【花とおじさん】春は名のみの3月だから
この週末、我が町は桜まつりが催されておりました。しかしながら、肝心の桜はまだ開花せず。寒いですものね、今年の春は。
そんな遠い春と呼応するかのように、私の心も春が来ず。少し心が傷つく出来事があり、なかなか傷が癒えず。時が来れば癒えると思うも、どんよりした気持ちを抱えているのはしんどくて。
先日の春分の日、ベランダの観葉植物をいくつか処分しました。去年の暑さにやられて、枯れた植物たち。人間ですら耐えられない酷暑でしたから、植物だって耐えられる訳もなく。
もうベランダで植物を育てるのは、今の環境では厳しいのかも。それなら、部屋に花でも飾ってみようかと。街も、私も、花が咲かない今だから。
東中野の駅から歩いて少し、線路沿いにある花屋「ひこうき雲」へ。Googleマップで評判だったので、訪れることに。
おそらく、そう年も離れていない男性店長。これなら、花も買いやすい。おじさん一人で花屋で花を買うのは、少しハードルが高い。自意識高めのアラフィフなら、なおのこと。
とはいえ「傷つくことがあったので、傷が癒えるような花を探しています」なんて初対面のおじさんに相談された日には、いくら同年代でも厳しいものがあるのは百も承知。
ここは大人に「部屋に飾る花を探しています」と、それはそれでアバウトすぎるオーダーで店長を戸惑わせてしまい。そこで目に入ったのが、少し桜に似た雰囲気の白い花。
この花を中心に、組み合わせてもらったのが今回の花。
花の名前を見ておかないという凡ミスゆえ、写真を見てもらうしかないのですが、白と紫が良い感じにマッチして。この2つの花を支えるのがユーカリ(これだけ名前を覚えてました)。これがなかなか名脇役。
植物たちを枯らせてしまったことを話すと「去年は枯らせてしまった人が多かったんですよ」と、ホッとする答えが。少し心も軽くなり、花を抱えて帰路へ。
百恵ちゃん気分で家に到着し、早速、花瓶に花を。3つしかない花でも、なかなかバランスをとるのが難しい。なんとかポジションを整えると、良い感じに。
そう簡単に気持ちは晴れないけれど、少しでも春が近づくと良いな。東京の桜開花予想日は明日だそうです。
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