「世界標準英語」と「あなたの英語」
「日本語英語はよくない」
「カタカナ英語はダメだ」
「発音は正しく、文法は適切に」
そんなことをよく耳にしますね。私も、そう思っていました。
でも、こちらのVoicyを聴いて少し考えを変えました。
世界標準語として定着している英語、主にイギリス・アメリカ英語を指しますが、「標準」というわけですから全ての英語話者が使うルールの設定が必要になります。
しかし、英語を日常的に使用する人口の約80%は「非ネイティブ」と呼ばれる英語を「第二言語」として使用しています。
主な国としては、シンガポール・インド・フィリピンなどが挙げられるでしょう。
オンライン英会話をしている方なら、「そうだよね!」となると思います。
Voicyの中で堀田先生がおっしゃっていた「インド人にはインド人としてのプライドがある。だから、あえてインド訛りの英語を使うこともある」という言葉がとても印象的でした。
英語を勉強している中で、特につまずきの原因となり得るのが「発音」と「文法」でしょう。
「キレイな発音ではないから」「文法に自信がないから」という理由で、なかなか英語を使わない・使えない学習者さんが多い印象です。
なるべくネイティブに近づけることは必要だと思っています。そうでないと、いろいろな英語話者に伝わる英語にならないからです。
ですので、様々な英語学習を通してネイティブの話し方や発音に触れて、それを真似することは大切だと思いますし、それを基本に私はレッスンをしています。
ただ、私たちはどう頑張っても「英語ネイティブ」にはなれません。
ネイティブ並みになるまで英語を使わないって思っていたら、一生使えないことになります。
英語人口の80%が「非ネイティブ」であるのなら、多少の間違いは許容範囲でしょう。
「日本人英語」だってあってもいいではないですか。
日本語にだって、いわゆる「標準語」と「方言」があるわけで、人にもよりますが、自分たちの言葉を「恥ずかしい」と感じている人ってあまりいないですね。
もちろん、標準語も使いますし、これは英語も一緒なんじゃないかなと思っています。
ここで大事なのは、Voicyでも話していた「プライド」ではないでしょうか?あなたはあなたであり、そして日本人として生きることの「プライド」を持つことです。
相手とは対等であるという「プライド」があるのとないのとでは、相手への伝わり方が変わります。
あなたとして、そして日本人してのプライドを持った英語を学ぶには、Discussionのやり方を覚えるのが一番です。
英語圏でのDiscussionは、事実と客観的な証拠に基づいて、「あなたがどう思うのか」をお互いに議論することが基本です。
逆に言うと、あなたの考えがないととてもつまらない議論になります。
「あなたという個人」に関心を寄せる英語圏特有の考え方です。
「日本人としてのあなた」を知ってもらうためにも、あえて日本語訛りだっていいのかもしれませんね。
それと同時に、「○○のこの人」と認め受け入れる姿勢も大事になります。英語話者はネイティブだけではない、という考え方を学ぶ必要もあります。
私が提供している『PELAプログラム』では、この考え方に基づいてレッスンにDiscussionを取り入れています。
レッスン内容の詳細は、こちらからご覧ください。
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