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言葉があなたの思いを形作る

英語の先生のコミュニティでシャアされた TED Talks を紹介します。

このTED Talksによると、現在世界には約7,000もの言語があるそうだ。しかし、100年後にはその半分にまでなるのだそう。
日本でも、アイヌや沖縄言葉など段々と話す人がいなくなり、そのうち消滅してしまうのでは、と危惧される言葉あるのはご存じでしょう。

スピーチでは、オーストラリアのアボリジニーの例を挙げ、方向や時間の流れなどをどのように感じているのかが解説されています。

このスピーチで思うのは、「その言葉を話す人たちの概念は、その言葉を使うコミュニティで培われるもの」という、ある意味当然のことです。

私を含め、英語を教える立場としては英語を学ぶ方たちにこのことを必ず伝えなくては、と改めて思うのです。

英語資格を取ること自体は決して悪いことではなく、それがあることでそれぞれの夢や希望を叶えることができるのであれば、追及していくべきことであるのは間違いありません。

しかし、言葉というのはその国を形成する大事な要素の一つであるので、その言葉を使う人たちの考え方まで学ぶことも大事になります。
つまり、私たちの常識だけを「正」とせず、違う常識にもトコトン向き合う必要が生まれるのです。

そして、それと同時に日本語も大切にしていくことも忘れてはならないのだと思います。
スピーチの中で、"To have a second language is to have a second soul" というQuoteが紹介されましたが、まさにそのとおりで日本人として英語を学ぶ意義がここにあると考えています。
日本人としての考え、その国の考え、どちらも正しいとか間違いとかではなく、その言葉を使うことで生まれる違いを理解することが大切なのですね。

ただ英語ができる人ではなく、「日本人としての私はこうである」としっかり表現できるのがベストです。

スピーチの最後に言っている「言葉はあなたの思いを形作る」というのはとても印象的です。
「あなたは誰?」と常に問われてるのです。

せっかく英語を学んでいるのです。日本語だけでなく英語圏の心も理解できるようになるのです。
「英語を学ぶと有利だから」という考えから、もう一歩進んでみてもいいかもしれませんね!

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