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【遊戯王 Advent Calendar day17 side:A】かもめ流ハンドレスエクゾ~この令和の時代に手札0ってマジ?~【デッキ紹介】


みなさん、こんにちは。
かもめ先生です。

今回は刺身さんが主催する「遊戯王Advent Calendar」の記事です。
こちらはAパートこと、アドカレライトサイドの方となります。

こちらのAパートは、読んで楽しい!をモットーとした記事となっています。

企画の詳細についてはこちらの記事をご参照ください。

とは言え、わたくしにはブロガー同士でラップバトルを繰り広げたり遊戯王ガールのおっぱいを比較したりするようなセンスは持ち併せていないので、おとなしくデッキ紹介記事ですすめていきたいと思います。

対戦よろしくお願いします。


昨日のアドカレ記事の紹介

本題に入る前に、昨日のアドカレ記事の2つをかるく紹介しておきましょう。
まだ読まれていない方は、ぜひとも一度お読みくださいね。

こちらはアドカレAパートのさわむーさんの記事。
《セイクリッド・プレアデス》をはじめとしたサイクルコンボのデッキについて、テンポよく紹介されています。

デッキの完成度も高く、名前や見た目もすごく綺麗なデッキですので、オリジナルデッキに関心がある方にオススメです。

こちらはアドカレBパートの慧紀さんの記事。
遊戯王の展開(ソリティア)ルートの作り方について、プロセスを紹介しながら丁寧に紹介されています。

展開ルートをどのように考えながら絞っていくのかという点についてとても詳しく書かれているので、ソリティアが好きな方にオススメです。


【ハンドレスエクゾ】とは?





説明しよう!
【ハンドレスエクゾ】とは!





いやwikiやんけ!


まあお読みいただいた通り、《ハンドレス・フェイク》を使って手札を0枚にすることで発動できるカードを用いて、手札に5枚揃えると特殊勝利できる【エクゾディア】パーツを集めていくデッキですね。
たった一行で矛盾するな。

手札が0枚のときに発動できるカードと言えば、代表となるのが【インフェルニティ】カードや《サイバーデーモン》あたりですね。
その他にも、任意の状況で手札を0枚にできることを活かして、《メタモルポット》や《無の煉獄》などを用いるコンボが有名でしょうか。

【ハンドレスエクゾ】でとくに重要となるのがこの2体です。

《インフェルニティ・ガーディアン》は手札が0枚のとき自身に破壊不能の効果を、《サイバーデーモン》は通常ドローを+1枚する効果を持っています。

とくに《インフェルニティ・ガーディアン》は、《ハンドレス・フェイク》の効果発動条件である【インフェルニティ】モンスターであるため、このデッキのキーパーツとなっています。


ここで《ハンドレス・フェイク》について、すこし説明を入れておきましょう。
このデッキではもっとも重要なカードですからね。

《ハンドレス・フェイク》はそのテキストを記された通り、自分フィールドに【インフェルニティ】モンスターが存在する場合に、任意のタイミングで手札をすべて裏側表示で除外するという効果を持った永続罠です。

この効果で除外したカードは、次の自分のスタンバイフェイズに戻ってきます。
自分ターンと相手ターンで除外した場合には、任意の順番でそれぞれを手札に戻すことができます。

またこの手札に戻す処理はチェーンブロックを組まないため、仮に《ハンドレス・フェイク》が自分スタンバイフェイズまでに除去されていたとしても戻す処理を行うことができます。


また遊戯王というカードゲームには手札の枚数に上限があり、自分のエンドフェイズに6枚になるように調整しなければなりません。(多い場合は捨てなければならない)

ですが自分エンドフェイズに6枚以下であればよいということは、自分のメインフェイズや相手ターンでは何枚になっていても問題がないということでもあります。
そのことを利用して《ハンドレス・フェイク》で自分エンドフェイズに手札を0枚にしておけば、次に帰ってきた自分スタンバイフェイズに手札を10枚20枚と構えることも可能となっています。

この特性を利用してドローカードを繰り返しつつ、実質的に手札として扱われる《ハンドレス・フェイク》の除外効果を併せて【エクゾディア】パーツを集めていくというのが、【ハンドレスエクゾ】というデッキなのですね。


