見出し画像

「カモガワ奇想短編グランプリ」開催のお知らせ

開催概要

 奇想あふれる短編が好きだ。奇天烈な発想、どこから思いついたんだという展開、途方もないスケールの想像力……。SF、ホラーやミステリ、一般文芸といったジャンルを問わず、あらゆる小説の中に奇想は存在しうるだろう。
 そこで今回は、ノンジャンルで奇想一本勝負となる小説のコンテストを開催することにした。奇想は日常のマンネリ化した宇宙に風穴を開け、新たな世界へと続く階梯となりうる。このコンテストを通じて、日常により大きな穴を開け、外世界と現実を結びつけるような構想を持った小説を広く募集する次第である。

投稿規定

字数:1000〜8000字
募集期間:8月15日(火)〜9月11日(月)
審査基準:奇想あふれる優れた短編小説
※インターネット上にアップした作品の投稿は可。紙媒体の書籍ないしは同人誌に掲載されたものは投稿不可。
※1人1作品のみの投稿とします(重複投稿は失格)。
審査はカモガワGブックス編集長で、書評家・翻訳家の鯨井久志が行います。

大賞(1作品)……2万円分のAmazonギフトカード、11月頒布の『カモガワGブックスVol.4』に掲載
優秀賞(2作品)……5000円分のAmazonギフトカード、11月頒布の『カモガワGブックスVol.4』に掲載
※スケジュール次第では掲載号の変更もございます。ご了承ください。
※受賞作品の選評はインターネット上にアップ予定です。

スケジュール

8月15日(火)〜9月11日(月):募集期間
9月下旬:最終候補作(10作ほど)の発表
10月頭:大賞・優秀賞の発表
11月11日(土):文学フリマ東京にてカモガワGブックスVol.4』頒布

梗概について

応募作には「一行梗概」と「三行梗概」を同送してください。
「一行梗概」は作品の奇想の内容が具体的に分かるように書いてください。
「三行梗概」は作品の展開を分かりやすくまとめて書いてください。

(例)フリオ・コルタサル「南部高速道路」
一行梗概:高速道路で渋滞が起き、気付けばそこにコミュニティが形成されている話。
三行梗概:舞台はパリに向かう高速道路。深刻な渋滞で車がストップする中、人々は原始的な共同体を形成し、協力し合う。夏に始まった渋滞は冬まで続くが、ある日あっけなく終りを迎えることになる。

(例)スタニスワフ・レム『ソラリス』
一行梗概:惑星が巨大な知性体だった話。
三行梗概:有機的な海を持つ惑星に降り立った主人公。存在しないはずの人間が出現するという奇妙な現象に見舞われる。死んだはずの恋人も現れ、主人公は惑星の真意を知ろうとコミュニケーションを図る。

審査員紹介

鯨井久志
1996年生まれ。京都大学SF・幻想文学研究会出身。SFマガジンや紙魚の手帖で書評・翻訳・インタビュー等を担当するほか、今年8月には初の訳書となるジョン・スラデック『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』(竹書房文庫)を刊行。ブンゲイファイトクラブ3 準決勝ジャッジ。
好きな奇想短編は、中井紀夫「山の上の交響楽」、ホルヘ・ルイス・ボルヘス「バベルの図書館」、J・G・バラード「未確認宇宙ステーションに関する報告書」、バリントン・J・ベイリー「ゴッド・ガン」、ジョン・スラデック「教育用書籍の渡りに関する報告書」、スティーヴン・ミルハウザー「雪人間」、コニー・ウィリス「魂はみずからの社会を選ぶ」。

応募フォームは以下のリンクです。
みなさんからのご応募をお待ちしております!

※応募は9月11日をもって締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?