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百合に挟まる♂のはなし

「百合の間に挟まりたがる♂っているじゃん?」
「許されざる存在だね」
「いやでも、仕方ない場合とか有るじゃん、偶発的なのとか」
「例えば?」
「満員電車で押されて勢いで挟まっちゃったとか、
劇場の席を取ったらたまたま間になったとか?」
「それは仕方ないどころか最も罪深いよ、 △に並べた石の上に正座させて膝の上に ゼクシィ積んでいっても良いくらいだよ」
「そんなに?」
「そんなに」
「どんな状況でもダメなの?」
「どんな状況でもダメ」
「間に♂が挟まった百合を挟むように♂を挟む事で、なんかこうオセロみたいに裏返ったりしない?」
「しないね」
「半分埋まったままで挟まったり、 天井に上半身埋まった場合に挟まった場合には?」
「オープンワールドゲームのデバッグかな?」
「じゃあ時速100kmを超える高速で♂が飛来して一瞬だけ百合の間に挟まるとかは?
多分その後、♂は粉々になっちゃうけど」
「いっそ手間が省けて良いね」
「わかった、もういっそ♂を粉々にして壁に塗り込んで、百合の間に立ち塞がる壁になるっていうのはどうだろう?」
「それは、ちょっと美しいかも」
「おっ、なんかわかって……いや余計にわからなくなってきた」
「先は長いね」
「ところでもう足の感覚が無くなってきてるんだけど、
ゼクシィって意外に、すごい重いのね」

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