このように【ハンドレスエクゾ】とは、一見すると矛盾だらけのデッキですが実はとてつもなく繊細なバランスで噛み合ったデッキでもあるのです。
とは言え、文章だけではなかなか伝わりにくいものでもありますので、ここからはさっさとデッキ紹介に移っていこうと思います。


デッキレシピ紹介

レシピなのか。


いやあ、見る人が見たら発狂してしまいそうなくらい乱雑なデッキですね。
わたしのデッキの多くがそうなのですが、いろんな状況に対応できるようサーチ先を用意しているので、ほとんどハイランダーの構築になってしまうんですね。

1枚1枚すべてを解説すると読む人も大変だと思いますので、ここからは主要なものをまとめて紹介していこうと思います。


基本となるコンボ


このデッキには、いわゆる初動がちゃんと存在します。
みんな大好き《魔界発現世行きデスガイド》さんですね。

  1. 《魔界発現世行きデスガイド》を召喚して、《クリッター》をリクルート

  2. 《魔界発現世行きデスガイド》《クリッター》を素材として、《彼岸の黒天使 ケルビーニ》をL召喚

  3. 《クリッター》の効果で攻撃力1500以下のモンスターをサーチ※

  4. 《彼岸の黒天使 ケルビーニ》の効果を発動して、コストで《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》を墓地送り

  5. エンドフェイズに《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》の効果を発動、《白銀の城の竜飾灯》をサーチ

  6. 《白銀の城の竜飾灯》の効果を※サーチしたモンスターをコストに発動、デッキから《ビッグウェルカム・ラビュリンス》をセット

※たいていは《インフェルニティ・ガーディアン》か《サイバーデーモン》

この初動によって、このデッキのキーパーツである《ビッグウェルカム・ラビュリンス》(《迷宮城の白銀姫》)と、《インフェルニティ・ガーディアン》または《サイバーデーモン》を1ターンで揃えてしまうことができます。


そして《ビッグウェルカム・ラビュリンス》から呼び出せる《迷宮城の白銀姫》の効果を使って、今度は《ハンドレス・フェイク》にアクセスしていきます。

  1. 《ビッグウェルカム・ラビュリンス》を発動して、《迷宮城の白銀姫》をリクルートしてそのまま手札にバウンス

  2. 墓地の《白銀の城の竜飾灯》の効果を発動して、自身を手札に回収

  3. 《迷宮城の白銀姫》の効果を発動して、自身を手札から特殊召喚

  4. 通常罠カードを発動して《迷宮城の白銀姫》の効果を発動、デッキから《バージェストマ・マーレラ》をセット

  5. 自分ターンに《バージェストマ・マーレラ》を発動して、デッキから《ハンドレス・フェイク》を墓地へ送る

  6. 《迷宮城の白銀姫》の効果を発動、デッキから《ブービートラップE》をセット

  7. 相手ターンに手札1枚(《白銀の城の竜飾灯》)を捨てて《ブービートラップE》を発動、墓地から《ハンドレス・フェイク》をセット

先ほどの初動からこの展開に繋げることで、実質的に《魔界発現世行きデスガイド》1枚から2ターンでコンボパーツすべてを集めてしまうことが可能となっています。

あとは《ハンドレス・フェイク》を使って手札を調整しつつ、《サイバーデーモン》や《インフェルニィ・リローダー》を使ってドローを連打し、【エクゾディア】パーツを集めていきましょう。



ちなみに《魔界発現世行きデスガイド》さんから動けなかったとしても、このデッキは《迷宮城の白銀姫》や《彼岸の黒天使 ケルビーニ》からコンボに繋いでいくことができます。

《迷宮城の白銀姫》は【ラビュリンス】カードから、《彼岸の黒天使 ケルビーニ》は《エッジインプ・シザー》などのレベル3悪魔族などからアクセスできるので、すこしターンを必要とはしますが意外と安定した展開を行うことができるように構築しています。

