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【電脳堺】の備忘録

ふと【電脳堺】を組むことになりました。
というか思ってたよりパックから出てくれたので、組んでみようかなと。
正直なところヴァリアブルブックのカードが必要と聞いていたので組む予定はなかったのですが、意外となくても何とかなりそうなので、それも含めて書き連ねていこうと思います。

あ、今回は『PHANTOM RAGE』に収録された「電脳堺」カードに焦点を当てて書いています。
単純にヴァリアブルブックのカードは、まだ持ってませんので……。
どこかで価格が落ち着いたら欲しいんですけどねえ。

「電脳堺」はレベルとランクが3の倍数(3・6・9)で統一されたテーマで、現状では風属性・サイキック族と地属性・幻竜族のモンスターでまとめられています。
中国の伝承がモチーフになっているようで、カード名やイラストには伝承・神話上の存在や生き物、九龍(クーロン)城などのかつての地名、青竜をはじめとする四獣などの要素が取り入れられています。

「電脳堺」カードのメモ

最近のカードの傾向に漏れず、ながーい効果テキストになっています。
この辺は人によっては、文章が長いというだけでややこしく感じてしまいますよね。
「電脳堺」モンスターの効果テキストもかなりながーいのですが、ほとんどが共通効果にあたる部分なので、実はそれほどややこしくありません。

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赤線を引いたところが共通効果です。
自分フィールドの「電脳堺」カード1枚を対象にして、それとは違う種類(モンスター・魔法・罠)の「電脳堺」カードをデッキから墓地へ送り、自身を手札から特殊召喚する効果になっています。
その後はモンスター毎の固有効果を解決し、このターン、自分はレベル・ランクが3以上のモンスターしか特殊召喚できなくなる制約を受けます。

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《電脳堺媛-瑞々》 (ルゥルゥ)
星3のチューナー。固有効果は「電脳堺」カードをデッキからサーチ。

《電脳堺悟-老々》(ラオラオ)
星6のチューナー。固有効果は墓地の「電脳堺」モンスターを効果無効にして蘇生。

《電脳堺豸-豸々》(チィチィ)
星3の非チューナー。固有効果はエンドフェイズに墓地の「電脳堺」モンスターをサルベージ。

《電脳堺麟-麟々》(リィリィ)
星6の非チューナー。固有効果は「電脳堺」カードをデッキから墓地送り。

・TIPS
モンスターの共通効果
「電脳堺」カードがあるときに、手札から特殊召喚して固有効果発動 → できるだけ永続魔法・永続罠の「電脳堺門」から動きたい(召喚権を使わず展開)
「電脳堺」モンスターは、すべて手札から特殊召喚して効果を発動する(一連の処理で、手札から特殊召喚でしか効果を使えないため) → 娘々以外は緊テレで場に出してもうま味(うまあじ)は少ない(手札に持っておきたい)
効果を使用した後は、レベル3・ランク3以上のモンスターしか特殊召喚できない(=レベル・ランクが1・2、リンク召喚が行えない) → 残存効果なので発動前なら自由に展開できる

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ちなみに《電脳堺姫-娘々》(ニャンニャン)の効果はこちら。
「電脳堺」モンスターではありますが、どちらかと言えば3軸で使える汎用モンスターとなっています。
もちろん【電脳堺】でも使えるカードなので、1~2枚は欲しいところですね。

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現状では「電脳堺」魔法・罠は3種類しか出ていません。
こちらは共通効果はなく、カード毎にまったく違う役割を持っています。

《電脳堺都-九竜》(チウロン)
通常魔法。デッキから「電脳堺門」カードを表側表示で置く。その後、自分フィールドの「電脳堺門」の枚数によって追加効果。

《電脳堺門-青龍》(チンロン)
永続魔法。墓地から「電脳堺」モンスターを除外して、相手モンスター1体をターン終了時まで無効化。
墓地からこのカードを除外することで「電脳堺」モンスターをデッキからサーチして、手札を1枚墓地へ送る。

《電脳堺門-朱雀》(チュチュエ)
永続罠。除外ゾーンから「電脳堺」カード2枚をデッキへ戻して、相手フィールドの表側表示カード1枚を破壊。
墓地からこのカードを除外することで、「電脳堺」モンスターのレベル・ランクを3つ上げる。

この中では特に《電脳堺門-青龍》が重要になってきます。
自身を墓地から除外することで「電脳堺」モンスターをサーチすることができるので、「電脳堺」モンスターの効果を使い、最優先で墓地へ送っていくことになります。

【電脳堺】は墓地と除外ゾーンを活用するテーマなので、この辺りの魔法・罠カードで丁寧にリソース管理するよう、心がけたいところですね。

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EXデッキに入る「電脳堺」モンスターたち。
彼らも共通効果はなく、シンクロ・エクシーズともに素材の指定がされていないので、実は汎用でも使えるモンスターとなっています。

《電脳堺狐-仙々》(シェンシェン)
星9シンクロ。フィールドから墓地へ送られるカードが除外される永続効果、自分モンスターの攻撃宣言時に除外ゾーンのモンスター1体を墓地へ戻す効果、墓地に損際する場合に自己再生できる効果を持っています。

《電脳堺甲-甲々》(シャシャ)
星3エクシーズ。素材を使うことで自分のモンスター1体を相手ターン終了時まで戦闘破壊されなくする効果、また自身が戦闘した相手モンスター1体を除外する効果を持っている。

