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【仕事で撮影するなら知っておきたい!】撮影機材ってどんなものがある?


1話2話とカメラとレンズの話を書いてきましたが、撮影は他にも色々な機材を必要としています。
 
その撮影機材とは?
 
今回はこれらを詳しく見ていきましょ!
 


定点で撮るときは必須な三脚

定点で撮るために持っておきたい三脚


撮影に非常に多用する三脚。カメラを固定する台です。
他に一脚やスタンドがあります。
 
三脚は字のごとく三本の足で構成されていて、それぞれの足が伸縮し高さの調整ができこれにより水平を取ったり被写体に対してのカメラ位置を決めていきます。
後記しますがこの三脚に雲台を付けてその上にカメラをセットします。
 
量販店に行くと沢山の種類の三脚が並んでいます。大体雲台もついていますので各々高さを見たり雲台の動きを確認してみると良いと思います。
購入の際は高さと耐荷重が要チェックポイントです。
 
余談ですが出張撮影で飛行機に乗る際、長さが有り過ぎて機内持ち込み出来なかった事があるのでこれにも注意が必要です。
 

三脚とカメラをつなぐ雲台


雲台ははっきりこれというのは見つかりませんでしたが、
説としては仏教由来の言葉として高台の事や仏像を乗せる台の事を雲台と呼んでおりここから来た説と、多脚を蜘蛛に見立てて蜘蛛台と呼んでいたものが雲台(くもだい)になり雲台(うんだい)と変化したのでは、と言うものが有りましたした。
 
筆者は大事なカメラを乗せる台だから仏教由来の雲台なのかなあ、、、と思ってます。
 
さてそんな雲台ですが基本的には三脚とカメラを繋ぐアダプターです。
これに機能を持たせる事により自由な撮影を可能にしています。

 
種類は主に2WAY雲台 3WAY雲台 自由雲台とあり2WAY雲台は2軸方向(縦、横)3WAY雲台は3軸方向(縦、横、斜め) 自由雲台は支点にボールを使っているものが主流で縦横斜め自在に動かせるものになります。
 
2、3WAY雲台はパーンハンドルと呼ばれるハンドルがついておりこれで固定、解除、操作を行います。
自由雲台はメインノブを回す事で支点のボールを固定、解除しカメラを自在に動かします。
 
他にもギア雲台、ジンバル雲台等があります。
ギア雲台は動きは3WAYと同じですが機構がギアで構成されており微調整のしやすさや固定する際のロックが不要なので3WAY雲台の上級版といったところでしょうか。
ジンバル雲台は後記しますジンバルが付随している雲台です。
 
 
 

被写体を美しく映し出す照明

明るさを足したり影の具合を調整する照明


照明は暗い場所での撮影や影の具合を調整するためにも無くてはならない撮影機材です。
大まかに「定常光」「瞬間光(ストロボやフラッシュ)」の照明があり、今回は動画で主に用いる「定常光」の照明について書いていきます。
 
「定常光」とは常に光らせてある照明です。
種類は昔から使われていた白熱灯、現在主流のLED、蛍光灯、HMI、太陽光等があります。
 
白熱灯のメリットは安価、光が柔らかい。
デメリットは熱を持つ、耐久性が他に比べ落ちる消費電力に対して発光量が少ない、等が上げられます。
 
LEDのメリットは寿命が長い、消費電力が少ない、発熱が無い、振動や衝撃に強い。
デメリットは光が固い位でなかなか優秀です。
 
蛍光灯のメリットは安価、発熱が少ない、寿命が長い。
デメリットは細かく明滅しているため映像にフリッカー現象(細かいちらつき)が起きてしまう事です。シャッタースピードで調整できますが調整機能の無いスマホでの撮影等では向かない照明です。
 
HMIはメタルハイドランプを使った照明です。
各種金属蒸気中の放電を利用したランプで光量はかなり大きいものの、それが安定するまでに時間を要するのであまり手軽ではありませんし、何より価格が高いのがネックです。
 
太陽光は自然の恵みです! 存分に活用しましょう!
レフ版等を用いて被写体に向け光を調整します。
 
 
ここまで光源になる照明の説明をしてきました。
次はそれに付随する照明器具を紹介していきます。
 
最初にレフ版。名前の語源はドイツ語の「reflex」です。反射という意味です。
上にもさわりで出しましたが、レフ版は光源から出された光を反射させる事により被写体に光を当てる機材です。
その種類も多岐にわたり銀面のもの、白面のもの、形状も四角、丸、三角、材質は発砲スチロール、白や銀の色付けをした板、布等がありそれぞれ当ててみながら被写体の陰影や白飛び具合を調整していきます。
比較的多く見るのはプラスチックの枠に裏表が白面銀面になっている布製のものだと思います。手軽に使えるし折り畳めて持ち運びにも便利ですね。
 
他にもゴールドやブラックがあり、ゴールドは光をより柔らかく反射させたい時に、ブラックは逆に光を反射させない為に光源の反対側に設置して陰影をよりクッキリと映像にしたい時などにに使用します。
 
次にソフトボックス。
これは照明器具の光を直接被写体にあてると少し強すぎる時に照明に被せて使用します。
材質はポリエチレン、ナイロン、ポリエステル綿麻混合等の種類があり、光が透過する際拡散したり弱めたりする効果があります。
似た機材でトランスルーセントと呼ばれるものがあり、これはレフ版に属するものですが効果としてはソフトボックスに近いと思いこちらに記載します。
トランスルーセントは英語で「半透明」そ意味し、レフ版の様に一枚板状の物ですが使い方は光源と被写体の間に設置して光の強弱の調整をします。
 
 
以上の様に撮影には光が無くてはならず、その光をいかに調整していくか先人達が試行錯誤してきた後に我々がそれを享受できていることは素晴らしいことですね。これに限らずですが先人たちに感謝です!

 

手ブレも「いい感じ」にしてくれるジンバル

手ブレによる品質低下を防いでくれるジンバル・スタビライザー


ジンバルとスタビライザーはどちらも手振れを補正したりカメラの水平を保つ為の機材です。
何が違うかというと、ジンバルは構造内に回転体(ジャイロ)を持っておりこれがカメラが傾いた時に感知して補正します。
スタビライザーは錘を使って水平を保ちます。スタビライザーは「安定させるもの」という意味です。
ジャイロの説明は独楽が分かりやすいですね。物体が回転しているとそれが高速になればなるほど自身の姿勢を保とうとする現象です。なので独楽は時間が過ぎ回転が弱まるとジャイロ効果が薄れて倒れてしまいます。
 
昨今YOUTUBEを見ていると混同してジンバルと呼ばれている気がします。商品としてもジンバルスタビライザーの名前で売られたりしてますので、ジンバルで統一されているのかもしれませんね。
 
動画での使用例としては、カメラを車やバイクなどに設置して移動しながら撮影する時やスマホを持ち歩きながら撮影する時によく使われています。
これを使用せずに撮影された動画を見ているとちょっと酔ったりします。
なかなかに凄い能力を秘めた機材です。
 
これも調べているとなかなかに面白い構造ですのでいずれ深堀回を設けます!

終わりに

今回もご拝読いただきありがとうございました!

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