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freestyle読書日記

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「おまえたち、私と一緒に祈りたいのかね?」「僕たちが決してお祈りをしないことは、ご存知のはずです。そうじゃなくて、僕たちは理解したいんです。」 (アゴタ・クリストフ「悪童日記」)
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記事一覧

メタバースより「俺バース」 - ジェニー・オデル、注意経済、折坂悠太

ジェニー・オデルの「何もしない」(How to to nothing)を読んだ。余暇を含めた全ての時間を…

○○についての最も美しい表現

星野源がアップルミュージックで配信している「Inner Vision Hour」という番組内で、矢野顕子…

【最近のマンガ話#3】和山やま「夢中さ、きみに」、または、干渉しない多様性という存…

メインのブログに書いた記事からの転載です。 和山やまの「夢中さ、きみに。」に男子校を舞台…

【最近のマンガ話#2】池辺葵「ブランチライン」、または、社会とは値札である

メインのブログに書いた記事からの転載です。 池辺葵「ブランチライン」の1巻を読んだ。女性…

【最近のマンガ話#1】「チ。地球の運動について第4集」または、ルールを守らせる側に…

メインのブログに書いた記事からの転載です。 最近読んだいくつかのマンガについて語りたい事…

「本は一冊では本にならない」(#104)

この記事とても共感した。自分も完全な移り気派だ。最近はさらにひどくて一冊の本だけを集中し…

向田邦子がビヨンセすぎて人生に前向きになれそうだ - 「手袋をさがす」

またメインのブログに書いた記事からの転載です。 ----- Spotifyのポッドキャスト番組「ホントのコイズミさん」の向田和子ゲスト回を聞いた影響で、2020年に発売された「向田邦子ベストエッセイ」を読んでいる。オリジナル編集のアンソロジーである。 最後に収められた一編「手袋をさがす」が、ものすごく好きだ。「自分らしく生きましょう」なんて言葉は一切使っていないのに、自分らしく生きる背中を押してくれる、またはケツを叩いてくれるエッセイである。「昭和へのノスタルジー」では

優しさとはあきらめである - 「春にして君を離れ」by アガサ・クリスティー(#102)

メインのブログに書いた記事から転載。 アガサ・クリスティーの「春にして君を離れ」を初めて…

一般向けのAI本の名著リスト

本を読むのと同じくらい、本のリストを眺めたり作ったりするのが好きだ。メインブログの方に以…

「チ。ー地球の運動についてー」は今年のベスト漫画(#100)

ブログの方に激プッシュする記事を書いてみたのでぜひどうぞ。

#99 If thenとマインドハッキングと無能の鷹と

Jill Leporeのノンフィクション”if then”を読み始める。1960年代に投票行動をデータ分析して…

若林エッセイと独学大全と(#98)

オードリー若林正恭さんのnoteを購読し始めた。一緒に飲みに行って話を聞いているような気分に…

人はみな「自分」という名の精神病棟に入院している患者(#97)

タイトルの字数が短歌。 映画「カッコーの巣の上で」を見直したらめちゃくちゃよかったのでそ…

#96 STEM教育時代におけるバイキンマン再評価

メインのブログの方で、4000字近くかけてバイキンマンの価値を見直す記事を書いてみた。 「バイキンマンはシリコンバレーか深圳に移住すべきだ」 https://kaseinoji.hatenablog.com/entry/baikinman ついでで「世界を変えるSTEAM人材」という新書を読んだが、AのARTSは、単に芸術を指すのではなく人間を理解するリベラルアーツ全般という意味のようだ。