《電脳堺凰-凰々》(ファンファン)
星6エクシーズ。素材を取り除いて相手の表側表示のカード1枚と墓地のカード1枚を除外する効果、自身が相手によって破壊された場合にデッキから「電脳堺」モンスター2体を特殊召喚する効果を持っています。

判明当時から言われていましたが、やはり《電脳堺狐-仙々》がまあ強いですね。
《マクロコスモス》を内蔵しているモンスターが弱いわけないです。
ただ実は《マクロコスモス》とは違い、手札・デッキから、またはエクシーズ素材として墓地へ送られる分には影響されないので、ある程度その辺りを意識して動く(動かれる)とそこまで邪魔にならなかったりします。

相性が良さそうなカード

《おろかな副葬》
「電脳堺」モンスターをサーチするために《電脳堺門-青龍》を墓地へ送るカードとして使います。
《電脳堺媛-瑞々》から動きたい場面が多いので、《電脳堺門-青龍》から間接的にサーチするためのカードとして採用しやすいと思います。

《サイコウィールダー》
自分フィールドに星3モンスターがいれば、手札から自身を特殊召喚できる星3チューナー。
【電脳堺】は展開の都合上、星3モンスターをフィールドに出して動くので、使える機会には困りません。
シンクロ素材に使われるとモンスター破壊も持ってるのがオイシイ。

《サイコトラッカー》
こちらも《サイコウィールダー》と同様のモンスター。こっちは非チューナー。

《D-HERO ディアボリックガイ》
星6の特殊召喚しやすいモンスターとして、検討できるモンスター。
《電脳堺門-青龍》の効果で手札から墓地へ送ることができるので、手札に引いてしまっても腐りにくいのは強みの一つだと思います。

《ジャイアント・レックス》
墓地から除外された場合に特殊召喚できる星4モンスター。
《電脳堺狐-仙々》の自己再生効果を使う際のコストとして除外すれば、一緒に出てくることができます。

《異次元の哨戒機》
墓地から除外されたエンドフェイズに特殊召喚できる星3モンスター。
採用理由は《ジャイアント・レックス》と同様ですが、こちらはさらに墓地のカードを除外できるので、コンボやギミックの一つとして活用することができると思います。
あと星3モンスターなのが、【電脳堺】として使いやすい要因でもあります。

《ネメシス・コリドー》
除外を活用するといえば、やはりこのカード。
除外ゾーンのモンスター1体をデッキに戻すことで、特殊召喚できる星4モンスター。
どーせすぐ《超雷龍-サンダー・ドラゴン》にするんでしょ。知ってる知ってる。

《ネメシス・アンブレラ》
こちらも同じ「ネメシス」モンスター。
星3モンスターなので、【電脳堺】の軸に合わせやすいのが良いところ。

《星呼びの天儀台》
手札・フィールドの星6モンスターをデッキボトムに戻すことで2ドローできる通常魔法。
最近のカードなので「電脳堺」モンスターは名称指定のターン1なので、手札に被ってしまった際に使うことで無駄を減らすことができます。

《機巧牙-御神尊真神》
除外ゾーンのカードが6枚以上の場合に、リリース無しで召喚できる星6モンスター。
除外の活用とレベル6というところで【電脳堺】でも使えそうな「機巧」モンスターの1体。
攻守が同じモンスターとしては《電脳堺姫-娘々》が対応してるというのも面白いところですね。

現状の【電脳堺】

カードプールが揃ってない現状では3軸デッキでの運用が、一番安定するかなと思います。
《魔界発現世行きデスガイド》や「彼岸」モンスターなどを使う【3軸悪魔族】や、《ローンファイア・ブロッサム》や《捕食植物オフリス・スコーピオ》を使う【3軸植物族】など、地力の高いデッキに【電脳堺】要素を加えるという使い方ですね。

また「電脳堺」モンスターの効果に頼らない、9軸シンクロ・エクシーズデッキもなかなか強力だと思いました。
星9シンクロを連打するのが得意なテーマなので、《真竜皇V.F.D.》や《アルティマヤ・ツィオルキン》を立てることも難しくありません。
ただこれをわざわざ【電脳堺】でするべきなのか、というと微妙かなというのが個人的な意見ですが……。

デッキをいくらか調整しながら回しているのですが、実際《電脳堺狐-仙々》がかなり強力ですね。
昨今のデッキは墓地を使うテーマがほとんどなので、一部とは言えそれを封じれるのは、相手からすればほんと嫌だろうなあと思いました。
しかも自己再生も可能なので、多少の除去を受けてもすぐに帰ってくるというのがまたエグい。
ただこの子、汎用でも使えてしまうんですよね。先攻制圧とかに使われる可能性を考えると、ちょっとアレな気持ちになる部分がありますね。【電脳堺】である必要性も薄いので……。

まあ《電脳堺都-九竜》の効果テキストから察するに、おそらく永続魔法や永続罠の「電脳堺門」が登場する可能性が高く、まだまだテーマとしての力が十分に発揮されていない感は否めませんし。
まだまだ新規カードの登場が期待されるテーマなので、ゆっくり新情報を待ちながら、デッキを練り練りすればいいかなと思います。


とりあえず今回は、この辺りで。
デッキレシピは、また次の機会で紹介したいと思います。

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