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まだ1か月だけど、京都移住して本当に良かった。

移住して本当に良かった。

期待80%、不安20%くらいのかなり高い期待値で京都移住を決行したが、期待通りどころか、満足度200%というのが率直な感想である。

これほどまでに心が動くことは中々ないので、今の感情を言葉に残しておこうと思う。


1.好きな街に住める幸せ

家から徒歩8分、賀茂川の夕焼け。


「ちょっと5分くらい陽の光浴びてくる!」

、、、、、、、、、、、

「ごめん、気持ちよくて30分歩いちゃった」

何度このやり取りをパートナーと繰り返しただろうか。


吸い込まれるように外に出ると、1度歩き出した足は止まらなくなる。

まるで恋をしているかのように、好きな街で、自然を浴び、美しい景色に触れるだけで、幸せでいっぱいになる。

京都の自然も、街並みも、大好きなのだ。

最早、理屈で説明するのは難しいが、25歳の誕生日に8年ぶりに旅行で訪れてから、濃淡こそあるが、この感覚が消えたことはない。


1か月も過ごせば、さすがに飽きるだろうかと思っていたが、今のところそんなことはなさそうだ。

有給消化期間で仕事がないのはあるが、気づけば毎日5km以上歩いている。

とある1週間のiphoneの記録


電車やバスがあっても歩き、目的地にあえて遠回りして歩き、特に用事がなくても、歩いてしまう。なんとも贅沢な時間。


好きな街に住む。

それだけで、十分幸せだと実感する。




2.好きな人に出会える幸せ

京都移住計画さん主催のイベントに参加


京都に引っ越してから、出会った人。


・東京から京都に拠点を移した美容師さん
・過去1番積極的に話す居酒屋のお兄さん
・農園で酵素野菜を育て、健康食を発信する人
・東京勤務なのに毎月京都帰る京都生まれの人
・タイ古式マッサージの世界大会で受賞した人
・地方創生を目的に京都にUターンして働く人
・京都で雇用を作るために起業した人

色んな人にあったが、共通していたのは、

  • 京都が好きで住んでいるということ

  • レールに乗った人生を生きていないこと

  • 多くの人は「一生京都」ではないこと

である。


よく考えれば、社会人になっても京都に住み続けるのは難しい。

事実、京都市内の人口減少は多い。


  • 夏は暑く、冬は寒い、厳しい気候

  • 雇用が少なく、大阪勤務だと遠い

  • その割に地価が高く、物価も安くない

ため、京都が好きではないと住む理由があまりないとも言える。


だからこそ、出会う人が多様だ。

みんな京都が好きで、レールに乗らず敢えて京都を選び、京都で働けるようにキャリアを作り、自分の人生を歩んでいる人が多い。

そこに京大生・同志社・立命館を中心とした大学生と、昔から住む年配の方、親から伝統を継ぐ若者、観光客と、いろんな人が入り乱れているのが京都で、そういう意味で東京とは違った多様性を感じられる。


そうやって自分でレールを作り、自分の人生を歩んでいる人が周りにいると、

「なんだか自分もできるかもしれない」
「人と比べる必要はないのかもしれない」

と心から思えてくる。


「10年後、好きな場所で、好きな事業を作り、好きな人と働きたい」
「けど、そうならなくても、まあいいか」

そう思っていた自分だけど、やりたいことがどんどん溢れて止まらなくなっていった。


きっと今までは、

「でも儲からないし」
「市場価値が心配だし」
「別にやらなくてもいいし」

と抑圧していた感情が、

「人と違ってもいいじゃん」
「みんなできるなら俺もできるじゃん」
「こういうことできたら楽しいじゃん」

と京都の人の存在で一気に、溢れ出るようになった。


そう思わせてくれる京都の人が好きだ。

まだ関わりは薄いけど、これからの出会いが楽しみだ。




3.好きな暮らしができる幸せ

ホームパーティー前の我が家


全国的に見たら物価が高い京都であるが、都心と比べると別である。

私もパートナーも東京の会社からのリモートワークであることから、東京の給与水準で、京都に住むことができる。


おかげさまで割安な金額で住める賃貸が見つかり、東京に住む友人を招いたところ、

「東京じゃこんな家住めない!」

と話していた。

飲食店も都心と都心と比べると安い印象があり、宿はコロナで値崩れを起こしているため、もっと安い。

農園が近くにあるため、新鮮で美味しい野菜が安価で手に入るのも非常に大きく、料理の際には地野菜を使ったサラダを多く取り入れるようになった。


私たち若者のお財布事情はだいぶ厳しい。

物価が上がり続ける一方で、将来の雇用も年金も保証されない若者世代は、首都圏に永住するライフプランを描くと、両親と同じ稼ぎでは、それ以下の生活水準になることが見えている。

子育てを考えると、給与水準維持のため、やりたい仕事より稼げる仕事を優先するキャリアを選ばざるを得なくなる可能性が高い。


私はもっと、自由でいたい。

そんな中でQOLを保ちながらも、お金に縛れれない暮らしをするための1つの方法が移住だと思う。私の周りでは福岡移住が人気だ。

京都に住んでから、市場価値や、給与を東京に住んでた頃より気にならなくなり、生きやすくなったと思う。


勿論、キャリアを捨てるつもりは毛頭ない。

京都に来て事業を作りたい思いは強くなったし、固定費こそ減ったが欲しいものやりたいことは増えたし、日々の幸福度が高いため、仕事や投資にも熱量を注ぐことができる。

何より「リモートワーク」を許してくれる企業に貢献したいし、世間では反リモートの動きが出る中で、この働き方でも成果が残せると証明したいからこそ、何としても成果を残す強い気持ちがある。


それでも、選択肢が増えて心の余裕ができた。

稼がないと家族を養えない東京暮らしを離れることで、熱を注げる仕事に注力して、結果的に稼げたら嬉しいけど、ダメなら固定費を下げつつ豊かに暮らす選択肢を持てた。

生活費の目途が立ったことで、欲しいものやりたいことに投資できるし、市場価値を気にしなくなった。これは地味に大きかったと思う。

結果的に今のほうが熱量も幸福度も高く、挑戦する意欲も、リスクを取れる安心感もあるので、稼げるようになるかもしれないし、そうならなくても、まあいいか。


少しだけ、お金に縛られなくなる。

それだけでこんなにも選択肢が増えるのかと驚くのである。




【備考】京都移住が全てじゃない

京都最高!京都来てよかった!

と私個人は思っている一方で、きっとずっと京都に住んでいたら、この感情は湧かなかっただろうと思っている。


少なくとも、

「神奈川県生まれ→国立大→都内IT系企業」

と、東京近郊である程度のレールの上に乗って生きてきたから感じた感情だとは思っている。

周りに社会人になってから上京して「良かった」と話す人は多いし、私が京都に永住するかというと、しない可能性のほうが高いと思う。


ただ少なくとも、

住み慣れた街を離れ、住みたい街に住む。

その意思決定が、多くの人にとって、素晴らしい選択になると思っている。


私もこれから本格的に仕事が始まるが、今日の感情を忘れず、思う存分京都暮らしを満喫していきたい。

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