《迷宮城の白銀姫》を活用する都合で通常罠がかなり多めに採用されているので、あとはそちらで何とか凌いでいくようにしましょう。


サブプランとなるコンボ

ここからはサブプランとなるコンボやギミックを紹介していきます。
このデッキの基本は【ハンドレスエクゾ】ですが、それ以外の要素でも戦えるように構築しています。

リローダーバーン

《インフェルニティ・リローダー》を用いたバーンコンボです。
《インフェルニティ・リローダー》は手札が0枚の時にドローできる効果を持っており、そのドローしたカードがモンスターだった場合、そのレベル×200のバーンダメージを相手に与えることができます。

このコンボでは自身を墓地から回収する効果を持ったレベル10モンスターの《黄金卿エルドリッチ》と、手札1枚をデッキトップに戻すことで自己再生できる《エッジインプ・シザー》を用います。
墓地に《黄金卿エルドリッチ》と《エッジインプ・シザー》、そしてコストとなる魔法・罠カードがあれば、毎ターン《黄金卿エルドリッチ》をデッキトップに仕込むことができます。

それを《インフェルニティ・リローダー》の効果でドローすることで、相手に2000のダメージを与えることができます。
これを4回おこなえば、それだけで相手のライフ8000を削りきることができます。

ちなみにこのコンボ、もともとはリローダーパーミッションで使っていたギミックでした。
そちらでは名称指定のターン1でない《インフェルニティ・リローダー》と《ゾンビキャリア》を用いることで、ワンターンキルを目指すような形にしていました。(こちらではギミック過剰だったので不採用に)


リローダーサイクリング

こちらもまた、《インフェルニティ・リローダー》を用いたギミックのひとつです。
ギミックと言うよりは、名称指定のターン1でない《インフェルニティ・リローダー》を同一ターンで使い回すためのカード群という感じですね。

《インフェルニティ・リローダー》で魔法・罠カードを引いた場合はそのままセット、モンスターを引いた場合は【トロイメア】リンクモンスターなどのコストとして捨ててしまうことで、手札0枚の状態を維持することができます。


効果を使用した《インフェルニティ・リローダー》はリンク素材に用いて墓地に送り、蘇生カードを用いて効果を復活させます。
具体的には以下のようなものを用います。

またこれらのカード以外でも《世海龍ジーランティス》のブリンク(一度除外して戻す)効果や、《貪欲な瓶》で戻して《インフェルニティ・デーモン》でサーチ、《ビッグウェルカム・ラビュリンス》の①の効果でセルフバウンスなど、さまざまな方法で再利用することができます。


ビッグウェルカムサイクリング

さて、こちらは通常罠《ビッグウェルカム・ラビュリンス》のギミック。

《ビッグウェルカム・ラビュリンス》は【ラビュリンス】モンスターの特殊召喚の効果に加え、墓地効果で条件付きですが相手カードのフリチェバウンスを持っています。
基本的にこのカードを使う際は《迷宮城の白銀姫》が存在するので、条件の方はそれほど問題にならないでしょう。

墓地効果で使えるフリチェ除去というだけでも強力ですが、それを《バージェストマ・レアンコイリア》を用いることで再利用することができます。
《バージェストマ・レアンコイリア》自体も通常罠カードであるため、《迷宮城の白銀姫》の効果でデッキからセットすることが可能です。


また《ビッグウェルカム・ラビュリンス》《バージェストマ・レアンコイリア》を使ってしまっても、《悪魔嬢ロリス》の効果で墓地・除外からデッキに戻してドローに変換することができます。
《悪魔嬢ロリス》自体も、《白銀の迷宮城》があれば通常罠カードの発動をトリガーに特殊召喚することができます。


その他のカードについて

《白銀の迷宮城》

【ラビュリンス】名称のフィールド魔法。
このデッキの主要なモンスターはすべて悪魔族なので、そのすべてを蘇生する強力な置物として機能します。

蘇生効果を使うには通常罠カードの発動が必要ですが、このデッキではまったく問題になりません。
盤面を多少くずされたとしても、コンボの軸となる《インフェルニティ・ガーディアン》や《サイバーデーモン》、デッキの核である《迷宮城の白銀姫》のすべてを蘇生することができます。

