます。
そして、どこに枝を置けばいいのか、お花は十分であるとか判断がつくようになります。

どこから観るか?

これはいけばなでは、よく行うことで、横並びの視点だと思います。

9月①

さらに探究してゆくと、どこから観ても、作品としての魅力が感じられるように生けるようになると思います。
お花や葉の横顔の美しさや意外さも活かすようにするのですよね。
それは、たとえ、誰も観ない位置だとしても「意識する」ということだと思います。
そして、蕾から花が咲いた時のこと、枯れてゆく花があることも「意識して」生けるようにもなります。

これは、身体の目で見るというよりも、感覚の眼で味わうということなのだと思います。

どこから観るか?

これは、縦の視点になってきます。
気がつかないで生けている方もいらっしゃると思いますが、ここはぜひ意識して生けてゆくと、パッと世界観が変わると思います。

「あれ? こんな生け方していたっけ?」
とか
「おや? どうしてこう生けたんだろう?」
とか・・・

それはお花や草や木を通して、天地と繋がるからなのではないでしょうか。天地の世界観が自分で考える生け方を超えて、いわゆるインスピレーションを受けて生けるのだと思います。
そこには、「私はこう生けたい!」とかいう思いは薄れていて、花や枝たちと大自然を感じて手を動かすと生け終わっている、という感じです。
そして、出来た作品を観ると、発見があったりするのですね。

9月②

《花材》ひまわり スターチス

観る位置が変わると、見え方も変わりますよね。

どのように観るのか?

自分の心から観ているいけばなから、天地自然の中から観ているいけばなに進化するのだと思います。

でも、これはいけばなに限ったことではないのですよね。
生きることそのものが、どれだけ視野を広げるのか、どれだけ世界観を大きくできるのか、ということなのだと思います。
その探究していることを確認するのがいけばなである「華道」であったり、「茶道」」「武道」などなのではないでしょうか?
そして、その世界観が広がってゆくと、
生きていることとは何か? 
何のために生きてゆくのか?
ということに気がついてゆくのでしょう。


華まつり🌸天咲】は、天地の流れを受けて、天地をつなぎ、人と人をつなぐ、いわば天地流のいけばなを探究しています。
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