このカード自体が除去されてしまっても、【ラビュリンス】モンスターから《ラビュリンス・セッティング》を使うことで、それもケアすることが可能です。
このデッキでは《貪欲な瓶》やそれを使いまわす《悪魔嬢ロリス》を採用しているので、どうしようもない対面であっても持久戦に持ち込んで勝ちにいくこともできるようにしています。

いろんなデッキを相手にできるよう目指して詰め込んだ結果ともいう部分ですね。
おかげで回すのはけっこう大変なんですけども。


《ギガンティック・スプライト》

ランク2最強と名高い【スプライト】Xモンスター。

このデッキにはレベル2のモンスターは《白銀の城の火吹炉》のみしかおらず、あとは通常罠である《バージェストマ・マーレラ》と《バージェストマ・レアンコイリア》の効果でしか存在し得ません。

しかしながら《ギガンティック・スプライト》リンク2モンスターも素材にすることができ、《スプライト・エルフ》を活用することでレベル2モンスターがなくても呼び出すことが可能となっています。

  1. 適当なモンスター2体でリンク2モンスターをL召喚

  2. リンク2モンスターと適当なモンスター1体を素材として、《スプライト・エルフ》をL召喚

  3. 《スプライト・エルフ》の効果を発動して、リンク2モンスターを蘇生

  4. 《スプライト・エルフ》とリンク2モンスターを素材として、《ギガンティック・スプライト》をX召喚

この動きで《ギガンティック・スプライト》をX召喚し、さらに効果を発動することでレベル2の《白銀の城の火吹炉》をリクルートすることができます。

《白銀の城の火吹炉》さえ出せれば《ビッグウェルカム・ラビュリンス》をはじめとした【ラビュリンス】ギミックにアクセスできるので、そこから相手ターンの展開に繋げていくことが可能です。

とまあこんな感じで、初動ができなかった際のサブプランとしてのギミックとして採用しているという訳ですね。


《サモンリミッター》

強力なメタ効果を持った、永続罠カードです。
《サモンリミッター》が表側表示で存在すると、お互いに1ターンでの召喚・特殊召喚が2回しか行えなくなります

勘の良い人はお気づきになったかもしれませんが、これはわたしの手癖で入っているカードです。
《ハンドレス・フェイク》を持ってくる動きの派生として用意したものですね。
《バージェストマ・マーレラ》《ブービートラップE》のコンボは、実質的な永続罠サーチなので、1枚で機能する永続罠として《サモンリミッター》を採用してみました。

《サモンリミッター》はカード発動自体はフリチェなので相手を不意打ちで妨害できることや、このデッキでは《迷宮城の白銀姫》によるコントロールもしやすいので、デメリットよりもメリットの方が上回っています。
また《黄金卿エルドリッチ》や《悪魔の枝》などを使えば自分で任意のタイミングで割ることもできます。
《ブービートラップE》自体も《悪魔嬢ロリス》や《貪欲な瓶》で再利用できるので、相手ターンにだけ《サモンリミッター》状態を押し付けることも可能です。


おわりに


いかがだったでしょうか。(いつもの)


このデッキは特殊勝利だけでなく、普通にビートダウンコントロールで戦ったり、バーン戦術サイクル戦術も取り入れたりと、さまざまな戦い方ができる楽しいものに仕上がりました。
とくに【エクゾディア】や特殊勝利を目指すデッキはそれに特化した方がコンボを成立させやすいのですが、(自分のデッキとしては)ちょっと物足りないなあと思って、こういうデッキにしてみました。
欲張りさんなので。

あまり参考になるような構築にはなってないかもしれませんが、読んでくださったことでなにか得るものがあったなら幸いに思います。

ここまで読んでくださって、まことにありがとうございました。


アドカレ企画は明日からもまだまだ続いていきます。

ちなみに今日のBパートの記事はこちらになります。
まあ書いてるのはわたしなんですけど。

ダークサイドことBパートの記事なので、ちょっとネガティブな内容の記事となってます。
それでも良いという方はぜひ。


明日のアドカレ記事の紹介

また明日はこちらの方々の記事が投稿されるそうです。

ぜひともお楽しみに!


18日Aパート もすくわさん

18日Bパート 大津さん


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